みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

<知らなくていいの?税の仕組み> 納税への抵抗感(白井康彦)

2016-02-11 21:05:41 | ほん/新聞/ニュース
ちまたは、祝日でお休み。
わたしにとっては、ちっともめでたくない日なのだけど・・・。

木曜日なので、白井康彦さんの記事が出ているかな、と思って、
中日新聞を開いてみたら、「ありましたぁ」。

<知らなくていいの?税の仕組み>シリーズ、「納税への抵抗感」。

おもしろくて、ためになって、とてもよい記事ですね。

  <知らなくていいの?税の仕組み> 納税への抵抗感 
2016年2月11日 中日新聞

 海外諸国と比べて日本は、国民の課税への抵抗感が強いといわれる。その原因の一つとされるのは、国民が税を財源とする施策の恩恵を感じる機会が少ないことだ。有識者の間では、多くの国民が納税したかいがあったと感じる仕組みづくりが議論されている。税への抵抗感を和らげるには、どんな方法が考えられるのか。

 「年寄りに『はよ死ね』と言うのか」-。登壇者たちが聴衆に訴える。貧困問題に取り組む「反貧困ネットワーク大阪」などの主催で、一月三十日に大阪市で開かれた「社会保障の切り捨てアカン!」と題したシンポジウムの一幕だ。社会保障や医療、介護、保育などの各分野で公的サービスが次々に削られていることに対し、参加者たちが相次いで「ノー」の声を上げていった。

 シンポでは、慶応大経済学部の井手英策教授(財政社会学)も「分断社会を終わらせる」という演題で講演した。「分断社会」とは、まだなじみが薄い言葉だが、井手教授は生活保護を例に説明する。

 「本当に困窮している人以外にも、支給されているのではないか」。こんな疑念を持つ人は、実はワーキングプア、年金受給額が少ない人といった、収入が比較的少ない人の中にも多い。社会保障の拡充という共通の目的を実現しようと、手を携えても不思議ではない人たちが、生活保護を受けているかどうかという「選別」によって、一体にならないことを分断と表現している。

 分断が起こっている背景にあるのは、国の巨額の財政赤字だ。政府が財政再建を進めていくにつれ、公共サービスの対象は生活保護受給者や障害者など、特定の人に絞られていく。井手教授は「『選別主義』だと、利益を受ける人と受けない人が対立しやすい」と指摘する。

 国民には「国は無駄遣いをし過ぎている」という意識が強い。とはいえ、高齢化が進む中、社会保障費が膨らむのは避けられない。井手教授は「正しい問い掛けは『なぜ増税できないか』であり、その答えは『受益が乏しい中間層からは、増税に理解を得られないため』なんです」と話す。

 そこで、井手教授が示すのが「普遍主義」だ。必要な部分を国が支援し、所得制限はなるべくせずに、中高所得層も利益を受けていると実感できるようにするという考え方だ。井手教授は「教育や保健医療の分野で効果が大きい」と言う。

 例えば、返済に苦しむ人が多い奨学金。国が財政支出に踏み切って、大学の学費を無料にしたとする。低所得層には、経済的な理由で進学をあきらめなくてもよいというメリットがあり、中所得層以上にも利点が見えやすくなる。

     ◇
 シンポジウムを共催した「公正な税制を求める市民連絡会」は、昨年五月に設立され、昨年十二月に税制見直しの提言を発表した。提言では、税や社会保障の仕組みが格差是正に役立っていないと現状を指摘し、法人税引き下げの見直しや富裕層向け課税の強化などを訴えた。普遍主義の考え方も盛り込んだ。

 連絡会事務局の猪股正弁護士(埼玉弁護士会)は「実現までの道のりは遠い。しかし、この考え方を税制や施策に反映すれば、国民の間に連帯感が生まれる」と話している。
 (白井康彦) 


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今朝は霜が降りて寒かったのですが、
日朝は、ぐんぐん気温が上がって春の陽気。

花市場で買ってきた花に水をやり、
鉢が小さくて根が詰まっているものは、土を崩さないように、
一回り大きな鉢に植え替えてやりました。
ひと手間かれけておくと、花が長持ちします。

開花がすすんだ庭の花たち。













明日からまた雨が降るそうです。
春の雨は、ひと雨ごとに緑がまして、花がふえる恵みの雨です。

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