*
不可視の未来的均衡点をめがけるように、
同期と非同期の切換スイッチが連続する。
*
宥和、敵対、連結、分割、包摂、捨象、切断、転位。
不易の志向性が未決のオペレーションを駆動させる。
インターフェイスの界面はあらゆる対象に開かれているが、
運動を組織する選択契機は持続可能性に条件付けらている。
内なる環境と外なる環境のモニタリングと評価を起点に、
フィードバックとフィードフォワードが繰り出される。
親和と異和のスペクトルを微細に分光しながら、
システムは環境を分節することで分節されていく。
変化と差異へのまなざしのフォーカスにおいて、
システムは連続的組織化の契機を獲得していく。
運動と構造の遷移を導く未知の均衡点への誘いと、
新たなコマンドを走らせる内燃ブースターの装填。
選択的な要素群の配列と構造を導くイメージの生成と、
運動のシークエンスを紡ぎつづける再帰的物語の運行。
流動に抗うには定常性がキープされなければならない。
定常性をキープするためには変化しなければならない。
均衡点は永遠に先送りされつづけ、
運動エネルギーが解発されていく。
*
システムには全履歴を網羅するメモリーが装填され、
更新圧はあめつち開けしいにしえより連続している。
*
システムは審議をはじめるより早くemotionに染まり、
行為に先行して色づけられる環境全体と遭遇している。
環境は多次元のテクスチャーとして姿を現わし、
センサーと運動の協働が地と図を析出していく。
システムはテクスチャーを構成する要素として、
切れ目のない世界にすべての来歴を埋めている。
メモリーには選択と行為の累積が形成した、
リズムへの感応パターンが格納されている。
環境との遭遇はfeelingとして縮約され、
情報探索のベクトルが確定されていく。
センサーと運動の動向はfeelingの暗渠を潜りながら、
テクスチャーの感触と見えを次々に変化させていく。
変化しつづけるテクスチャーには不変の構成があり、
システムの航行をナビゲートする手がかりがある。
停滞を知らない流動のリニアで苛酷な持続においても、
偶発的な停滞とインターミッションは混じ込んでいる。
メモリー群は親疎の階梯において構造化され、
流動の局面に応じて選択的に召喚されていく。
*