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みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

第3回「M&T企画/議員と市民の勉強会」テーマ「予算の見方、市民派議員としての切り口」

2010-01-06 15:20:35 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
年明け早々ですが、第3回「M&T企画/議員と市民の勉強会」のお知らせです。

今年度最後の勉強会は、2月の第一週なので、はやくお知らせしなくちゃ、
と年末から思いながら、ずるずると年が明けてしまいました。
参加者には午前中にお知らせメールをお送りして、やっと宿題が半分済んだ気分です。
本番はこれからだというのに・・・(笑)。

   第3回「M&T企画/議員と市民の勉強会」開催について
                           2009.1.6
                        寺町みどり&ともまさ                       
                      (連絡先) tel/0581-22-4989

2月6日(土)~7日(日) の一泊二日の日程で、ウィルあいち(名古屋市)にて、
2009年度第3回「M&T企画/議員と市民の勉強会」を開催します。
第3回のテーマは、「予算の見方、市民派議員としての切り口」です。
次年度は統一選直前で「選挙講座」を主として開催しますので、「予算」を重点とす
る勉強会は、今回が最後となります。

「議員と市民の勉強会」は、参加型の実践的な講座で参加者のニーズにあわせた、少
人数のカスタムメイドの講座です。
参加者はリクエストされた「課題」(と「持ち物」)をクリアすることを条件としてい
ますので、かならず期日までに課題を提出していただくことが、参加の条件です。
皆さんから届いた課題のファイルを元に、さらに講師側で勉強会の内容および日程の
の詳細を詰めます。
 課題の提出期限は、1月31日(日) です。

今回は連続講座の最終回となり、内容も課題もステップアップして複雑になりますの
で、課題を準備することによって当日のレクチャーが理解できるように構成してあり
ます。
2月の勉強会に向けて、講師のふたりが「課題」を作成し、参加者のみなさんには、
今日の午前中に、ファーマット等をお送りしたところです。

つきましては、参加者の受け入れに若干の余裕がありますので、第3回勉強会に
参加を希望される方は、みどりまで、お電話でご連絡ください(説明が必要なので
メールは不可)。
初めての方は、所定の「誓約書」を提出していただいた上で、課題をクリアすること
が必要なので、参加を希望される方は、至急、お電話ください。

日程および課題は、以下のようです。
参加が確定した方には、個別に詳細なフォーマットをお送りします。

----------------------------------------------------------------
◆第3回 「M&T企画/議員と市民の勉強会」

2010年 2月6日(土)13時~7日(日) 12時
テーマ「予算の見方、市民派議員としての切り口」
1.3月の予算議会を前に/予算の基本、予算審議の流れ
2.予算関連の状況の理解と切り口/取り組みたい事務事業に関する論点や手法
3.一般質問と議案質疑を「事後評価」する/予算議会に向けて「一般質問」を組み
立てる。
4.住民監査請求の実際(第2回のときに課題の説明)/現場で使える直接民主主義の
手法

●第3回に向けての課題一覧表●
 ( )は提出者。=いずれも所定のフォーマットに記入のこと。
★課題-1(ともまさ) あなたのまちの予算策定過程の資料の情報公開請求の結果を
整理して回答            
★課題-2(ともまさ) 住民監査請求の仕立て方=議論の別のチカラをつける
★課題-3(みどり) 予算議会で取り組みたい一般質問のうち、今まで手をつけてい
ないテーマについて「一般質問」を組み立てて提出する
★課題-4(みどり) 12月議会での「一般質問」の事後評価
★課題-5(みどり) 12月議会本会議での議案「質疑」の事後評価

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●当日の持ち物(文献などは必需。必ず各自、事前に入手してお持ちください)●
(A)『予算の見方・つくり方』(学陽書房)
(B)『地方自治小六法』程度の辞書
(C)『議員必携』(学陽書房)
(D)『市民派議員になるための本』(学陽書房)

※第3回勉強会は、今年度最後の企画なので、1日目終了後の夕食は、
名古屋市内で懇親会をする予定で日程調整しています。
-----------------------------------------------------------------


定員に若干の余裕がありますので、参加したい方はご連絡ください。
とはいえ、「ハードな勉強会」と言われていますので、そのつもりで。

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ここからは、年末が返却日だというのに、返し損なって、
図書館がお正月の休刊日に入り、ずるずると読んでいた本。

『高畠通敏集〈4〉現代政治の構造転換』
(栗原 彬 (編集), 五十嵐 暁郎 (編集) /岩波書店)

  
『分別される生命――二〇世紀社会の医療戦略』
(川越 修・鈴木 晃仁 編/法政大学出版局/2008)

書評:『分別される生命』『生命というリスク』 立岩 真也 2008/09/05

『なぜ女は昇進を拒むのか―進化心理学が解く性差のパラドクス 』
(スーザン・ピンカー著, 幾島幸子・古賀祥子翻訳/早川書房 /2009

内容紹介
性差別がなくなりさえすれば、職場には女性が続々と進出し、男性と肩をならべて出世競争に邁進するはずだ。なぜなら男女は本質的に同一の存在であり、求めるものも同じなのだから――60年代フェミニズムが高らかに主張したこの考えは、いまや常識となった感がある。だが現実には、今日なお多くの職場で格差は大きいままだ。仕事にさく時間や地位が男性の標準に近づくほど、女性の満足度が低くなるという調査結果は経済学の世界では有名だし、昇進をもちかけられた女性の4割近くが辞退しているというデータさえある。
他方、子ども時代に自閉症やADHD、読み書き障害をかかえて苦労するのは、圧倒的に男が多い。男は学校中退率も高く、成績でも概して女に後れをとっている。しかし社会に出ると事情は逆転し、成人してから天才的偉業をなしたり、企業などで重要なポジションを占めたりするのは、多くが男だ。
男と女は、やはり本質的に「違う」のではないか? 統計的にもあきらかな生物学的違いを無視して、杓子定規に「平等」を求めることは、本当にわれわれを生きやすくするのだろうか?
気鋭の女性心理学者が、最新の脳・ホルモン研究などの科学的知見に基づき、多くの「逸脱」した男女のインタビューを紹介しながら、性差をめぐるタブーに切り込む。欧米を騒然とさせた話題の書。


