ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「リンク」 20200112

2020-01-12 | Weblog

        https://www.youtube.com/watch?v=wlvQb6wqu2A

 

人間的生を構成する柔らかくゆらぎに満ちたコンポーネントは、

透明なリンクを伸ばすことでみずからをかたどり、動かしていく。

   *

ここにあるもの、ここにないもの、どこにもないもの

ありうるもの、ありえないもの

あるべきもの、あってはならないもの

その在/非在を問わず、リンクは伸びてゆく

 

検証可能なもの、検証不可能なもの

モノとして特定可能なもの、時間空間のどこにもマップできないもの

 

すべてはみずからに生成し、求め、求めないものを決している

 

たとえば「希望」という、ここにない存在可能

その反転としての「絶望」という存在不可能

活性にみちびく、不活性へみちびく、かたちのない

ただ「ありうる」「ありえない」として表象されるもの

   *

実存の未決性──つねに外的な記述とすれちがう生の形式。

動的な未決のフォーメーションは、どんな記述もそれを射止めることができない。

みずからの外へ伸びる、伸びつづけるリンクがそれを許さない。

連結可能性、連結不可能性、その帰結の未知性、未規定性によって生を突き上げ動かすもの。

 

予期は走り、走りつづける。リンクは伸び、伸びつづけてゆく。

生のコンポーネントはみずからに生成するリンクをたずさえ、たずさえられ、

つねに未決性のなかでみずからを試行している。

   *

みずからの生の本質、その不可避的に湧き上がる志向性へ言葉を与える。

「永遠の輝きに命のかじを取ろう」

もっとも遠くへ、もっともありえないものへ向かって、リンクを伸ばし、帆を上げる。

そのことの仮象性を知りながら、言葉を与えることで生のかたちを決する。

ここにない、どこにもない、ありえない

ただ、みずからに無から有を生むことを求める、創発をみずからに仕掛けるリンクがありうる。

 

 

 

 

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