みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

男性の育休取得増えず 「休めぬ雰囲気」「減収不安」(稲熊美樹)/上野千鶴子さん講演記事も

2013-09-13 20:40:19 | ほん/新聞/ニュース
昨日の白井さんに続いて、今朝の中日新聞の生活面には、友人の稲熊美樹さんの記事。
お二人の記事を紙面で見つけると、その日一日、うれしい気分です。

昨日の岐阜新聞には、先日の、在宅ホスピス研究会が上野千鶴子さんを招いた
「在宅ひとり死」を考えるフォーラムの記事が出ていました。
記事を書いていらっしゃる小森孝美さんも知り合いの記者さんです。 

   
          2013.9.12 岐阜新聞


 「在宅ひとり死」を考える 岐阜市でフォーラム  
2013.9.12 岐阜新聞
 
一人暮らしでも自宅で最期を迎えられるのか--。「在宅ひとり死」を考えるフォーラムが岐阜市橋本町のじゅうろくプラザであった。社会学者の上野千鶴子さんと、一人暮らしの末期がん患者らの在宅でのみとりを実践する小笠原内科(岐阜市加納村松町)の小笠原文雄院長が、講演と対談を通して在宅ひとり死を実現するためにあるべき支援体制や課題を提起した。 (小森孝美)

社会学者・上野千鶴子さんら講演
介護保険の課題指摘

 在宅による終末期の緩和ケアに取り組む県内の医師、看護師らでつくる岐阜在宅ホスピス研究会などが主催。
 上野さんは、一人暮らしでも周りの人に支えられて自宅で最期を迎える「在宅ひとり死」を求め、高齢者の介護問題を世に問う。講演では「これまで在宅死は家族持ちの特権で、負け犬のおひとりさまは選択肢にもできなかった。それがようやく選択肢となってきた。」と時代の変化を歓迎しつつも、「在宅ひとり死は介護、看護、医療の連携で支えられる。だが、いまの介護保険は家族あっての制度。一人でも安心して老いていける仕組みにしていかないといけない」と指摘した。
一人暮らしの在宅ホスピス緩和ケアに取り組む小笠原院長は、自身の体験から「数か月の余命となり、わが家に帰り田と思いながら病院で生きるしかばねとなるのなら、孤独死と変わらない。」・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・
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以下に、
中日新聞生活面の、「男性の育休取得」の問題を掘り下げた
稲熊美樹さんの記事を紹介します。

  男性の育休取得増えず 「休めぬ雰囲気」「減収不安」  
2013年9月13日 中日新聞

 男性の育児休業取得率が、直近の調査で1・89%に下がった。国は二〇二〇年に取得率を13%まで引き上げる目標を掲げるが、休みたくても休めない職場の雰囲気や、休業中の収入減などを理由に取得者はなかなか増えない。

 「とても『育休を取りたい』なんて言い出せる雰囲気ではありませんでした」。十一歳と五歳の子がいる静岡県の会社員男性(43)は振り返る。下の子の出産時は上の子もいて「少しでも妻をゆっくりさせてあげたかった」。しかし、大規模なプロジェクトの責任者を任され、現場を離れる怖さもあって休めなかった。

 「育休を取りたくても取れない」男性は少なくない。厚生労働省の「今後の仕事と家庭の両立支援に関する調査」(二〇〇八年)では、取得を希望する男性は約三割。昨年から今年にかけてライフネット生命がインターネットで調査すると、男性の六割以上が取得希望であることが分かった。

 ただ、実際の取得は一二年度、過去最高だった一一年度から0・74ポイント下がり、1・89%。この差はなぜできるのか。同社の調査では「男性が育児休業を取得できる雰囲気がある」と答えたのは二割にとどまった。上司や同僚の理解を得にくいと判断し、「育休を取得したい」と言い出すこともできないのが現状だ。

 厚労省は一二年度の育休取得率が下がったのは東日本大震災の影響とみる。「会社の状況を見て、今休んでいていいのかと、ためらいがあったのでは」と分析する。
     ◇

 男性が育児休業を取得する際のもう一つの大きな壁が、育休中の収入減だ。会社員の場合、育休中は雇用保険から「育児休業給付金」が休業開始前の賃金の半額、原則として子どもの一歳の誕生日前日まで支給されるが、特に専業主婦家庭の場合、家計へのダメージは大きい。

 愛知県一宮市の税理士事務所に勤める村平進さん(40)は、働き始めてすぐ父に。収入面で不安を感じた妻からは「もっと稼いで」と要望され、経済的な基盤をつくることを優先させた。ただ、産院からの退院やお宮参りなど、大事な日には年次有給休暇を取得。単身赴任や転職など環境の変化を乗り越え、四人の子どもと妻と円満に暮らす。こうした体験を講演会などで各地で披露している。
     ◇

 東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長で、厚生労働省の「イクメンプロジェクト」委員の渥美由喜(なおき)さんは、男性が育児休業を取りたくても取れない状態を「パタニティ・ハラスメント」と命名。ほかにも育児のための短時間勤務や、フレックス勤務を妨げる行為が含まれるとする。

 背景には「上司と部下の世代で子育て観にギャップがある」と指摘。部下の世代では、女性と同じように育児をして喜びや苦労を分かち合いたいと考える男性が増えている。「まとめて休みを取るのが難しいなら、子どもを風呂に入れるために早く帰るのもいい」と渥美さん。「夫婦の合意」が何より重要という。

◆5日未満が4割強
 男性は女性に比べて育休取得率が低いだけでなく、取得期間も圧倒的に短い。雇用均等基本調査によると、二〇一二年度の男性の育休取得期間は「五日未満」のケースが四割を超す=グラフ。一〇年度より6・2ポイント増えた。

 一方、一~三カ月未満の取得者は7・2%(一〇年度)から17・9%(一二年度)に増え、ある程度まとまった休業を取得する人も増えてきた。とはいえ、女性の八割以上は半年間以上休んでおり、差は大きい。
 (稲熊美樹)

 <育児休業の期間> 育児・介護休業法では、男女とも子どもが1歳の誕生日の前日まで取得できる。配偶者が専業主婦・夫の場合や育休中でも同じ。保育所に入れないなどの場合は1歳半まで延長可。両親とも取得する場合は「パパ・ママ育休プラス」として、1歳2カ月まで延長できる。


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