みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

夏野菜いろいろ/福井の集会の報道&猪口大臣に要望書

2006-06-12 09:15:39 | 「ジェンダー図書排除」事件
田植えもぶじ終わって、
先月種をまいたバジルとコスモスがそろそろ植え時。

   
千日紅も大きくなりました。どこに植えよかな?
 

畑には、綿と風船とうわたを直播しました。
初めて播いたのですが、もうちょっと遅いかも。
 

夏野菜たちもすくすく育っています。

  
スイカ   コウセキウリ&メロン   バナナウリ

手前はつれあいこだわりの山芋のパイプ栽培。
 

続きに、キュウリ・ナス・トマトetcを無農薬栽培しています。
  

花が咲き、実が太りはじめて、
今年もいよいよ、夏野菜の季節到来です。

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ところで、
7日の福井県の集会の新聞記事が届きましたので紹介します。
まずは、8日の読売新聞です。
関連して「猪口大臣に要望した」ことも載っていました。

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ジェンダー本
市民団体が抗議の会合
猪口担当相に理解促進要望

 県生活学習館がフェミニズム関係の図書を一時撤去した問題で、市民団体「I女性会議福井」は7日、福井市の県教育センターで会合を開き、清水澄子・元参議院議員が「他県にも波及することが憂慮される」として、上野千鶴子・東京大学院教授らとともに猪口邦子・男女共同参画担当大臣に対し、ジェンダー問題への理解促進を要望したことを明らかにした。
 約80人が参加。清水さんは「誤った誤解からジェンダー問題への攻撃が強められており、『戻せばいい』ではなく、男女共同参画社会を進める声を上げ続けなれければ」と訴えた。
 「ジェンダーバッシングの一端として起きた撤去事件を通じ、憲法を守る大切さを受け止め、男女平等を進める活動を広げよう」というアピールを採択した。
(2006.6.8読売新聞)
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HP「猪口大臣に要望しました」はこちら
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                       2006年6月5日

内閣府男女共同参画担当大臣 猪口邦子 様

                要  望  書


 日頃の男女共同参画への取り組みに敬意を表します。

 さて、昨年12月27日に閣議決定した第2次男女共同参画基本計画については、政策決定過程への女性の参画の拡大やチャレンジ支援など評価すべき点がある一方、「ジェンダー」の表記など、第1次の基本計画より後退したというきびしい評価があります。また、基本計画に「ジェンダー・フリー」用語を使用しての不適切な事例などが記述されたことについては、男女共同参画や男女平等を進める目的で使用されてきた「ジェンダー・フリー」に対し、批判や攻撃がこれまで以上に行なわれるのではないかと危惧する声が当初からありました。
 今年はじめには、上野千鶴子東大大学院教授の国分寺市での講演が、「ジェンダー・フリー」という用語や概念を用いる可能性があるとして中止になったことが明らかになりました。このことに対しては、男女共同参画に取り組む研究者や市民が、用語統制の顕著な事件として受け止め、抗議行動を起こしました。
 このような「ジェンダー・フリー」への攻撃が行なわれる中、1月31日には男女共同参画局から都道府県・政令指定都市の男女共同参画担当課に対し、「ジェンダー・フリー」用語の不使用を促す事務連絡が出されました。この事務連絡により、私たちは、用語統制やジェンダーへの攻撃に拍車がかかるのではないかと危惧いたします。実際、埼玉県では次期基本計画から「ジェンダー・フリー教育の推進」を削除する理由にこの事務連絡があげられました。
 また、福井県生活学習館が今年3月、県の男女共同参画推進員から「内容が過激すぎる」と指摘され、フェミニズムや性教育に関係する書籍150冊を書架から撤去していたことが明らかになりました。撤去の理由に政府のジェンダー定義が使われたこともわかりました。このような形で県民の知る機会や学習の機会を制限することは問題であり、思想統制につながるのではないかと懸念します。すでに書籍が元に戻されたということですが、このようなことが他県にも波及するのではないかと憂慮します。
 そもそも、基本計画に「ジェンダー・フリー」用語を使用しての不適切な事例が盛り込まれたことについては、その根拠が明らかにされていません。文部科学省が昨年11月、全国の小・中・高等学校や幼稚園などを対象に行なった、男女同室着替えや身体検査、運動会での男女混合騎馬戦や徒競走、幼稚園での桃の節句や端午の節句の行事などについての実態調査については、結果の公表を今年3月末としがら未だに行なっていません。したがって、全国調査の結果が基本計画に反映されたのではないことは明らかです。
 鹿児島県議会では一部議員が修学旅行での男女同室宿泊を大きく取り上げましたが、その後、情報源とされた「新しい歴史教科書をつくる会」元会長が「伝聞や週刊誌で情報を得たが、学校など当事者には一切確認していない」と非を認め、事実無根だったことが報道により明らかになっています。
 つきましては、ジェンダーを主流化するために尽力されている猪口大臣におかれましては、誤った理解に基づいて行なわれる攻撃や、言論や思想の統制につながることのないよう、ジェンダー概念の正しい理解を周知徹底されることを強く要望いたします。

ジェンダー平等社会の実現を求める有志(五十音順)
安達倭雅子 (NPO法人チャイルドライン支援センター常務理事)
上野千鶴子(東京大学大学院教授)
落合恵子(作家)
亀田温子(日本女性学会会員)
河野美代子(産婦人科医)
榊原富士子(弁護士)
坂本洋子(mネット・民法改正情報ネットワーク共同代表)
清水澄子(I女性会議常任顧問)
蔦森 樹(琉球大学非常勤講師)
中村紀伊(財団法人 主婦会館理事長)
橋本ヒロ子(十文字学園女子大学教員)
福島みずほ(参議院議員)
藤原房子(ジャーナリスト)
村瀬幸浩(一橋大学・津田塾大学講師)
山崎朋子(作家)
若桑みどり(千葉大学名誉教授)
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つづいて、9日の朝日新聞です。
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「図書撤去は憲法侵害」
福井の女性市民団体 集会で男女平等訴え

 県民生活学習館(福井市)の書架からジェンダーや男女平等、性教育などの書籍約150冊が撤去された問題で、女性市民グループが7日夜、福井市内で「思想・言論・学問の自由を守りジェンダーバッシングを許さない県民の集い」を催した。「現行憲法を守り、本来の男女平等を進めよう」とのアピールを採択した。
 市民団体「I女性会議福井」(白井信子議長)が主催した。出席した約80人を前に、白井議長が「図書を撤去した県の対応は大きな問題で見過ごすわけにはいかない」とあいさつ。今回の問題で住民監査請求をした今大地晴美・敦賀市議ら4人が「憲法の条文を守っていれば問題は起こらなかった。公務員は法律を順守しないといけない」などと訴えた。
 福井出身の元参院議員清水澄子・平和フォーラム副代表が講演。「現代の焚書(ふんしょ)であり、民主主義の根幹を破壊する行為」とした上で、「憲法侵害を県民が沈黙していては大変なことになる」と強調した。
(2006.6.9朝日新聞)
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集会で採択されたアピール文も
今大地さんから届きましたので、併せて紹介します。


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          ア  ピ  ー  ル

 ことし3月、男女共同参画を推進すべき県生活学習館の書架から、ジェンダーや性教育に関する書籍150冊が一方的に撤去され、市民が閲覧できない事態が起きました。各方面から上がった県民の批判の声に、県は書籍を書架に戻して批判をかわそうとして射ますが、行政が独断で書籍を選別排除した今回の行為は、憲法に保障された思想、言論、学問の自由を侵害するや許されない行為として見過ごすことはできません。
 書籍敵機世の背景をみると、昨年12月、政府の第2次男女共同参画基本計画に「ジェンダー・フリー」用語を使用した不適切な事例などが記述され、ことし1月31日に内閣府から全国の都道府県担当者に、「ジェンダー・フリー」用語の不使用を促す事務連絡が出されています。
 この後から、ジェンダー・フリーやフェミニズムへの批判や攻撃が増加しており、今回の書籍撤去もそうした動きのひとつであることは確かです。
 いま、平等教育を進めてきた教育基本法を「改正」し、競争原理や家庭責任、愛国心を入れる動きが急です。本来の「男女平等教育」が、「男らしく」「女らしく」へとゆがめられる傾向に対して、あえて「ジェンダー・フリー教育」と、使いはじめた経過があります。 
 「ジェンダー・フリー用語不使用」の政府の方針転換は、国際的に合意された「ジェンダー」概念の否定であり、思想、言論、学問の自由を脅かすといえます。
 ジェンダーバッシングの一端として起きた県生活学習館の図書撤去事件を通じ、現行の憲法を守る事の大切さをしっかりと受け止め、本来の男女平等を進める活動をより広げようではありませんか。
2006年6月7日
                 思想・言論・学問の自由を守り
                 ジェンダーバッシングを許さない!県民の集い
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先日、上野さんから届いた『あごら』305号。
特集は「ジェンダーバッシング」。
米田佐代子さんや三井マリ子さんも寄稿されています。

巻頭言は、上野さんの「バックラッシュに抗して」。
むすびのことばに共感した。


 人間は見通しを誤る。判断も誤る。歴史は一直線にはすすまない。一歩前進二歩後退、ということだってある。獲得したものが、既得権となって護られるとはかぎらない。だからこそ鋭敏にアンテナをとぎすませながら、知恵をフル回転させなければならないのだ。
          (『あごら』305号/BOC出版部/2006.3月)


自治の現場で起きるちいさな出来事を見逃さず、
バックラッシュに抵抗していきたい。                
 
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コメント (6)
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