みどりの一期一会

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福島第一原発3号機建屋も爆発の恐れ…枝野長官/原発がどんなものか知ってほしい(全)平井憲夫

2011-03-13 16:14:00 | 地震・原発・災害
東日本巨大地震の被災について、
福島第一原子力発電所関連の情報の続きです。

福島第一原発1号機が昨日爆発しましたが、
枝野官房長官はきょうの午後3時半頃、
「3号機の原子炉建屋内に水素がたまり、爆発する恐れがある」との記者会見を行いました。

3号機は、原子炉の水位が下がり燃料棒の約3メートルが露出している時間があって、
燃料棒のジルコニウムが溶けて、水素が発生している可能性があるとのこと。

3号機は、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを含む
「MOX燃料」をつかっているので、とても心配です。

1号機も半径20キロの避難でじゅうぶんと繰り返し言っていましたが、
枝野官房長官の発表と同じころ、東北電力が記者会見をしていて、
福島第一原発1号機から120キロ離れた宮城県の女川原発で、
昨夜、通常の4倍以上の放射線を観測されたとのこと。
これは女川原発から出たものではないと説明していて、
福島原発から飛んできたものと考えられるとのこと。

避難中の市民が高いレベルで被ばくしていたという情報も次々に届いています。

東京電力によるモニタリングシステムは、停電によりすべてダウン。
国は、各地点のモニタリングをもっとしっかりして、被ばくの被害が市民に広がらないように、
放射能汚染の範囲と濃度をしっかり監視し、情報を出すべきだと思います。

福島第一3号機建屋も爆発の恐れ…枝野長官

 枝野官房長官は13日午後3時半頃に会見し、東京電力福島第一原子力発電所3号機の原子炉建屋内に水素がたまり、爆発する恐れがあると発表した。
 枝野長官によると、3号機は同日午前8時41分、格納容器内から放射能を含んだ蒸気の放出を開始し、同9時過ぎには容器内の圧力が低下し始めた。これに伴っていったんは原子炉内の水位が回復する傾向が出たが、正午頃から再び低下を始め、午後零時55分には、燃料棒の上部1・9メートルが冷却水から露出した。その際に炉内で大量の水素が発生し、建屋内の上部にたまっている可能性があるという。
 核燃料の一部が溶融する恐れが出たため、東電は同日午後1時12分から、3号機の原子炉に海水の注入を始めた。海水の注入は、爆発した同1号機に続いて2基目。
(2011年3月13日15時48分 読売新聞)


 福島第一3号機、冷却水位下がり燃料棒が露出 

 東京電力は13日朝、東日本巨大地震で被災した福島第一原子力発電所3号機(福島県大熊町、双葉町)で、原子炉の熱を除去するポンプが停止し、炉内に水を供給できなくなったと発表した。
 福島県などによると、同日午前7時30分には核燃料棒(約4メートル)の上部2・95メートルが露出するほど、炉内の水位が低下した。
 東電は同日、原子力災害対策特別措置法に基づき、国に通報した。12日午後に水素爆発が起きて原子炉建屋が吹き飛んだ同原発1号機のように、炉内の核燃料の一部が溶け出す「炉心溶融」の恐れもある。
 東電によると、3号機の原子炉格納容器内の圧力が13日午前5時25分に通常の2倍まで異常に上昇した。容器内の圧力を下げるために、東電は午前9時20分から、1号機同様に放射能を帯びた水蒸気の大気への放出と、消防用ポンプによる水の注入も始めた。同日記者会見した枝野官房長官は「(東電の対応によって)原子炉格納容器の冷却が開始された」と発表した。
 3号機では昨年9月から、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを混ぜた核燃料(MOX燃料)を炉内に入れて発電する「プルサーマル」を実施していた。原子炉の圧力容器や格納容器の破損は起きていないという。
 また、1号機では、爆発事故が起きた12日の夜から圧力容器に注入し始めた海水の量が13日未明までに想定した必要量に到達した。原子炉の水位計は低い値を示したままだが、漏えいなどが起きている可能性は低いとしている。東電は引き続き海水を供給すると共に、代替ポンプの設置を検討し始めた。
 事態を重視した海江田経済産業相は同日、保安院検査官を現地作業に立ち会わせることにした。
 東電によると、3号機からの蒸気の放出前の同日午前8時20分ごろ、3号機から1・5キロ離れた同原発の正門付近で、基準値(毎時500マイクロ・?)を上回る毎時882マイクロ・?の放射線を検出した。同特措法に基づき、緊急事態の発生を国に報告した。枝野官房長官は「外部の放射線量は風向きなどによって、変動するものであり、持続的な上昇でなければ心配ない」としている。
(2011年3月13日12時57分 読売新聞)


 福島第1原発、炉心溶融可能性も 3号機、冷却機能が喪失
2011年03月13日日曜日 河北新報

 東京電力は13日、福島第1原発3号機で、原子炉の冷却機能が失われたとして、原子力災害対策特別措置法の第15条に基づく「緊急事態」の通報を国などに行った。枝野幸男官房長官は「炉心溶融の可能性もあるとの前提で対応している」と発言。東電は原子炉の排気を実施し圧力を下げ、真水の注水を開始するなど、炉心溶融や爆発回避に努めている。
 福島県は13日、福島第1原発の3キロ圏内から避難してきた19人が被ばくしていたと発表。枝野長官は記者会見で「健康に害を及ぼす被ばくが生じている可能性は低いと思う」と述べた。
 原子力安全・保安院によると、11日の東日本大震災で3号機は自動停止。給水装置で原子炉内を冷却していたが、炉内の圧力が低下して自動停止。別系統でも注水できない状態になった。
 東電によると、3号機はプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料によるプルサーマル発電を実施していた。地震で注水できなくなったため、MOX燃料の上部3メートル弱が水面の上に露出した。東電は「(通常の核燃料と異なる)MOX特有の現象は確認されていない」としている。
 枝野長官は記者会見で「(炉心の一部溶融や爆発が起こった)1号機とは異なり、早い段階で排気や注水が行われた」と評価した。
 福島第1原発の敷地境界では、環境中の放射線量が13日午前に基準値の1時間当たり500マイクロシーベルトを超え、一時1204マイクロシーベルトになった。


【緊急】福島原発で「炉心溶融」の可能性濃厚で事態深刻
/核分裂生成物のセシウムを検出(2011-03-12 14:57:03 )


原発3号機 水注入し圧力低下作業
3月13日 11時59分 NHK

 野官房長官は、13日午前11時に記者会見し、福島第一原子力発電所3号機で、原子炉を冷やすために水を送る手段がなくなっていたことを受けて、真水を圧力容器内に注入するなどして、原子炉内の圧力を低下させる作業を進めていることを明らかにしました。
 この措置に伴い、微量の放射性物質が大気中に排出されたものの、人体に影響を与えるものではないとしています。この中で枝野官房長官は、福島第一原子力発電所3号機について「注水機能が停止し、その結果、炉のいちばん内側にある圧力容器内の水の水位が低下して、燃料棒の上部が水面上に露出したと想定される。このため、午前9時5分に圧力容器の安全弁を開き、8分には真水の注入を開始した。さらにホウ酸を混入して、一層の安全性を高める手段を取り、炉の圧力は低下した。同時に外側の格納容器の安全弁を開き、その結果、格納容器の冷却が始まったとみられる」と述べ、原子炉内の圧力を低下させる作業を進めていることを明らかにしました。そのうえで枝野長官は「この格納容器を開いて以降、微量の放射性物質が排気筒より排出されたと思われる。想定される範囲内で、管理された形で微量の放射性物質を含む気体が放出されているが、こうした事態に対応するための手順に基づいて行われており、人体に影響を与える放射線が放出されているものではなく、安心してほしい」と述べました。さらに、枝野長官は、午前8時33分に1204.2マイクロシーベルトという高い放射線量が観測されたことを明らかにし、「1号機の内部の空気を抜く作業は継続しており、そうしたものの結果だと分析している。風向きなどで数値が大きく上下動することはありうる。ただ、数字が継続して急激に上昇したり、複数地点で非常に高い数値がみられれば問題だが、1か所についての変動は今後もありうる」と述べ、人体に影響するものではないという認識を示しました。そして、12日、1号機で起きたものと同様の爆発が、3号機で起きる可能性については「そうした可能性が起きる前に、原子炉への給水が確保できた」と述べ、否定的な見方を示しました。また、枝野官房長官は「避難した人たちの、被ばくに対する不安が高いと思っている。このため、国の責任で、福島県と連携して、すべての避難所に専門家による救護所を設け、避難している人に対し、スクリーニングや医療の対応を行うための専門チームを設けることを検討している」と述べました。


原発がどんなものか知ってほしい(全)平井憲夫

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女川原発で4倍の放射線観測 福島第一から120キロ北 

 東北電力女川原発(宮城県石巻市、女川町)で12日午後9時ごろ、施設周辺の放射線を観測しているモニタリングポスト6台すべてが通常の4倍以上の放射線を観測した。数値は2時間ほどで平常に戻り、線量もごく少ないことから、東北電力は健康に影響はないという。
 女川の3基の原子炉に異常はないため東北電力は、約120キロ南にある、東京電力福島第一原発1号機で同日午後3時半ごろあった爆発で飛散した放射性物質をとらえた可能性があるとみている。  
2011年3月13日15時52分 朝日新聞


東日本大震災:福島第1原発 160人被ばくの可能性も 
毎日新聞 2011年3月13日

 東日本大震災に見舞われた東京電力福島第1原発1号機で12日に起きた爆発で、被ばくした住民が新たに19人いたことを13日、福島県が明らかにした。被ばくが判明したのはこれで計22人になった。経済産業省原子力安全・保安院によると、周辺住民約160人が被ばくした可能性があるという。また、東京電力は同原発3号機が原子炉を冷却するための自動注水ができなくなり、原子力災害対策特別措置法に基づき国に通報した。東電は炉内の消火系など別の配管を使って注水を検討しているが、冷却が不十分な場合には1号機と同様に海水を注入する事態になる可能性もあるという。
 保安院によると、福島県の報告などから被ばくした可能性があるのは原発の半径10キロ圏内からの避難指示を受け、原発から約3.7キロ離れた屋外にいた約60人と、爆発後に福島県外にバスで避難した約100人。約100人のうち9人の衣服などを放射線量を計測したところ、直ちに健康被害が起きるレベルではないが、通常を上回る数値が検出されたという。
 爆発した1号機は12日夜から、原子炉を冷却するため海水の注入を始めた。余震の影響で一時中断したが、その後1時間に30トンのペースで海水の注入を続けている。
 保安院は「海水の供給を続けていれば事態の悪化はないというのが、原子力安全委員会を含めた専門家の意見」と説明している。今後、海水で原子炉圧力容器を満たすことができても、さらに安全に炉心を冷やすため、現在途切れている外部からの電源供給を確保する作業を続けている。
 東電によると、11日の地震後に原子炉が自動停止した後、通常の冷却水系統のバッテリーが切れたため、12日から、原子炉を冷やすもう一方の高圧注水系に切り替えた。高圧注水系はそもそも原子炉の余熱を利用するため、炉内の温度が下がった13日午前2時44分に自動停止。その後、炉内の温度が再び通常運転時程度に上がっても、高圧注水系は起動しなくなった。
 午前5時半現在、3号機の原子炉内の冷却水の水位は、燃料棒の上端より約2メートル高い。このまま注水ができないと徐々に冷却水が減少する。燃料棒が露出すれば1号機と同じように燃料棒の破損や炉心溶融につながる恐れもある。
 また、原子炉格納容器内の圧力が高まったため、午前8時41分、1号機と同様に放射性物質を含んだ容器内の気体を外部に排出し始めた。
 一方、第1原発正門付近の放射線量が午前8時20分ごろ、1時間当たりの制限値の500マイクロシーベルトを超え882マイクロシーベルトを記録した。このため、東電は原子力災害対策特措法に基づく特定事象として国に通報、放射線量値が上昇した原因を調べている。【西川拓、関東晋慈、八田浩輔】
毎日新聞 2011年3月13日 11時06分 