どれもおもしろかったのですが、一気に読まなかったので、
時間がたつともう内容が説明できない・・・(笑)。

記憶に問題があるのかと思ったら、「忘れることはよいことだ」とわたしを安心させてくれたのが、
最後に読んだ、この本。

『グーグル時代の情報整理術』 
(ダグラス・C・メリル&ジェイムズ・A. マーティン 著/
千葉 敏生翻訳/ハヤカワ新書juice/2009/12)


「 脳の負担がなるべく少なくなるように生活を組み立てよう」
「なるべく早く頭の中から情報を追い出そう」、ほか、
●"ながら作業"は一般的に効率を低下させる
●何かを記憶する場合、物語は大きな助けとなる
●知識は力ならず、知識の共有こそ力なり
●大きなかたまりを、小さなかたまりに分けよう
●完璧な整理術などない 、などなど。

「エンジンをかける前に、どこへ向かっているのか、どうやって向かうのかを明確にしよう」
「思い込みの制約ではなく、現実的な制約をくぐり抜ける術を身に付けよう」 は、
わたしもいつも言ってる問題解決の基本のき。

固定概念に疑問を投げかけ、変化の激しい現在社会のニーズにあわせて、
生活を変えていく、というハウツーものを超えた、おもしろい本。
webに深くかかわるようになったので、情報整理の方法や、
ポイントが整理された「まとめ」は参考になりました。
この本は新書判なので、読みやすく、おすすめです。


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『ファム・ポリティク』に「む・しネット」の紹介/『サイバービア 電脳郊外へ移住する人々』ほか。

2009-10-05 16:35:16 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
『ファム・ポリティク(政治的女性)』2009年秋号が届いた。

5月に『市民と政治をつなぐP-WAN」nの説明で上京したときに、
発行人の田中喜美子さんから「む・しネット」のことを紹介したいからと、
インタビューを受けていたもの。やっとかたちになった。

     
 『ファム・ポリティク(政治的女性)』2009年秋号
ファム・ポリティク編集部(田中喜美子)2009.9.25発行


インタビューはかなり長時間に及んだのだけど、原稿のやり取りは、
メール(添付ファイル)ではなくて、FAXだったので手間がかかった上に、
わたしがプライベートなことを書かないでほしいと注文をつけて、
印刷発行のタイムリミットぎりぎりまで直しを入れた。

ということもあって、
確定稿を見てないし、テキストが手元にないので画像で紹介します。

 

関心のある方は、記事を拡大してお読みください。

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本文中の写真をクリックすると拡大します。

話しは変わりますが、

『市民と政治をつなぐ P-WAN」サイトの実務(と事務局)を引き受けたこともあって、
このところ、インターネット関連の新刊本を立て続けに読んだ。

『デジタルネイティブが世界を変える』
(ドン・タプスコット (著), 栗原 潔 (翻訳) /翔泳社 /2009/5/14)

『ザ・グーグルウェイ グーグルを成功へ導いた型破りな戦略』
(ベルナール・ジラール (著), 三角和代 (翻訳), 山下理恵子 (翻訳)/
ゴマブックス (2009/4/27) )
『ポスト・プライバシー』
(阪本俊生著/青弓者/2009年01月)

なかでも、おもしろかったのが、『サイバービア 電脳郊外へ移住する人々』。
    
 『サイバービア 電脳郊外へ移住する人々』
(ジェイムス・ハーキン著・吉田晋治訳/NHK出版/2009)
出版社/著者からの内容紹介
Google, mixi, FACEBOOK, twitterなど華々しく話題をさらっていくネット空間の新プラットフォームの影で、ネット社会の郊外=サイバービアへの集団大移動が始まっています。そこは物語もなければ始まりや終わりもない場所で(非線形性)、つねに様々なできごとが同時進行で起こっており(多重性)、正のフィードバックによって偏った一部のコンテンツだけがますます注目を集めることになり、マイミクやフォロワーといったそこで暮らす人びと同士の《弱い紐帯》は、ネットワークそのものに利用され、その力にすっかり凌駕されています(ネットワーク効果)。
 なぜ電脳郊外への移住が始まったのでしょう? ── その答えはまさにサイバービアの成立過程【サイバネティックス→サイバースペース→サイバービア】の中にあります。無限に続く情報ループに身を投じ、あらゆる情報に反応してそのフィードバックに身を委ねるサイバネティクスの設計思想は、第二次世界大戦から60年あまりの時を経て、Web2.0時代のわたしたちを規定しています。本書はこのサイバービアの実体に迫った一冊です。

<目次>
 序文
 はじめに
 第1章 ループ
 第2章 仲間
 第3章 つながり
 第4章 ネットワーク効果
 第5章 仲間の圧力
 第6章 非線形
 第7章 多重性
 第8章 フィードバック
 第9章 ネットワーク障害
 あとがき ループのループ
 謝辞 訳者あとがき
 



ちょうど、日曜日の朝日新聞に書評が出ていたのだけれど、
webにアップされてないので、他の書評を紹介します。

かくいうわたしも、pcを持ち歩き、すぐにネット検索するので、
すでに「サイバービア」の住人、なんだろう、か?(笑)。

【書評】『サイバービア』ジェイムス・ハーキン著、吉田晋治訳
2009.9.6 12:31 産経新聞

 本書『サイバービア』を知った時、最初は、サイバー時代の楽園状況を解いた「サイバーピア」なのかと思った。しかし、よく見ると「サイバービア」であり、由来は「ユートピア」ではなく「サバービア」、つまり「郊外」なのだと理解できた。
 サイバーとは第二次大戦直後にアメリカの数学者ウィーナーによって提唱された「機械と生物を含む系の制御・通信などを扱う総合的な情報科学」(大辞林より)である「サイバネティックス」(電脳工学)が出自であり、いまや第2の世界ともいうべき「電脳社会」を予告した言葉だった。
 そして、サイバネティックスは、その後、コンピューター通信やインターネットなどの登場、普及により、「サイバースペース」(電脳空間)に、バーチャルリアリティー(仮想現実)を加えて、実生活空間と大して違わない現実感を持つ新しい世界の状況へと進んだ。その結果登場したSNS(ソーシャル・ネットワーク・サイト※サービスともいわれる)や動画サイトなど、電脳社会の多彩化、多重化により、人々は、いまや、電脳空間の郊外、つまり「サイバービア」に移住し始めていると説いている。
 この「郊外」という表現には、実空間の郊外化が、交通手段の利便の向上により、中心部に住まなくても十分に生活ができることと重ねられており、情報においても、オンライン状況という交通手段により郊外に移住することを望むネットワーカーが増えていることを説明している。
 いま日本でも、ブログ、ミクシィ、セカンドライフ、ツイッターなど変化し続ける電脳社会と深く付き合い、いまやそのものがない生活など考えられないほどの関係になりながら、しかし、一方ではそうした生活に疲れを覚え始める日本人が増えてきている。その最大の理由が、本書が説く「電脳郊外」なのだ。大きな物語もなく、扱いきれないほどの複数の状況が同時進行で動き、弱い結び付きながら、しかし、それゆえ決して無視できない関係に縛られているあなたは、いったい何人のマイミクをお持ちなのだろうか。(NHK出版・1680円)
 評・林光(社会評論家)
(2009.9.6 12:31 産経新聞)



『サイバービア 電脳郊外が“あなた”を変える』の感想
ネット生活を客観的に見つめなおすことができる興味深い1冊。

御厨一葉 2009/09/07 janjan

 インターネットや携帯電話を使わない社会生活は今やほとんど考えられないほど、それらは人々の間に浸透している。今や業務連絡も、買い物も、ちょっとした暇つぶしのおしゃべりすらも、全てインターネットの中で済ますことができる。そしていつのまにか、子育てや医療相談、結婚の相手探し、政治活動といった、生活に大きくかかわるような話もネット上で行われるようになった。
 実生活では絶対に出会えないような人間が、たまたま目にした興味のある質問に、家族や親戚以上に親身になって助言してくれる。一方で、何の根拠もない噂が広まると、一般生活では大人しい人物が、他人のブログに暴力的な書き込みを執拗に繰り返す事もある。
 ネットは、もはや実生活とは全く違う別の顔を持った人間たちが、セカンドライフを送る場になった。その場所は「サイバービア」と呼ばれている。「サイバービア(電脳郊外)」は「サイバネティックス(電脳工学)」と「サバービア(郊外)」を組み合わせた造語である。
 サイバービアに移住した人々は、自由気ままに興味のある出来事だけに、無数に関わりを持ち続けることができる。その一方でその関わりを維持するために、日長一日メールを読み、ブログに書き込み、チャットし、その合間に仕事を片付けるような、本末転倒の暮らしを続けるようになる。電子情報のループに囚われた人間の多くは、目の前のタスクをこなすのに精一杯で、自分は一体何をやりたいのか、どうすればいいのか当惑し、その生活に時折空しさを感じている。
 本書は身の回りのデジタル機器が、どのように私たちの精神や歴史に変化を与えてきたかということを、著者独特の視点と調査で纏めた歴史書である。現在のネット生活を支える情報技術は、3人のキーマンに受け継がれて発展した。
 まず、1940年代の第二次世界大戦時にナチスのミサイル攻撃を防ぐ目的で、サイバネティックス理論を興したノーバート・ウィーナー。常に変化し続ける情報を、絶えずフィードバックすることで、敵ミサイルの進路を妨害するという、新しいアプローチの仕方を開発した。この理論は、人間とデジタルデバイスの関係を大きく変える発端となった。
 戦後に、政府に対して反骨精神を燃やしたヒッピー達が支持した「ホール・アース・カタログ」の編集者であるスチュアート・ブランド。彼やヒッピー達のカウンターカルチャーを通じた交流は、「お上」からの情報を得るだけでなく、個人からの積極的な情報発信により、誰にもコントロールされない自律的なコミュニティーを作るという、ネット社会の基盤と精神を構築した。
 その後80年から90年に最盛期を迎えた、元ヒッピーによるコンピュータとネット業界による新たな経済構造の構築と株の暴落による衰退。一見アナーキーに見えるネット社会について、メディアの内容が問題なのではなく、人々がどのようにメディアに接しているのかが重要だと、文学者のマーシャル・マクルーハンは主張した。
 読み始めは冗長で退屈だったが、読み進むに従い、サイバネティックスの歴史と、ネット社会で人間に及ぼす様々な現象が非常にわかりやすく纏められていて、どんどん面白さが増していった。
 著者のジェイムズ・ハーキンは、サイバービアという第二の生活にドップリと浸かっているからといって、人々の生活の質が脅かされていると警鐘を鳴らそうとしている訳ではない。むしろネット社会でのみ可能な、「完全に対等な立場で」他人と関わることができる社会の実現に向けての希望を語っている。その理想と現実の狭間に広がるサイバービアが、単なるネット上の仮想生活だけではなく、ものすごいスピードで現実生活と重なってきているのだ。
 私達のネット生活を客観的に見つめなおすことができる、大変興味深い1冊だった。ネット生活に少々疲れを感じている人にオススメだ。



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「スキルアップ連続講座」報告/桑名市・政務調査費返還請求事件、逆転勝訴/『む・しの音通信』

2009-05-10 13:39:00 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
お天気がよいので、ブログを済ませてから
ガーデニングの続きをしようと思っていたら、プレゼントが届きました。

「母の日」のお花、かわいいカランコエ。

おひさまが好きなので、さっそく玄関に置き、
力仕事を手伝ってもらおうとしたのですが、あまりに暑いのでギブアップ。

じつは数日前に、「なると金時」のウイルスフリーの苗を見つけて買ってきて、
あまった庭土で畝を作り、おいしいサツマイモを育てることにしたのです。

  

サツマイモは肥えた畑の土ではおいしいものができないので、
ずっと長いことつくっていなかったのですが、
ちょうど、ひと畝できそうな土の山があったので、
「ブロックを積んでこの土で高畝にしてサツマイモをつくればいいじゃん」
と思いついたのですが、ここ数日の庭仕事でもうへろへろ。

つるはしで整地してから、一輪車で5杯位の土を動かさないといけないので、
屈強なわかものがやってこないかと、待ちかまえていたのです(笑)。

わかものたちは「またね」と去っていきましたが、
もみまきの準備にいそがしいともちゃんの手が空いたらやってくれるそうですから、
わたしは涼しい家のなかに戻って、ブログをすることにしました。

写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大
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ということで、
『む・しの音通信』69号の続きです。

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第3回「M&T企画/議員としてのスキルアップの連続講座」報告
             プロジェクトスタッフ・島村紀代美
==============================================================


 1月30日(金)31日(土)、ウィルあいち(名古屋市)にて、第3回「議員としてのスキルアップの連続講座」を開催した。参加者は13名。寺町知正さんとみどりさんを講師とするスキルアップ講座の最終回である。今回のテーマはこれまでの講座の内容をふまえ、「一般質問と議案質疑のまとめ、情報公開、支出、予算審議など」。
 【セッション1】の「一般質問を深める」では、前回の講座で取り組んだ「12月議会の一般質問」のテーマについて各自が事後評価し、講師がコメントをする形で進められた。「獲得目標に届いたか?」、「その理由は?」を分析することがいかに重要かが見えてくる。講師からは質問のゴールをしっかり認識すること、必ず想定問答をすること等、多くのポイントが示された。
 【セッション2】は2部構成で、前半のテーマは「議案質疑を深める」。課題で提出した議案質疑の事後評価をもとに、よかった点、悪かった点を洗い出す。 
質疑は意見として述べるのではなく、一般質問と同様に意図をはっきり示すべきという講師からのアドバイスに、自分の質疑の問題点が明らかになった。
 後半の「一般質問、質疑のまとめ」では、参加者が事前提出した課題「一般質問でつまづいているところ」について整理した資料が用意され、講師のみどりさんからコメントがあった。テーマ選び、事前調査、目標設定、立論など各項目の「つまづいているところ」に即して、改善のポイントが的確に指摘されていく。
 【セッション3】も同じく2部構成で、前半は「3月議会に向けて=予算審議のために」。まずみどりさんから総論として「どこに軸足を置いて予算を評価すべきか」についてレクチャーがあり、続いて知正さんから具体的な予算審議の観点について細かいアドバイスがあった。 
 こんなに注意すべき観点があるのかと、まさに「目からウロコ」。後半は「情報公開を高めることは自分の仕事に返ってくる」ということで、参加者各自が作成した非公開情報への異議申立てについて知正さんがチェック&アドバイス。
 2日目の【セッション4】は、「情報公開を広げるには」をテーマとして、前日に引き続き、情報公開のレクチャー。後半は「まちの支出を斬る」として、住民監査請求の立論と展開について実践的に学んだ。講座の中でも、もっとも参加者のニーズが高いテーマとあって、情報公開条例の対象になっていな第三セクターの公開をどう引き出すか、住民訴訟を視野に入れた監査請求書の書き方など、より深い内容について学ぶことができた。個別な「まちのおかしい支出」について情報共有できたのも大きな収穫だった。
 まとめの【セッション5】では、参加者が3回の講座で得たことや、次に学びたいことをコメントして終了した。 「すぐに使える」実践的な講座を受講したことで、みな議員として「スキルアップできた」と実感していた。講座終了後、住民訴訟の勝訴を勝ち取った人や、あらたに監査請求を提出された参加者もあることからも、現実に獲得したものは大きい。
 わたしは、2008年度の講座はプロジェクトスタッフを1年間担当した。主体的に関わったことで、わたし自身が前向きな強い気持ちで議会活動ができたと感じている。今後は学んだことをさらに議会の場で、市民と組んで、どう生かすかが重要。また常に基本に立ち帰りながら新しい視点を獲得し、情報共有できる場が自分にとってもまだまだ必要だ。
 ということで、2009年度も勉強会プロジェクトスタッフとして手を挙げた。市民派として学びを深めたいという方は、ぜひ参加をお待ちしています!

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「永六輔講演会」政務調査費返還請求事件 逆転勝訴しました!   
                三重県桑名市・小川まみ
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【事件の経緯】
 桑名市議会の会派「緑風・無所属クラブ」は、2006年1月16日に会派所属議員9名の氏名を記載した講演会のチラシを新聞折込で市内全域に配布し、入場整理券を、市役所、各地区市民センターなど11箇所で、希望する市民に配布した。
 「緑風・無所属クラブ」は2月1日、桑名市民会館で「あの世の妻へのラブレター」と題して永六輔講演会を開催し、同時にロビーで電子投票模擬体験も実施した。 
 入場無料の講演会には983名の市民が参加し、その経費1,743.204円を政務調査費から支出した。
 6月14日、私は、約174万円の政務調査費の返還を求める住民監査請求を行った。監査結果は「棄却」。
 9月8日、津地方裁判所に住民訴訟を起こした。11月に桑名市議会議員選挙が迫っていたが、新聞でも報道され、多くの市民がおかしいと思うこの問題を見逃すことは市民派議員としてできないので、裁判を選んだ。

【私の主張】
・ 有権者向けに無料講演会を開催することは、利益供与で公職選挙法違反であり、不当利得である。
・ 会派所属議員全員の名前の入ったチラシの全戸配布、壇上での挨拶等は政治活動であり、政治活動に政務調査費は使えない。
・ 電子投票模擬体験には政務調査費からの支出はなく、返還請求には含まれていない。電子投票の調査をもって講演会を研修とはいえない。
・ 自治法の趣旨は、政務調査費は議員の調査研修のためにあり、市民向け講演会は使途基準に当てはまらない。
・ 公金の支出について、市長には調査する権利と義務がある。

◆証人尋問
 この尋問からは、議員らが市民のために講演会を開催したこと、参加者の心が豊かになっただけで政策や議会活動に反映されていないことが、はっきりした。この時、私は、勝てるかもしれないと思った。
 しかし、判決は「棄却」。政務調査費を問題にした住民訴訟はいくつかあったが、政務調査費を使って講演会を開催した事例は初めてだった。そのためかどうかわからないが、津地方裁判所は判断を避けた。

◆地裁の判決理由の概略
・ 電子投票制度の問題点を調査するために、著名人を招き、大量のチラシを配り、入場無料にするなどして多数の市民の参加を募り、講演会を聴講させたことが、明らかに市政と無関係であるとか、調査研究の方法・態様として極めて不相当とは言えない。
・ 支出がその必要性・合理性を欠くことが明らかとは言えない。

【名古屋高裁で逆転勝訴】
 負けたままでは、選挙前に税金を使って有名人の無料講演会を開催し、有権者に自己PRできるという悪い前例を作ることになるので、控訴した。控訴審では、私の主張がほぼ認められた。
 講演内容に関して抽象的な関連性があるだけでは、直ちに市政や議員活動に関連性があるとは言えない。電子投票模擬体験は別個独立した活動である。議員らが講師から調査研究に資する具体的な成果を得た証拠がない。講演会は市民向けに開催されたものと認められ、かかった経費(全額)が使途基準に反する違法な支出とされた。

◆裁判を終えて
 住民監査請求を出してから、約2年半。寺町知正さん、みどりさんに助言を受けながら、初めて住民監査請求に挑戦し、住民訴訟を弁護士なしの本人訴訟で乗り切った。裁判は、敷居が高いし、プロの弁護士に太刀打ちできないし、とうてい無理だと思っていたが、案ずるより産むがやすし。
 みなさんも、是非、チャレンジして!



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『む・しの音通信』70号からweb版に移行します!/「む・しネット」スタッフ会の報告

2009-05-07 13:42:47 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
『む・しの音通信』69号を発送しました。

今回は16ページだて、P1,2,3はスタッフ会報告、
会計からのお知らせ、前号の通信の反響です。
P4は島村紀代美さんから「M&T企画/議員としてのスキルアップの連続講座」報告」
P5は小川まみさんの「政務調査費返還請求事件 逆転勝訴!」の記事。


後半は、呉羽まゆみさんの「ジェンダー図書排除に抗する
堺市でなせ特定図書排除が起きたのか」(『地方自治職員研修』2月号)と、
『月刊 創』5月号の上野さん(とわたしの)インタビュー記事、
堺市立図書館、BL本排除騒動の顛末」です。 



現在、http://gifu.kenmin.netとのアクセスができない状態で、
ホームページの「みどりのwebページ」は現時点で更新不能になっているので、
先に、ブログで順次、紹介しますね。
(復活したらホームページにも掲載しますのでご覧ください)。

  『む・しの音通信』70号からweb版に移行します!
=========================================
「む・しネット」スタッフ会の報告
事務局・寺町みどり
========================================== 


4月1日に、ハートフルスクエアGで「新旧スタッフ会」を開催し、2009年度の活動方針、プロジェクトなどについて話し合いました。
以下、「む・しネット」スタッフ会の報告です。

