換氣は他人へのヒーリングに応用できる。
そう断言できるのは、呼吸の使い方が基本的に同じと言って良いからだ。
身体の扱いも、自分のものから他人のものへと置き換えて行うことは不可能ではない。
換氣は自己の肉体の観察を伴うので、実験と検証(結果の確認)が自分の中で完結できる。
検証すべきは身体の触れ方と呼吸であり、それらを微妙に変えることで得られる結果がどう変わるかを確認していく。
慣れていない人ならば、自分の身体に触れる感覚と人の身体に触れる感覚では、同じと感じられないと感想を持つかもしれない。
そこは当然違うのだけれど、自分に試してみて気持ち良いと結論できた身体の扱いは、人に対しても有効に使うことができる。
ただ、身体の構造は人によって違うし、部位によって通常以上に繊細さを抱えている人もあるので、怠らずに注意深さを自分に課し続けるべきであることは言うまでもない。
一方で呼吸は自分の中の作用であり、いつでもどこでもチェックできるし鍛錬できる。
自分のものであれ人のものであれ、体内を丁寧に観察して施術していく過程において、感覚が鋭敏でなければ作用など起こらない。
その結果、呼吸は精密になる方向に導かれる。
呼吸を自在にしていくことが、ヒーリングを効果あるものにする条件として大きな要素であることは間違いない。
つまり、換氣で繊細な感覚を養っていくことで、すでに他人へのヒーリングが可能な段階に差し掛かっていると言うことになる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます