プロ野球はクライマックス・シリーズを終えたところだが、阪神タイガース贔屓にとっては蚊帳の外の出来事である。いや正確に言えば、阪神タイガース贔屓が蚊帳の外に出されていると言うことであろう。
阪神タイガースはシリーズ開幕直後からセリーグの首位を一貫して独走してきたのである。7月のオールスター戦以前には優勝マジックが点灯してしまうほどの勢いであった。
その頃は私のみならずプロ野球フアンの往生際の悪い一部の人間を除いては(笑)誰もが今年のセリーグ優勝は阪神タイガースと思い込んでいたはずである。
セリーグのペナントレースに緊迫感を無くしてしまった阪神タイガースの罪の一つである。巨人や中日という共犯者なしでは成り立たない罪でもあるが…。
悪夢は10月10日 である。阪神タイガースは全部で144試合の僅か2試合を残したところで巨人に逆転優勝されてしまったのである。だったら、144分の142試合は一体全体なんだったんだ!とわめきたたい。
鳶に油揚げさらわれた感である。巨人も”共犯者”になったり”鳶”になったりでさぞかし忙しかったことであろう。
しかし、阪神タイガースの罪は一つではない。
北京オリンピックの頃からタイガースはおかしくなった。力無い負け方を重ねるようになっていたのである。
朝日新聞は8月29日の対巨人戦勝利を最後にタイガースが連敗した事実を挙げ、29日の”勝利油断”を指摘している。根拠のない”連戦連勝”気分から脱し切れずにズルズルと敗退して行く様はプロらしからぬ態度であり指摘のとおりでる。
クライマックス・シリーズにおいても中日にズルズル負けである。熱戦・接戦の末の負けならばいざ知らずであるが、ズルズル負けは頂けない。二つ目の罪といえよう。
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