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みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

イチエフ 廃炉の現場から(飯尾歩)<2>正体不明、所在不明<3>40年の値段はいくら<4>あふれ出る汚染廃棄物

2016-12-16 17:05:04 | ほん/新聞/ニュース
朝ウォーキングに出かけようと思ったら、
外は小雨がぱらついていました。
ウォーキングはお休み。
家のなかの仕事をすることにしました。

きょうは初雪が降ったのですが、
薪ストーブに火を入れたので部屋の中は30度ほど。

湿度が30%以下になったので、
空気清浄器と加湿器に加えて、
机の上に置くタイプの加湿器も出してきました。


ところで、
12月13日から今日まで中日新聞で、
「イチエフ 廃炉の現場から」を4回シリーズで社説に連載していました。
執筆されたのは、論説委員の飯尾歩さん。

福島第一原発の現地からの記事です。

  社説:イチエフ 廃炉の現場から<1> 日常は帰ってくるか
2016年12月13日 中日新聞

時間が凍りついたままの帰還困難区域を抜けて、タンクの森に分け入った。イチエフ。福島第一原発だ。放射能汚染水を保管する約九百基の貯水タンクが、いやでも目に留まる。

 構内の地面の九割はコンクリートで覆われて、放射能を含むダストが抑えられ、作業性も高まった。雨水が染み込むのを防ぐ意味もある。

 移動だけなら、防護服や全面マスクは必要ない。“グリーン装備”という普段着に近い軽装で、“三十五メートル盤”と呼ばれる台地の突端の高台へと歩く。1号機まで八十メートル。線量は一五〇マイクロシーベルトに跳ね上がり、ポケット線量計のアラームが、けたたましく鳴った。

 斜面の先に銀色の太いパイプが見えた。山側から流れ込む地下水が原発の建屋の中へ流れ込むのをせき止める凍土壁の配管だ。汚染水を止めるのは本格的廃炉作業の大前提の一つである。

 延長一・五キロ。マイナス三〇度の凍結液を建屋の周りに巡らせて、土中に氷の壁を張る。

 「凍結管の近くに氷の壁はできている。壁の前後で水位差もついている。あとは海側でくみ上げられる水量がどれだけ減るか。今月中に成否が判断される」と東電広報室。「再来年までに建物の汚染水をすべて片付けたい」という。だが、どこへ-。

 軽装で動けるようになり、六千人という廃炉作業員の肉体的な負担は軽減されている。

 三月、イチエフ構内でコンビニが営業を開始した=写真、代表撮影。昨年六月には近くに給食センターがオープンし、温かいランチが食べられるようにもなった。コンビニでは甘い物、特にシュークリームが人気という。

 「普通の暮らしが戻ってきたみたいな気分」と作業員。

 あれから五年。イチエフにはこんなささやかな日常が、ようやく帰ってきたところ-。

      ◇
 四十年。イチエフの廃炉にかかる年月だ。その意味を皆さんと一緒に考えたい。


 社説: イチエフ 廃炉の現場から<2> 正体不明、所在不明
2016年12月14日 中日新聞

 骨組みがあらわなままの建屋を高台から見下ろしながら、東電広報室の説明は続く。

 海風がその声をかき消すように強く吹く=写真、代表撮影。

 「イチエフでは四つの大きな課題に、並行して取り組まなければなりません」

 一つ目は、使用済み燃料の搬出で、二〇二四年をめどに終えたい意向。二つ目は、デブリの取り出し。デブリとは、溶け落ちた核燃料の塊で、放射線の発生源になっている。三つ目は、汚染水。そして作業環境の改善だ。

 「中でも最も困難なのが、やはりデブリの回収です」

 回収例はないでもない。一九七九年の米スリーマイル島原発2号機のメルトダウン(炉心溶融)事故。この時は、デブリが原子炉内にとどまった。しかし、イチエフでは、燃料の状態なども“四機四様”。その意味で世界史に類のない挑戦だと言えるだろう。

 正体不明のデブリとの闘いは、とにかく、その所在を突き止めなければ始まらない。

 ミューオンという透過力の強い素粒子を使った探査で、原子炉の中の様子が少しずつわかってきた。原子炉の壁や、地球さえ突き抜けるミューオンだが、そこに重たいウランがあればはじかれる。

 これまでの調査の結果、1号機の原子炉の中は空っぽ、格納容器の下へすべて溶け落ちてしまっているらしい。メルトスルーだ。

 最新の調査では、2号機の中には、随分残っているという。

 年明け以降、ペデスタルという格納容器の台座に穴を開け、カメラを積んだサソリ型のロボットを送り込み、燃料デブリの直接撮影を試みる。

 今までに投入された約四十台のロボット中七台が未帰還だ。成功すれば、その映像データを解析し、遠隔操作や取り出し用ロボットの設計などに役立てる。

 人が直接触れられない、近寄ることもできない世界の作業。ロボットに頼るしかないのだが、すべては姿をとらえてからだ。


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 社説:イチエフ 廃炉の現場から<3> 40年の値段はいくら
2016年12月15日 中日新聞

 イチエフから南へ約二十キロの高台に、ことし四月に本格オープンした日本原子力研究開発機構の楢葉遠隔技術開発センターは、いわば廃炉ロボットの実験場だ。

 通称モックアップセンター。モックアップとは、実物大模型のことである。

 溶け落ちた核燃料デブリの除去は、廃炉作業の大前提だ。

 原子炉格納容器を水で満たして、放射線を遮蔽(しゃへい)しながら、遠隔操作の水中ロボットで取り出す方法が有力視されている。

 格納容器には事故の衝撃で、たくさんの穴が開いたとみられている。水を満たすには、グラウトというセメントのような材料でまず穴をふさがなければならない状態で、そのためのロボットも必要になる-。

 巨大ロボットの格納庫を思わせる試験棟には、原子炉下部のドーナツ型の圧力抑制プールの一部を切り取った実物大模型をはじめ、模擬階段や、試験水槽(直径五メートル、深さ四・五メートル)などが設置されていて、各種ロボットの動作試験や、遠隔操作の訓練などが展開される。


 研究管理棟では、イチエフ2号機の原子炉を3D映像で再現し、内部を仮想体験できる=写真。

 建設費は約百億円。廃炉準備にかかる費用のごく一部と言っていい。四十年という歳月を費やす難事業には、それに見合う費用もかかる。そのツケは、何らかのかたちで電力消費者に回される。

 経済産業省は今月九日、イチエフの廃炉や賠償などにかかる費用が、二一・五兆円に上るとの見積もりを公表した。これまでの想定の二倍に増えた。

 イチエフの廃炉費用は二兆円から四倍増の八兆円。デブリの回収コストを初めてきちんと積み上げてみたら、こうなった。

 イチエフ廃炉は前人未到の難事業。これからさらに四十年、まだ見ぬ多くの課題に直面し、費用はどこまで膨れ上がることだろう。

 確かになったこともある。

 原発は、結局高くつく。もう安いとは言わせない。


社説:イチエフ 廃炉の現場から<4> あふれ出る汚染廃棄物
2016年12月16日 中日新聞

 辛うじて事故を免れたイチエフ5、6号機の北側には、1~4号機の廃炉が進むに連れて排出される放射性廃棄物があちこちに集められ、“廃棄物エリア”になっている。汚染水タンクの森の向こうは、放射性廃棄物の荒野である。

 放射線量に応じて“仮置き”の仕方も違う。使用済みのロボットも含め、毎時三〇ミリシーベルトを超える高線量廃棄物は、コンテナに詰め、固体廃棄物貯蔵庫と呼ばれる建物の地下に保管する。それ以下のものは、覆土をしたり、シートをかけたり、仮設保管設備に収納したり…と、さまざまだ。〇・一ミリシーベルト以下だと、屋外集積、つまり野積みになっていたりする。

