~(「学校メガネ」をはずしてみたら/『教育』3月号)より~
(前略)
○国語のテストがあった
勉強は大好き! というのはウソで、本当は好きではありません。
遊ぶのはキライの反対。勉強はとても大事だと思うけど、自分で考えたことではありません。
それは子どもがオトナのみなさんに教えられたことです。
オトナのいうことだから、きっと大事なのだと子どもは考えるのだと思います。
ボクは少しお調子者で、サッカーが好きで、とても元気といわれます。
ドジという子もいます。映画の『スパイダーマン』を観ていて、
悪役のオズボーンさんのことを「いま、おズボンさんって言ったよね!」と叫んで、
お母さんに笑われたのはこのボクです。
今日、学校で国語のテストがありました。答えが全然わからなくて、頭が痛くなりました。
家に帰ったらお腹が空いたので、いまはおいしい肉まんを食べているところです。
【つかい方の正しいほうを、マルでかこみましょう】
①星が[きらきら/キラキラ]してる。
②犬が[わんわん/ワンワン]ほえた。
③うさぎが[ぴょん/ピョン]はねた。※
先生によると、「擬態語はひらがなで、擬音語はカタカナ」。
理由はわかりませんが、そういうルールなのだそうです。
なので、「きらきら、ワンワン、ぴょん」が正解です。
○「あ・ほ・か」と父は言った。
テストをお父さんに見せました。すると、「あ・ほ・か」とお父さんは叫びました。
ボクのことではありません。テストのことです。
「こんなテストばかり受けてるとバカになる。0点でもドンマイ」
ボクがいったのではありませんが、なんだか気分がスッキリしました。
オトナの人は尊敬しています。本当です。
いつも一生懸命ボクたちのために、がんばってくれているからです。
でもね。「犬は〝わんわん〟じゃいけないの?」でもいいと思います。
うさぎが〝ピョン〟でも、カエルは〝ぴょん〟でもいい気がする。
世界にはオトナが決めたいろいろな法則があるのかもしれません。
けれど、全部100点めざしてがんばるのは少しちがう気がします。
○変身するのは楽しい
教えてもらわなくても楽しいことは見つけられます。
つまらないことやイヤなことも、とてもよくわかる。
地球は時速10万キロ以上のスピードで、太陽の周りを回っているそうです。
図鑑を読んで知りました。
知らないこと知りたいことを、自分で知ったり発見するのは楽しい。
知らない自分が、知った自分に変身するからです。
いろんなことを自分で探して発見する方法をもっと知れば、
たくさん変身できるにちがいありません。
お願いがあります。知らなくていいことを知るために、
ムリに勉強しろというのはやめてください。
知らないことで本当に困れば、きっと自分で知ろうとするでしょう。
知らなくても困らなければ、きっと知ろうとはしないでしょう。
知らなくていいことを知っていることを、ホメルのもやめてほしいな。
ホメラレルためだけのためにがんばると、頭もお腹も痛くなるし、すごくヘンだと思います。
二つのゲームは、同時にできません。
変身のための時間を知りたいと全然思わないことのために使うのはイヤだし、
もったいないと思います。
肉まんを食べたあとのことは、食べてから考えます。
別のことを気にしすぎると、おいしい肉まんが味わえません。
だから、いまは肉まんを食べることがすべてです。
※http://news.livedoor.com/article/detail/8412055/
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます