ひとつの意識だけの平面上では展開するのが原理的に不可能であり、
融合しないふたつの意識を前提としている出来事、
ある意識がもうひとつの意識にまさしく他者として関係することを
本質的な構成契機とする出来事がある。あたらしさをもたらす、
唯一で不可逆の創造的出来事とは、すべてこのようなものである。
──バフチン(桑野隆『生きることとしてのダイアローグ』)
照らす対象をもたない光は永遠の虚空へ消えていくしかない
対象にぶつかり反照されてはじめておのれの姿を告げられる
そうしておのれのチカラ、限界、用法、修正可能性に気づく
なにもない真空の闇に光の合流点をあつらえるように
この反照関係が維持されるとき第三の展開域が生成していく
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