 増え続けるごみの減容、かさを減らすため、ことし三月、廃棄物エリアに三階建ての「雑固体廃棄物焼却設備」を設置した。

 ここで燃やすのは、使い捨てにせざるを得ない防護服や手袋、靴下などである。最大五十分の一に減容することができるという。

 焼却設備ができる前、これらのごみは七万トンにも上り、コンテナに詰めて保管されてきた=写真、代表撮影。

 フィルターで放射能を取り除いた焼却灰は、専用容器に密封して貯蔵庫に収容する。

 汚染水タンクの置き場所を造るために伐採した樹木も山積み状態になっている。伐採木をチップ化して燃やすため、焼却設備を増設する計画だ。

 「こうした廃棄物の総量は、七十万トンほどになる見込み。建物や燃料を別にして」と東電広報室。

 廃炉が進むということは、建物や燃料が、大量のごみになって出てくるということでもある。

 「半分くらいに減容し、建物を造って屋内に閉じ込めていく方針です」

 行き場のない、ごみだから。

 =おわり(この連載は飯尾歩が担当しました)
 ◇ご意見、ご感想をお寄せください。〒460 8511(住所不要)中日新聞論説室、ファクス052(221)0582へ。 


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12月15日(木)のつぶやき

2016-12-16 01:05:59 | 花/美しいもの
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薪ストーブに火が入りました。ぎんなん「藤九郎」拾いました。/議会政治 さらけ出した機能不全

2016-12-15 18:30:40 | 健康/くらし/薪ストーブetc
寒くなってくるとエアコンでは部屋が十分あたたまらないので、
夕方、薪ストーブに火を入れました。


薪ストーブを炊くには、まず片づけてあったストーブを
えんとつにつなげるために、定位置に設置。

火を入れるには、ストーブ周りの片づけとえんとつ掃除も必要です。

午前中に薪ストーブを動かしてから、つれあいは煙突掃除。
わたしは薪ストーブの周りと部屋をぞうきんがけしました。

火をつけてしばらくは弱火でストーブを慣らし運転。
エアコンの温風とはちがう、ほっこりした温かさです。
明日からは本格的に薪を燃やしはじめ、
来年の春まで、ほぼ休みなく部屋を暖めつづけます。

最後まで残っていたイチョウの木も落葉。
うちにある木は、接ぎ木の「藤九郎」という品種です。

「藤九郎」のぎんなんは特大で味がよいので有名です。

去年は落ちたまま放っておいたのですが、
今年は身をひろって、中からぎんなんをとりだしました。

濡らした封筒に入れて、電子レンジで数分加熱すると、
簡単においしく食べられます。
今年初物の「藤九郎」です。

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ところで、
国会も終盤ですが、数を頼んで、
法案の採決を強行する、安倍自民のやり方が酷いです。
立法府としての仕事も民主主義も放棄したとしか思えない。
と思っていたら、
けさの朝日新聞の社説も、同様の趣旨で論じていました。

  社説:議会政治 さらけ出した機能不全
2016年12月15日 朝日新聞
 
 自民党が衆参ともに単独過半数を握った「1強体制」のもとで、国会は立法府としての機能を果たしているか。

 残念ながら、答えは「NO」と言わざるをえない。

 その象徴は、安倍首相の次の発言だ。「私が述べたことをまったくご理解いただいていないようであれば、こんな議論を何時間やっても同じですよ」

 年金改革法案をめぐる民進党議員の質問への答弁である。

 政府提出の法案に批判的にチェックを加えるのは野党の役割であり、野党もまた多くの有権者の声を背景にしている。

 その野党との議論を否定するかのような首相の発言だ。議会制民主主義への無理解に暗然とするが、今の国会はそれを跳ね返せないほどの危機にある。

 「強行採決するかどうかは議院運営委員長が決める」。環太平洋経済連携協定(TPP)承認案・関連法案をめぐる、山本有二農水相の発言もあった。

 審議入りから間もない時期に、行政府の担当閣僚が立法府の議運委員長に強行採決を求めるかのような物言いである。

 国家権力は立法、行政、司法の三権が分立し、相互抑制がはかられている。それなのに、今の国会は行政府の意向を追認するばかり。山本氏の発言はそんな現実をも表している。

 実際に安倍政権は今国会で、TPP、年金改革など国民の生活に深くかかわる政策を数の力で押し通していった。

 とりわけ最終盤に唐突に審議入りしたカジノ解禁法案は、ギャンブル依存症の増加への懸念などさまざまな問題が指摘されている。世論の反対は強く、野党だけでなく公明党など与党内からも慎重論が出ていた。

 にもかかわらず、国民に理解を広げる国会の努力は不十分だった。わずか約6時間だった衆院内閣委員会では、自民党の質問者が般若心経を唱え、持ち時間を費やした。これが「言論の府」の姿なのか。

 法案は参院で一部修正されたが、カジノの危険性は変わらない小幅な修正にとどまった。それで採決容認に転じた民進党の対応も、迷走ぶりを国民に見せつけた。

 多数の議席を背景に、一定の審議時間がたてば採決し、政府・与党案を可決する。機械的にこなすような審議を続けていては国会の責務は果たせない。

 選挙で得た数はあくまで基本だ。立法府の役割は議論を通してさらに幅広い合意を探り、多くの人が納得できる政策や法律を実現することだ。その最大の責任はむろん与党にある。


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12月14日(水)のつぶやき

2016-12-15 01:07:19 | 花/美しいもの
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介護の負担増 制度への信頼が揺らぐ/シナノゴールドのコンポート。天然真鯛のアラの煮つけ。

2016-12-14 18:33:34 | ほん/新聞/ニュース
半月ほど前に香りのよい黄色リンゴ「シナノゴールド」 を見つけて買ったのですが、
冷蔵庫の奥の方に入れておいたら、少ししなびていました。

生で食べてみると、味と香りはよいのですが、歯ざわりがサクサクしすぎ。

調べてみたら、
「このりんごは果肉がやや硬めで、加熱調理しても崩れにくいので
お菓子用としても適しています。」ということなので、
コンポートを作ることにしました。
シナノゴールド(JA全農)

皮をむいて、厚さ5ミリほどのいちょう切りにして、
コーヒー用の砂糖をまぶしてレンジで3分加熱。
    
しんなりしたところに、蜂蜜小さじ一杯くらいと
ユズ一個を絞って入れ、さらに5分加熱。
  
取り出して、自然に冷まして出来上がり。  

黄色リンゴ「シナノゴールド」のコンポートです。

デパ地下で特大の天然真鯛のアラを見つけて購入。
    
下処理はしてあったのですが、血合いとうろこをとって、
75度くらいのお湯で湯通ししてから、昆布を敷き詰めた出汁で
煮すぎないように煮つけます。

鯛に陽が通ったらとりだしてから、煮汁を少し煮詰めて、
鯛を戻して、昆布をかぶせて冷まします。

上品な白身がたっぷりの真鯛の煮つけができました。


野菜たっぷりの白菜鍋もおいしいです。

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  社説:介護の負担増 制度への信頼が揺らぐ
2016年12月14日 中日新聞

 首相が掲げる「介護離職ゼロ」という目標に逆行している。厚生労働省の審議会は、利用者負担の引き上げなどさらなる負担増を盛り込んだ意見書をまとめた。制度への信頼が揺らいでしまう。

 「給付削減・負担増の波がやむ気配がない。介護保険制度の崩壊につながると危惧する」。意見書取りまとめの席で、社団法人「認知症の人と家族の会」の委員はこう懸念を表明した。

 意見書は、所得が高い高齢者らの利用者負担を二割から三割に引き上げるほか、中間所得層の月額負担上限額を上げることなどを打ち出した。介護保険の利用者負担は原則一割だが、昨夏、単身で年金収入だけの場合、年収二百八十万円以上、五人に一人が二割に引き上げられた。このうち年収三百八十三万円以上の人について、さらに三割とする方針だ。対象者は約十三万人になるという。

 二〇〇〇年度にスタートした介護保険の年間費用は約十兆円に膨らんでおり、今回の見直しは費用を抑制することが狙いだ。しかし、前回の給付カットによる影響も検証されていない中、短期間での再引き上げに別の委員から「計画性がなさすぎる」との苦言が呈された。その通りである。

 厚労省は三割にする根拠について医療保険における高所得者の患者負担がすでに三割になっていることを挙げるが、医療と同列に論じるのは乱暴だ。医療の場合は治療がすめば負担はなくなる。だが、介護は一般に要介護状態になってから生涯、長期にわたり負担をし続けなければならないのだ。

 「家族の会」の高見国生代表理事は「利用者や家族にしたら、この先どうなるのかという不安がどんどん大きくなる。介護保険を信頼できなくなる」と批判する。

 当初、介護の必要度が低い「要介護1、2」の人が利用する掃除や買い物をしてもらう生活援助サービスや福祉用具の貸与を介護保険から外すことも検討していたが、反発が強く見送った。妥当な判断だ。一人暮らしや老老介護などで、生活援助サービスや福祉用具を利用し、かろうじて自宅で生活している高齢者は多い。

 けれども、気掛かりは残る。生活援助サービスの報酬引き下げを検討することが意見書に記された。報酬が低くなれば、サービスを提供する事業者が減り、結果的に生活援助サービスはなくなってしまうのではないか。

 社会全体で介護を担うという制度の理念を忘れてはなるまい。


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12月13日(火)のつぶやき

2016-12-14 01:05:55 | 花/美しいもの
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石地みかん・花柚子・ジャバラなど柑橘類の収穫と防寒/[辺野古訴訟 県敗訴へ]自治否定は禍根残す 

2016-12-13 21:08:21 | ほん/新聞/ニュース
最低気温が氷点下になるほど寒くなってきたので、
寒さに弱い柑橘類が凍みないように、防寒してやることにしましょう。

たわわに実った花柚子の、
下のほうと飛び出た枝についた実を収穫。

そのあと、花柚子の木をハウスの厚手のポリですっぽり覆いました。
  


完熟している石地みかんはぜんぶ収穫してから、
ポリでおおいました。
  
ジャバラはもすべて収穫。
実は4月まで保存できるそうです。

左から、石地みかん・ジャバラ・花柚子。

汚れている実を拭いたら、ピッカピカになりました。

家でとれた無農薬のみかんは貴重なので、
皮は細く切って干しています。。

左のオレンジ色が日南の姫、右が石地みかんの皮です。

田中ビワの花
  



クチナシの実
  

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後半は、
沖縄タイムスと琉球新報の社説。
辺野古の埋め立て承認取り消し訴訟について、
最高裁は判決見直しの弁論を開かないということで、
県が敗訴の高裁判決が確定することに。

最高裁の判断は、理不尽で極まりない、ですね。

  <社説>「辺野古」県敗訴へ 自治否定は禍根残す 民主主義守る闘いは続く
2016年12月13日  琉球新報

 民主主義と地方自治を踏みにじるなら、司法の正義は失墜する。歴史に禍根を残す国追随の司法判断が確定しようとしている。
 翁長雄志知事による名護市辺野古の埋め立て承認取り消しを巡り、国が起こした違法確認訴訟で県が敗訴する見通しとなった。最高裁第2小法廷は一審判決を見直すために必要な弁論を開かず、20日に上告審判決を言い渡す。
 立法、行政、司法の三権が均衡を保ち、行き過ぎた権力行使に歯止めをかける-。三権分立の中で司法に課された役割をかなぐり捨て、民主主義と沖縄の自治を否定する判決がこのまま確定していいのか。重大な疑念を禁じ得ない。