福島第一原発1号機爆発時、90人被曝か
2011年3月13日0時26分 朝日新聞

 経済産業省の原子力安全・保安院は12日、東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原子力発電所1号機(福島県大熊町)で、午後3時30分ごろに爆発音を伴う水素爆発が起きたことを明らかにした。枝野幸男官房長官は同日夜、原子炉の安全性を保つ格納容器は損傷しておらず、今後の損傷を防ぐため、容器を海水で冷やすよう指示したことを明らかにした。一方、福島県は同日、近くの高校のグラウンドにいた3人が被曝(ひばく)していたと発表した。3人を含む90人が救助を待っている間に爆発が起きており、県は全員が被曝した可能性があるとみて検査する。
 政府は福島第一原発の避難を指示する対象を従来の半径10キロから半径20キロに拡大した。枝野氏によると、その理由は、海水で冷却するなどの手段について原子力安全委員会など専門家などとも協議した結果、新たなリスクはないと判断したものの、「念のために、万全を期すため」の措置だという。
 政府はまた、福島第二原発(同県楢葉町、富岡町)について、避難を指示する範囲を、半径3キロ圏から10キロ圏に拡大した。
 東電は12日午後、原子炉格納容器の損傷を防ぐため、容器内の放射性物質を含む空気を外部に放出する作業に着手。同3時30分ごろに現場敷地境界で、1時間あたり1015マイクロシーベルトの放射線を確認した。
 この値は、一般人の年間被曝線量の限度(1ミリシーベルト=1千マイクロシーベルト)を、1時間で浴びる放射線量に相当する。日常生活で自然から浴びている放射線は平均で1時間あたり0.27マイクロシーベルト。放射線業務従事者は年間50ミリシーベルトかつ5年間で100ミリシーベルトが被曝限度とされている。
 だが、その直後の午後3時36分ごろに爆発があった後、線量は70.5マイクロシーベルトまで落ちたという。こうしたことから、枝野氏は放射性物質の放出に大きな変化はなく、原子炉は制御下に置かれるとしている。
 福島県によると、爆発で1号機の原子炉建屋の天井が崩落したことを確認したという。東電社員ら4人が負傷し、病院に搬送されたという。
 東電の小森明生常務は12日夜の会見で、第一原発について「現在、原子炉の様子がつかめないが、時間ごとの(放射性物質の)放出の可能性は高い。厳しい状況」と述べた。
 放射線医学総合研究所や東電が原発敷地内で、燃料中に含まれる核分裂生成物であるセシウムやヨウ素を確認した。いずれも、ウランが核分裂をした後にできる物質だ。
 こうしたことから、保安院、東電とも、炉心溶融の可能性が高いとしている。想定されている原発事故の中で最悪の事態だ。これが進むと、爆発的な反応を引き起こして広く外部に放射能をまき散らす恐れもある。
 原子炉圧力容器内の水位は下がり続けており、午後5時28分の段階で、燃料棒(長さ4メートル)の上端から1.7メートル低い位置にある。燃料棒の半分近くが露出した状態になっている。消防車などを使って冷却水を注入しているが追いついていない。このため、東電は海水も使うことを選択肢の一つとして検討していることを明らかにした。
 保安院は今回の事故を、国際原子力事象評価尺度(INES)の暫定評価で、1999年に茨城県で起きたJCO事故などと同じ「4」程度と位置づけている。
 福島県が被曝したと発表した3人は、福島第一原発のある同県双葉町の双葉厚生病院の患者や職員とみられる。年齢や性別は不明だが、3人とも除染しなくてはいけないという。3人とともに行動していた87人も被曝している可能性が高いとみて、今後調べるという。
 県などによると、双葉厚生病院の患者らは避難先までの道路が陥没したのでバスで逃げることができなくなっており、計191人が孤立していた。救援に来た陸上自衛隊のヘリコプターに乗るため、病院を出て第一原発から北へ約3キロの県立双葉高校のグラウンドに移動し、90人が待機していた。
 待機中に第一原発1号機が爆発。県は、当時南寄りの風が吹いていたため放射能を浴びている可能性があると見て3人を抽出検査したところ、被曝が判明したという。 


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1 コメント

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原発事故は人災 (盗人・メドベージェフ)
2011-03-13 17:15:21
地震は天災であっても、原発事故は人災である。
原子力発電所の設計震度をマグニチュード10にしてあれば、事故は起きていない可能性が大きい。
赤い民主党政権の出現も不幸な人災である。
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