実存の未決性──〝ゆらぎ〟という本質的特性。
ためらい、迷い、とまどい、躊躇、はにかみ、はじらい。
存在を確定しようとする一般解からはみ出し、あふれ、こぼれる〝未決のゆらぎ〟。
つねに因果的記述とすれちがう実存の本質的形式。
あるいは、生命/非生命をわける決定的なゆらぎの特性。
この領域でのみ現象する不連続な変化があり、非線形的なジャンプがある。
因-果の線形的記述に従わない現象、創発する〝意味と価値〟。
相即する新たなフォーメーションの可能性(存在可能)。
人間的価値の創発の起源として生きられる第三の領域。
関係価値としての真善美の本質──その生成性へのまなざしを失わないことの決定的意味。
関係のゲーム(関係世界)だけに創発する人間的価値の諸相──人権、王権、天国、地獄、神。物語、神話。
新たな創発への予期において駆動される生存のかたち。
この領域へのまなざしを失うとき、世界は一般解で埋め尽くされることになる。
なぜ・なに・どうしたら──「問い」を携えながら生きる人間的実存。
一般解、すなわち確定記述に埋め尽くされた関係世界──全問正解を僭称する社会的構成。
現実論理の本質、一般解で動く現実の局相を絶対性として切り取った一つの世界記述。
この絶対性を帯びて展開する確定論理のなかで、その書き換え可能性を見失わずに確保するには、
人間的価値の生成性の起源、みずからの実存に内在するものへのまなざしを必要とする。
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