「主従」に落とし込む
 米軍普天間飛行場に代わる名護市辺野古への新基地建設は、地方自治体と首長の権限を巡り、県と国が全面対立する構図を生んだ。
 1999年の地方自治法改正により、国と地方自治体が独自の権限を持ち、対等な関係になった。地方が譲れない重大問題で国に対抗する論理を構築して渡り合い、国も司法もそれを無視できない時代が到来しているのだ。辺野古新基地問題はその象徴であろう。
 ところが、福岡高裁那覇支部が下した一審判決は地方分権に逆行し、国と県をかつての「主従」の関係に落とし込んだ。当然ながら、多くの行政法学者が最高裁での見直しは不可避と主張してきた。国土交通相の是正指示に従わない知事判断を違法とした判決は司法の公平性に背を向け、国の主張の引き写しと見なすしかない。
 普天間飛行場の移設先を「辺野古が唯一」とする安倍政権の主張を追認し、高裁判決は辺野古埋め立てをやめれば「普天間飛行場の被害を継続するしかない」というどう喝さえ繰り出した。
 埋め立てによって米軍基地ができる可能性がある40都道府県の全知事が拒んだ場合を想定し、判決文はこうも記した。「国防・外交に本来的権限と責任を負うべき立場にある国の不合理とは言えない判断が覆されてしまい、地方公共団体の判断が優越しかねない」
 安全保障などで国と地方が対立した場合、自治体の意向など全く考慮することなく、国がやりたい放題できる論理構成だ。全自治体に刃(やいば)が向く危うさがある。
 幾多の選挙で示された辺野古ノーの民意を無視し、強権行使一本やりの安倍政権と同調した乱暴な論理がちりばめられている。
 基地の重圧にあえいできた沖縄の戦後史に思いをはせることもなく、独断と決め付けによる事実誤認が多い判決が無批判に最高裁で確定することは許されない。

権限駆使しはね返せ
 上告審判決を待って、安倍政権は停止していた辺野古での工事再開に突き進むとみられる。翁長知事や県民世論に圧力を強め、諦念を植え付けようと躍起になるのは目に見えている。沖縄は一層厳しい局面に立たされる。
 だが、沖縄戦の住民犠牲と米軍統治下と日本復帰後も続く米兵らによる事件・事故を踏まえ、人権保護と環境保全とは相いれない新基地建設に毅然と反対を貫く民意の正当性はいささかも揺るがない。徹底抗戦は続く。
 最高裁判決が出ても、翁長知事は「新基地建設をあらゆる手法で阻止する」と明言している。新基地の設計・工法の変更申請に伴う知事の承認権限の行使がある。翁長知事が申請を認めなければ、申請のたびに工事は止まる。
 沖縄防衛局は大浦湾のサンゴを移す特別採捕許可を得る必要があるが、生態系に潰滅的打撃を与えると主張する県が許可しない可能性が濃厚だ。名護市の権限も多くあり、国が意のままに新基地建設を進められない要素は多い。
 最高裁判決まで1週間ある。戦後71年、県内移設条件付きの普天間返還合意から20年余を経ても、辺野古の海の埋め立てを阻んできた民意の力を再確認し、これからも続く試練に立ち向かう県民の気概を研ぎ澄ましたい。 


  社説[辺野古訴訟 県敗訴へ]納得できぬ「弁論なし」
2016年12月13日  沖縄タイムス

 国が県を訴えた「辺野古違法確認訴訟」の最高裁判決は県敗訴の見通しとなった。

 判決を見直す場合の弁論が開かれず、最高裁が20日に判決を言い渡すことを決めたからである。

 県は9月、福岡高裁那覇支部で全面敗訴し、上告していた。高裁判決は国の主張をそのままコピペしたようなひどい内容だった。

 このためにも最高裁の審理では翁長雄志知事の意見陳述が不可欠だったはずであり、その機会を与えないまま、判決を言い渡すのはとても納得できない。

 高裁判決は例えば、北朝鮮の弾道ミサイル「ノドン」を取り上げ、「射程外となるのはわが国では沖縄などごく一部」として、軍事専門家の間からも出ている沖縄の地理的優位性に対する疑義を都合のよい論理で封じ込めた。

