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内部観測と外部観測は相互に照らし合い、
交わる視線のハレーションになにかが兆す。
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「かくありき」から「かくありうる」へ。
虚無と諦念はある地点で刹那に破られる。
シグナルの無限連結が偶発的な転移を用意し、
超出の「窓」が開かれエロスの奔流が流れ込む。
聞かれなければ奏でられない音楽があり、
聞くことから最も遠い無音の旋律がある。
エモーショナルな走査線が風景を走り抜け、
一回的コンテキストが次々にピックアップされる。
期待の地平線が開示されるとき、
システムには光度が増していく。
相剋と蹉跌に打ちひしがれるとき、
新たなコードの創発が強いられる。
システムは絶えざる流動に晒されながら、
未踏の均衡点を際限なくめがけていく。
応答される応答するものの属性において、
応答関係が途絶えるとき関係はバインドされる。
絶えざる流動の波しぶきに洗われながら、
巡航速度はキープされなければならない。
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