みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

女性の体・健康・性のあり方テーマ「からだ・私たち自身」復刊<ジェンダー平等 ともに 国際女性デー>

2022-03-08 21:54:40 | ジェンダー/上野千鶴子
ミニ水仙ティタティタ(テータテート)が咲きました。
草丈は10~20cmのミニサイズで、
1つの茎に1つの花をつけ、花びらが反り返ります。
かわいらしい花ですね。

すぐそばに紫色のムスカリも咲いています。

その横には少し大きい黄水仙。

あたたかさに誘われて、植えっぱなし球根から花芽が伸びています。

今日の小梅の花は、青空に映えてきれいです。


今日は「国際女性デー」。
中日新聞の社説は「気づき、そして変わる 国際女性デーに考える」。
東京新聞webには、「ウィメンズアクションネットワーク(WAN)」内の
電子図書館で無料公開されている「からだ・私たち自身」の復刊のこと、
上野さん、荻野さんも出ています。

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 女性の体・健康・性のあり方テーマ 「からだ・私たち自身」復刊<ジェンダー平等 ともに 国際女性デー>
2022年3月8日 東京新聞

◆性と生殖の権利、今こそ
 米国で女性たちの手によって編まれ、日本でも1988年に翻訳出版された「からだ・私たち自身」(松香堂)という本がある。女性の体や健康、性のあり方などがテーマ。長く絶版だったが昨秋、ウェブ上の図書館に収録され、再び広く読めるようになった。「復刊」を機に、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(SRHR、性と生殖に関する健康と権利)の実現に向けて、世代を超えた共感と連帯も生まれている。 (小林由比)

◆80年代 手弁当で全訳、日本独自の工夫も
 「女性運動における一大プロジェクトだった」。日本版の翻訳・編集に携わった女性史研究者の荻野美穂さん(76)は、「復刊」を記念した一月のオンラインイベントで、出版当時をこう振り返った。
 原著「Our Bodies, Ourselves(OBOS)」は、女性たちが自らの体や健康についての知識に乏しく、多くが男性である医師らに言われることを受け入れているだけの状況を変えたいと、ボストンの女性グループが医学情報を集めたり、インタビューしたりした内容を収録。当初は小冊子だったが、内容が評判を呼び、七三年に大手出版元から刊行されるとベストセラーに。改訂も重ねられ、三十以上の言語に翻訳もされた。
 女性特有の病気や妊娠出産、不妊、更年期のほか、避妊、中絶、性暴力、セクシュアリティーなど収められたテーマは多岐にわたる。
 「些細(ささい)なことに対しても絶望的でうちのめされたような気がして、それが二、三日続く」(月経前症候群)、「避妊していたのに、妊娠したのです。(中略)用心に用心を重ねたのに、それでも中絶が必要になるなんて」(妊娠中絶)
 率直な経験談や気持ちが医学的知見とともに、ふんだんに盛り込まれているのが特色だ。荻野さんは「女たちの知が尊重され、読むと信頼できる友人と話しているよう」と話す。

 「からだ・私たち自身」は、OBOS改訂版(八四年)の全訳だ。八〇年代半ば、米国の在外研修から帰国した社会学者の上野千鶴子さん(73)が「日本でもぜひ紹介したい」と、当時京都で女性に関する本を集めた書店「松香堂」の店長だった中西豊子さん(88)に相談。中西さんは「この本は役に立つ」と採算度外視で出版を決めた。
 関西を中心に女性運動に取り組んでいた女性ら約五十人が、約三年かけてボランティアで翻訳、編集した。医学監修は広島市の産婦人科医河野美代子さん(74)が担った。
 「ネットもメールもない時代、原稿は郵送でやりとり。京都駅のレストランで校正が終わらず、中西さんに『新幹線一本遅らせて』と言われたこともあった」と振り返る。
 日本版独自の工夫で、女性の健康問題に取り組む国内各地の団体を紹介したり、出産や中絶を扱う全国の病院と費用などの一覧表を載せたりした。日本では生殖器を表す言葉に「恥」や「陰」の字を使うためネガティブな印象が助長されていると考え、「性骨」「内性器」などと言い換えた。
 A4判大で六百ページを超える本は五千円と高価だったこともあり、初版五千部で絶版に。昨春、この本に再び光が当たった。本の来歴を上野さんから聞いた、京都大リプロダクティブ・ヘルス&ライツライトユニット長で産婦人科医の池田裕美枝さん(43)らが「すごい本。気軽に読めるようにしたい」と思い立った。上野さんや荻野さんの協力で、著作権者の許諾を取り、昨年十月、認定NPO法人「ウィメンズアクションネットワーク(WAN)」のサイト内にある電子図書館で無料公開された。
 「私たちの思いが世代を超えてつながり、よみがえったことがうれしい」と上野さん。荻野さんは「歴史的な積み重ねがあって今の私たちの状況があることを知ってほしい」と話す。
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  社説:気づき、そして変わる 国際女性デーに考える 
2022年3月8日 中日新聞

 職場の女性を「花」と呼びながら、上司に逆らう花は摘み取る。そんな風潮の中で起こされた日本初のセクハラ裁判で一九九二年四月、性的に中傷され、退職させられたのは女性ゆえの性差別だったと明言する画期的な判決が言い渡されました=写真は判決後の報告集会、福岡市で。しかしセクハラ被害は今も絶えません。男性社会に放たれた三十年前の判決は今、何を語りかけるのでしょうか。
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