 迷惑施設が自分の家の近くに来るのは嫌だという日本本土のNIMBY(Not In My Back Yard=ニンビー)は認め、沖縄には基地を押し付けるとしか読めないくだりもあった。

 普天間飛行場の被害を除去するためには辺野古に新施設を建設するしかない。辺野古の新施設建設を止めれば普天間の被害を継続するしかない-と行政に追従するような言及もあり、司法の矩(のり)を超えていると批判された。

 1999年に地方自治法が改正され、国と地方の関係が「上下・主従」から「対等・協力」に転換してから初の最高裁判決である。そういう意味でも最高裁にはしっかりした弁論をした上で判断を示してほしかった。

■    ■
 県が敗訴した場合、今後の焦点になりそうなのが3月に県と国が合意した和解条項で、「直ちに、判決に従い、主文およびそれを導く理由の趣旨に沿った手続きを実施するとともに、その後も同趣旨に従って互いに協力して誠実に対応することを相互に確約する」としている点である。

 県は「確定判決には従う」と明言し、敗訴が確定すれば取り消し処分を取り消す。だが、あくまで「違法確認訴訟」に限るとの考えだ。

 翁長知事は来年3月に期限が切れる岩礁破砕許可や、サンゴの採捕許可、設計変更申請審査など知事権限を行使して阻止する構えだが、和解条項との関係はどうなるのか。

 政府は県が敗訴確定後も抵抗した場合、損害賠償請求の検討に入ったとの報道もある。政府は最高裁判決が「最終判断」との立場である。

■    ■
 政府は22日に北部訓練場の過半の返還式典を開く。返還条件となっていたヘリパッド(着陸帯)の建設を強権的に進め、年内完成を最重要課題にした結果だ。辺野古陸上部の隊舎の工事も年内に再開する。辺野古本体とは別だとして県の了解を取り付けている。最高裁の判決言い渡しが「あうんの呼吸」で政府のスケジュールに合わせたようにしかみえず、釈然としない。

 最高裁は人権の砦(とりで)である。厚木基地騒音訴訟にみられるように米軍がらみでは被害を認めながら根本的な救済策には踏み込まない。これでも主権国家といえるのだろうか。


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12月12日(月)のつぶやき

2016-12-13 01:06:33 | 花/美しいもの
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更科の煮込みうどんダブルと冷やしたぬきそばダブル揚げ5枚増し/もちもちおいしい、黒米入り玄米

2016-12-12 18:18:47 | おいしいもの/食について
友人を岐阜駅におくりがてら
連れ合いと 3人で「更科」で昼ごはん。

女性ふたりは「煮込みうどんダブル」。
わたしは、卵なし。

つれあいは「冷やしたぬきそばダブル揚げ5枚増し」。
  
更科のにこみは、平打ち麺に甘くない八丁味噌。

最近多い合わせ味噌の煮込みもおいしいのですが、
うまみと渋みがある八丁味噌の煮込みも好きです。
100%豆味噌なので、黒いみた目より塩分も少ないですしね。

寒くなる冬はに向かって、あったかい味噌煮込みが恋しくなる季節です。

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まどかさんから、黒米と玄麦をもらいました。
四国の友だちが無農薬で作っていてる貴重な麦と米です。

さっそく黒米入り玄米をたいてみました。

 
 玄米だけよりもちもちした食感があります。

北海道の乾燥赤エンドウ豆 も戻してゆでました。
赤エンドウ豆は、みつ豆に入っているあのお豆。
豆だけ食べられるなんて、幸せです(笑)。

夕ご飯は、マーボートウフと黒豚と無農薬野菜炒め。




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12月11日(日)のつぶやき

2016-12-12 01:06:44 | 花/美しいもの
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