みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

米の抗議運動 不公正の根源、直視を/荒れる米国 トランプ氏の責任重い/花が終わったキンリョウヘンとカトレアの植え替え

2020-06-07 22:36:41 | ほん/新聞/ニュース
花が終わったキンリョウヘンを植え替えました。
植え替えの適期は5月なので、少し遅くなったのですが、
今年は開花が遅れたので6月にずれ込みました。、

鉢一杯に根が回っているので、力を入れて引き抜きます。

日月(ジツゲツ)と玉輝(ギョッキ)。

花が咲かなかった鉢も、根が回っているものは株分けして植え替え。

カトレアも植え替えましょう。

大株なのでていねいに根をほぐし、
それぞれに新芽をつけて、3株に分けます。

葉が乱れないように軽くひもでからげて、

2日前から水で戻しておいたミズゴケを根に巻いて、
素焼きの鉢に植えました。

植え替えたランは、1週間ほど風通しの良い日陰におきます。

来年もきれいな花を咲かせてくれますように!

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後半は、
アメリカで起きている警察官の暴行事件への抗議行動について、
朝日新聞と中日新聞の社説です。

  社説:米の抗議運動 不公正の根源、直視を 
2020年6月4日  朝日新聞

 歴史と社会の構造に根ざす問題が噴出するとき、政府が心すべきは謙抑的な対応である。力による封じ込めは、およそ民主主義国と呼べる道ではない。
 米ミネソタ州で白人警官が黒人男性に暴行して死なせた事件を機に、全米の都市でデモが起きている。60年代のキング牧師暗殺以来の事態だという。
 一部が暴徒化したことを受けてトランプ大統領は「国内テロだ」と非難した。連邦政府として米軍の投入も辞さない強硬姿勢を示している。
 暴力や略奪は決して容認されない。治安の回復は必要だが、一方でほとんどのデモは平和的なものだ。人々の憤りの根源を直視せず、抑止だけを強調するのは多くの善良な国民を敵視し、分断を助長する行為でしかない。
 米政府と議会は抗議に耳を傾け、なぜこうした事件が繰り返されるのか、何を改革すべきかを語るべきだ。国民に武力をふるう暴挙に出てはならない。
 背景にある人種差別の根は深い。米国では大戦後も、南部諸州を中心に差別が公然と制度化されていた。50~60年代の公民権運動が弾圧にくじけず、法的差別の撤廃を勝ち取った。
 しかし不平等は今も厳然とある。全米有色人地位向上協会によると、黒人の投獄率は白人の5倍に及ぶ。その一方で求職活動では、犯罪歴のある白人男性の方が、犯罪歴のない黒人男性よりも面接を受けられるチャンスが大きいという。
 コロナ禍により米国では10万人超が亡くなったが、そのうち黒人の比率は人口比より突出して高い。積年の差別をコロナ禍が顕在化させ、そこに事件が着火したのだろう。
 黒人の命を守れ、との掛け声をデモは続けるが、参加者は人種や世代を越えている。警官が共感を示す動きも各地で伝えられ、死亡した被害男性の弟は平和的な行動を呼びかけた。
 トランプ氏のように社会の断層に乗じるポピュリズムが目立つ一方で、連帯を志向する新たな市民意識の熟成も進む。その相反する潮流の相克のなかに、悩める米国社会がある。
 「今このときを真のチェンジへの節目とするには」との論文で、オバマ前大統領が若者に呼びかけている。街頭で声を上げよう、そして地元の選挙の際に投票に行こう。抗議と政治参加の両輪がそろってこそ変革は成しうるものだ、と。
 この米国の運動に、欧州や豪州、アフリカなどでも同調する動きが出ている。経済格差であれ、移民問題であれ、公正さを求める若者らが瞬く間に共鳴し合っているとすれば、それもグローバル化時代の断面だろう。 


 社説:荒れる米国 トランプ氏の責任重い
2020年6月2日  中日新聞

 警察の暴力への抗議行動が全米で荒れ狂っている。トランプ大統領は国民に平静さを取り戻すよう呼び掛けるところなのに、逆にあおるような発言をしている。その責任は重い。
 路上に伏せさせられた黒人男性の首を白人警察官がひざで押さえ付ける。男性は「息ができない」と訴えるものの、警官は聞き入れない−。
 中西部ミネソタ州で男性が死亡したこの事件の映像が流れるや、抗議デモが全米に広がった。一部が暴徒化して略奪や放火も相次いでいる。
 二〇一四年に丸腰の黒人青年が警官に射殺された「ファーガソン事件」を契機に、米司法当局は警官にボディーカメラを装着させるなどの対策を進めたが、警官の暴走は後を絶たない。
 ただ、今回の抗議活動の規模は、公民権運動の指導者だったマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺された一九六八年以来とも評される。新型コロナウイルスの感染拡大で広がる社会不安。人々の怒りが沸騰する下地が出来上がっていたのだろう。
 コロナ禍は低所得者の多い黒人やヒスパニック(中南米系)住民に対し、より深刻な被害をもたらす。感染率や死亡率は白人に比べると目立って高く、人種間格差を浮き彫りにした。
 しかも雇用情勢は極度に悪化し、失業保険の申請件数は四千万件を超えた。
 今回の事態にトランプ氏は民主党の知事や市長の対応を手ぬるいとして、連邦政府の軍投入も辞さない姿勢を見せた。
 暴徒には「略奪が始まれば発砲が始まる」とツイートした。これは六〇年代に人種差別的な白人警察幹部が、黒人社会取り締まりに臨む姿勢を語ったのと同じ表現だ。事態の沈静化を図るどころか、暴動を挑発していると批判されてもしかたのない発言である。
 多民族社会の米国では、大統領は人種間の融和と協調を説くべきだが、逆に分断をあおるのがトランプ流だ。白人労働者層を中核とする支持層受けするとみなしているのだろう。
 南部ジョージア州の州都アトランタはキング牧師の生誕地である。黒人女性のボトムズ市長は「これは抗議行動ではない。キング牧師の精神にも反する。単なる暴動だ」と述べ、デモ参加者に帰宅を促した。
 よほど指導者にふさわしい振る舞いである。 


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