はじまりの時代には善も悪もないただ生きる意志が世界をハントする。
とめどなく手に取って耳をそばだて臭いを嗅ぎ指でつつき舐めてみる。
気に入ったらしばらく付き合ってみて飽きたら後腐れなく放り投げる。
ハンターは理知より深く快不快を分節する始原のコードが巻かれている。
染まりやすい白無垢でありながら嘘と瞞着を見抜く鋭敏なセンサーもある。
ときに大人より残酷であり知恵があり大人が知らない深い孤独もある。
あじさいの庭まで泣きに行きました (小六女子)
ビートを刻みステップを踏んで街々を歩く。
ジャンプやショートカットしてケガもする。
笑い、叫び、踊り、歌い、怒り、噎び泣く。
あくどく裏切りながらいきなり仲直りもする。
封印された秘密を暴いてこっそり教え合う。
現実はロマンに照らされた陰翳の中で動く。
日暮れの時間が迫り切ない感情に襲われる。
未決の問いに担われ決着を求めて街に出る。