https://www.youtube.com/watch?v=wlvQb6wqu2A
人間的生を構成する柔らかくゆらぎに満ちたコンポーネントは、
透明なリンクを伸ばすことでみずからをかたどり、動かしていく。
*
ここにあるもの、ここにないもの、どこにもないもの
ありうるもの、ありえないもの
あるべきもの、あってはならないもの
その在/非在を問わず、リンクは伸びてゆく
検証可能なもの、検証不可能なもの
モノとして特定可能なもの、時間空間のどこにもマップできないもの
すべてはみずからに生成し、求め、求めないものを決している
たとえば「希望」という、ここにない存在可能
その反転としての「絶望」という存在不可能
活性にみちびく、不活性へみちびく、かたちのない
ただ「ありうる」「ありえない」として表象されるもの
*
実存の未決性──つねに外的な記述とすれちがう生の形式。
動的な未決のフォーメーションは、どんな記述もそれを射止めることができない。
みずからの外へ伸びる、伸びつづけるリンクがそれを許さない。
連結可能性、連結不可能性、その帰結の未知性、未規定性によって生を突き上げ動かすもの。
予期は走り、走りつづける。リンクは伸び、伸びつづけてゆく。
生のコンポーネントはみずからに生成するリンクをたずさえ、たずさえられ、
つねに未決性のなかでみずからを試行している。
*
みずからの生の本質、その不可避的に湧き上がる志向性へ言葉を与える。
「永遠の輝きに命のかじを取ろう」
もっとも遠くへ、もっともありえないものへ向かって、リンクを伸ばし、帆を上げる。
そのことの仮象性を知りながら、言葉を与えることで生のかたちを決する。
ここにない、どこにもない、ありえない
ただ、みずからに無から有を生むことを求める、創発をみずからに仕掛けるリンクがありうる。