●2008年度の事業報告

①議員のためのスキルアップ講座」(島村)
・8月23~24日、10月24~25日、
1月30~31日の3回連続講座として開催。
・「M&T&企画」と共催のプロジェクト企画なので「む・しネット」は会場費だけを支出。
・参加者の受講料はちょくせつ講師に支払い、宿泊費などは各自負担。残金はゼロ。
・講師との共催だったので「む・しネット」としては楽だった。
・「む・しネット」のプロジェクトとしての事務局は必要。
・実践に基づいた内容で、中身が濃くて議員として働くのに役立った。
・新しい人との出会いがあり、よかった。
・今年度のスキルアップ講座は会員と会員外を区別していないので、講座参加者からの新規入会はない。
・「今年も勉強会をやりたいので」引き続きプロジェクトスタッフを引き受ける。
・できれば、会員同士が顔を合わせて交流するオフ会のようなこと、議会ウォッチングや自治体視察などもやりたい。

②読書会のプロジェクト(新田)
・テーマ本は、上野千鶴子さんの『おひとりさまの老後』。開催は7回。
・会場費を「む・しネット」が支出。
・参加者限定だったので、会場費を出してもらってよいのかと気が引けた。
・新しい参加者もいて、読みやすい本で毎回話が盛り上がりよかった。

●2008年度の会計報告(小川)

・新旧スタッフ会の交通費までを、2008年度会計に編入。
・事業がすべてプロジェクトになったので、会計がすっきりして、支出が減り、次年度への繰越金が多くなっている。
・いちばん多いのは、通信の発送費。
・今年度と同じプロジェクト方式なら、引き続き会計をやってもよい。
・会員の動向は、講演会やイベントをすると、市民会員が増える。
・会員数は、発足当時と変わらない。毎年、数人が入り、数人がやめていく。
・議員会員は増えている。4年の選挙ごとに若干の入れ替わりがある。

【2009年度スタッフ】

 事務局・寺町みどり
 会計・小川まみ
 勉強会スタッフ・島村きよみ
通信および情報発信スタッフ・寺町みどり

【2009年度運営方針・決定事項】

☆2009年度は会費を徴収しない。
☆『む・しの音通信』の紙媒体での発行は69号まで。今後はwebでの発行に移行する。
☆2009年度もプロジェクト事業方式にする。
☆プロジェクトは「やりたい人がやる」という基本で、会員が自主的に事業を企画する。
☆プロジェクトスタッフは「企画、実行、報告」までを担当。事業は独立採算とする。
☆会場費は「む・しネット」が負担する。
☆女性総合サイト「WAN」(ウイメンズ・アクション・ネットワーク)をサポートする。

●『む・しの音通信』について(みどり)

・2008年度の通信の発行は3回。昨年は個人的な事情で発行が減った。回数が減ったのでページを増やしているが、編集作業に一週間ほどかかる。発行が少ないと、勉強会報告も含めて、タイムリーな記事が間に合わない。
・「編集・発行はみどり、発送は別の人」という分担になっていたが、実際には、みどりが編集から(校正は新田さん)印刷・発送まで一人で担当していて、負担が大きくなっている。
・記事は会員以外にも広く送っているが、反響はよい。ここ数年、「webで見るので送らなくてもいい」という人が増えている。
・「む・しネット」は、積極的に情報発信する運動体なので、情報発信は続けたいが、タイムリーな記事を随時、ブログやHPで発信するほうがよいと考えている。とはいえ、生原稿をそのままアップするわけではなく、通信としての編集作業は必要なので、引き続き、通信スタッフを担当する。
・ということで、紙媒体での『む・しの音通信』発行を今月号(69号)までとし、今後はweb発信にしたい。なお、会員にはメールで通信の発行を知らせるようにする。
・紙媒体の通信をやめるもうひとつの理由として、5月31日に発足する「ウイメンズアクショクネットワーク(WAN)」(チラシをご覧ください)の「女性と政治」のページ作成にかかわることになり、前半はそちらのプロジェクトにウェイトを置くことになりそう。
・WANと相互リンクすれば、通信をweb発信することでより多くの人に読んでもらえる。
・デジタルデバイド(webにアクセスできない人)をどうするのか、という問題も残るが、「む・しネット」はもともと運動体で、会員を増やすことを志向してこなかった。
・発足から10年目になるが、会員は相互関係ではなく、通信を読むだけの一方通行の人が多いのが現状。「む・しネット」を支えるスタッフのなり手も少なく、一度、整理したほうがよいのではないかと思っている。

●「WAN」(ウイメンズ・アクション・ネットワーク)のサポート

・上野さんを中心に関西の女性(研究者)たちで準備してきて、女性のための総合webサイトとして5月31日に発足予定。
・「む・しネット」として、「WAN」をサポートすることを決定。
・「WAN」にweb団体登録し、同時にNPO法人会員(年会費1万円)になる。
・今年度は、「む・しネット」の会費を徴収しないので、会員のはWANのNPO個人会員(年会費1万円)になって支えてもらいたい。
・7月末をめどに開設するP-WAN(女性と政治)のページに相互リンクを呼びかける。NPO会員になれば、RSSで新着記事がP-WANに自動的に届くシステムにする予定。
 
●P-WAN(女性と政治のページ)

・みどりがP-WAN(女性と政治) のページの責任者を引き受けてきた。
・7月末をめどに、WANサイト内に開設。
P-WANプロジェクトを始動させたところ。
・「む・しネット」スタッフが全員、呼びかけ人およびWAN会員になっている。
・WANサポートプロジェクトとして、P-WANの会議の際の会場を「む・しネット」で予約、会場費を支出する。
(文責:みどり)      

==========================================
会計から会員のみなさんへ
       会計スタッフ・小川まみ
==========================================

 
 2003年度から6年間、私は会計を担当してきました。その間、「上野千鶴子さん講演会」、シンポジウム「政治を市民の手に!」、「さまざまなマイノリティが生き延びるために」フォーラムなどを開催し、「議員と市民の勉強会」(一泊二日・年4回)を「む・しネット」の主催事業として行ってきました。正直いって会計を担当するのも大変なので、2008年度限りにしようと思っていました。
 ところが、2008度から「議員と市民の勉強会」が講師と共催のM&T企画「スキルアップ講座」となり、独立採算の事業として、島村さんがプロジェクトスタッフを担当しました。「む・しネット」は会場費を負担しただけで、会計もとてもシンプルになりました。これなら私でもできると思い直し、引き続き会計を担当することにしました。
 2008年度の「む・しネット」の事業は、通信の発行(3回)と、スキルアップ講座と読書会の2つのプロジェクト事業に会場費を負担しました。約40万円の収入に対して約16万円の支出だったので、今年度の繰越金は、約43万円あります。(詳しくは会計報告をご覧ください)
また、『む・しの音通信』の発行については、作成・発送経費が最も多くかかります。今年度から、通信をwebでの発行にかえることで、限られた紙面に収めるという編集の手間と印刷・発送経費がかからなくなります。

【2009年度の会費について】
 2008年度末で1年分以上の繰越金があり、通信をweb判にすることで、印刷・発送経費がかからなくなります。
 よって、「2009年度の1年間は会費を徴収しないこと」をスタッフ会で決定しました。

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『む・しの音通信68号』の反響
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会員の平井紀子さんから、「ジェンダー図書排除事件」について、お手紙が届きましたので紹介します。



『む・しの音通信68号』をご送付くださり、ありがとうございました。・・・・(略)・・・・・排除されていたのは、ほとんど女性だったのではないでしょうか? 論点がズレているとは思いますが、「これだけたくさんの作家を排除しておいてなんで渡辺淳一の著書が一冊も含まれていないんだ?!」と怒りで震えました。
 みどりさんの今回の記事を読ませていただくと、朝日新聞の記事の内容とは全く違うので驚くと同時にショックを受けました。これはみどりさんのブログよりも先に朝日新聞の記事を目にしたときに、目に飛び込んできた見出しを見て「ああ、私には関係ないわ」と見落としていた記事でした。実際にはこのような問題が潜んでいるとは思わなかったのです。確か、見出しにとても大きな字で「悩ましい、ボーイズラブ」と書かれていました。実際には、ボーイズラブよりも、言論弾圧や人権侵害の問題が大きいはずなのに、どうして好奇心をわざと煽るように「ボーイズラブ」を強調したのでしょうか。・・・・(略)・・・・  
同時期に、国連人権委員会から「性的マイノリティへの人権侵害、差別を止めよ」と日本政府に対して警告されていたにもかかわらず、こうやってボーイズラブだけを槍玉に挙げるのは時代錯誤だとも思います。
 「性」に関する問題は、私自身が異性愛、同性愛にかかわらず全て「タブー視」しておりました。(正確には過去形でなく現在形です)。昨年初めて上野教授の講演会に参加したときに、「セックス」と何度もおっしゃって仰天したくらいです。そして、自身の体を大切にする意識も希薄です。
 「性」を否定することは、「生」を否定することと同義なのでしょうか。とにかく、この問題は、まだ何一つ私の中でも解決していません。これからも、自身に突きつけられた問題として考えていきたいと思います。
・・・・・ (以下略) ・・・・・・・・・



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【イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン の ペ ー ジ】
★2009年「M&T企画/議員と市民の勉強会」ご案内
テーマ「議員の仕事・市民の仕事 ~ まちをかえるのはあなた」

◆第1回 8月7日(金)~8日(土)
「議会で働くために必要な各種の基本を身につける
 ―知っておくべき役所の支出や文書の「基本のき」―」

1.議会の基本/議会の流れ、議会の構造、各議会の実態
2.役所の支出の基本/役所の仕事は公文書主義。情報公開との関係
・支出の分類と定義/ex. 委託料・補助金の違いと基本。人件費・給与等
・支出に関連してどんな文書が作られているか~文書の作られ方/仕事を定義づけるもの
3.一般質問と議案質疑の基本/議会での実効性のある発言の手法

◆第2回 11月7日(土)~8日(日)
「実践編 まちをかえるのはあなた~基本は情報公開・議会改革」
◆第3回 2010年 2月6日(土)~7日(日)
「予算の見方、市民派議員としての切り口」


いずれも会場は「ウィルあいち」(名古屋市)、
前日13時から翌日12時まで。
※各回とも日程終了後に、個別の相談に対応。
《講 師》 寺町みどり&ともまさ 
《対象者》「無党派・市民派」の議員および市民
(初参加者は別途、誓約書の提出が必要)
《参加費》 45000円を事前振込み(3回分) 
《申込み》 先着順で定員15名
《お問い合わせ》寺町みどり  
e-mail midori@ccy.ne.jp tel 0581-22-4989 
・初参加の方はまず電話でお問い合わせください。
・原則として部分参加はお断りしています。
《担当スタッフ》島村紀代美

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ウィメンズ アクション ネットワーク設立記念
~今始まる!ウェブがつなぐ女たち~
特別講演:上野千鶴子さん 「女から女たちへ
ウェブ時代の新しいシスターフッドを求めて」 
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日時:5月31日(日)13:30~16:30
会場:キャンパスプラザ京都
参加費:1000円(WAN会員は無料) 
《要申し込み》「お名前・所属・メールアドレス」を明記してWAN事務所 info@wan.or.jp へ。
(詳細はチラシをご覧ください)
-------------------------------------------
★5/31オープンのWANサイトに「女性と政治(仮)」ページをプロジェクトで準備中。
※開設はまだ先(総選挙後の予定)になります。

「自治体議員および市民・団体との相互リンク」および「NPO会員(個人・団体)のブログ・HPのRSS自動更新」などのコンテンツを予定しています。
あなたもぜひWANにご参加ください。

●HP・blogをWANと相互リンク(無料)
「名前(個人・団体)/メールアドレス/HP・blogのタイトルおよびアドレス」
●RSSで自動更新を希望(WAN会員)
「名前(個人・団体)/メールアドレス/連絡先/HP・blogのタイトルおよびアドレス」
上記送り先:寺町みどり midori@ccy.ne.jp 

【編集後記】  
○上野さんに誘われてWANの「女性と政治(仮)」ページの責任者を引き受け、深くかかわることになりそうな予感(笑)。「女から女たちへ」ネットワークを拡げる活動はおもしろい。あなたも仲間になりませんか。 
○『む・しの音通信』は今後、紙版からwebに発展的に移行。紙に愛着があるのですが、続きはタイムリーにwebにアップ。希望される方にメールでお送りする予定です。引きつづきご愛読いただければうれしいです。(みどり)



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第2回「M&T企画/議員としてのスキルアップ連続講座」報告/『む・しの音通信』68号

2008-12-27 00:00:00 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
『む・しの音通信』68号に掲載した
10月24日から25日に開催された、
第2回「M&T企画/議員としてのスキルアップ連続講座」の参加者の報告です。
プロジェクトスタッフの島村紀代美さんの報告と、
青木利子さん、小池みつ子さん、小林純子さんの寄稿が続きます。

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第2回「M&T企画/議員としての
スキルアップ連続講座」報告
  プロジェクトスタッフ・島村紀代美

      
10月24日(金)25日(土)、ウィルあいち(名古屋市)にて、第2回「議員としてのスキルアップの連続講座」が開催された。第1回の講座で学んだ12人に、新規の2名を含め参加者は14名。講師は寺町知正さんとみどりさん。今回のテーマは「議会活動のレベルアップ。各手法の実践的テクニックを身につける」ということで、市民派議員としてさらなるスキル獲得をめざす。
【セッション1】の「議会を改革する=自分の議会がすべてじゃない」は、2部構成。前半の「議会運営の問題点」では、前回の講座で取り上げた「地方自治法の改正」に対して各議会がどう対応し、各自がどのように行動したのかを順次発表。考え方の違いと問題点を明らかにできた。また実例を参考にしながら議会内で問題発言があった場合の対処の仕方について、法的根拠、文書の出し方などを具体的に学んだ。だれもが「明日はわが身」であり、ここで法的な手続きを正しく理解できたのは心強い。
 後半では事前に参加者から提出された各議会の「申し合わせ」一覧を参照しながら、自分が改善したい項目について、それぞれが発言。まさに「自分の議会がすべてじゃない」ことが一目瞭然となる。
 【セッション2】のテーマは「発言、議論、交渉などの重要性」。ここではまず講師のみどりさんから質疑・質問の組み立て方のポイントと議論のコツについてレクチャーがあり、続いて各参加者が課題として取り組んだ一般質問のテーマについて説明。これに対し講師の二人よりコメントがあった。動機が弱かったり、立論と質問項目がずれているといった、自分ではわからないポイントが的確に指摘されていく。課題について事前に講師とすり合わせをしていく中で考え方がだんだん整理され、講座当日のこのセッションで質問・質疑の獲得目標に迫れる立論のしかたが認識できた。
 【セッション3】は「私のまちの情報公開の問題点と改善」。各参加者が事前に情報公開請求をして取り寄せた資料をもとに進められた。請求した内容は同じであっても、それぞれの自治体で公開の度合いが違っており、比較することで自分の自治体の現状が見えてくる。ここでは講師の知正さんから非公開になった部分で当然公開されるべき項目について指摘があり、さらにどのような観点で異議申し立てをするかについてレクチャーがされた。申し立ての根拠となる法律解釈の新たな視点を知ったのは大きな収穫だった。
 2日目は【セッション4】の「議会の議論を鍛える住民監査請求の立論」からスタート。実際に住民監査請求をした経験がない参加者が多いが、監査請求の対象になりそうな案件を調査し、レジメにまとめて事前に提出した。驚いたことに知正さんはすべての事例に対して、不当性や違法性を指摘するのに足りない部分の法的根拠や考え方を資料として提示。まだまだ難易度としては高く感じられていた住民監査請求に取り組む自信をつけることができた。
最後の【セッション5】は「議会改革で抱えている具体的な問題の解決」。前日でも一部取り上げた参加者ごとの議会の申し合わせや慣例の具体的な問題について、何を解決すべきか洗い出した。議会改革への自分の認識の甘さを痛感。最後に今回の講座で獲得したことについて参加者がコメントして講座は終了した。
 「すぐに使える」がこのスキルアップ講座のポイント。わたし自身もその後、市民とともに請願を提出、紹介議員になったが、その文書の組み立てにおいても講座で学んだことがとても役に立った。次のステップは住民監査請求。第3回の講座でもスキルアップをめざしたい。

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自分の議会を自己診断
      長野県下諏訪町・青木利子


スキルアップ講座の魅力は何かと言えば「実践的テクニックを身につけられる」こと。獲得したことは即次の議会で実践できる。
今回の【セッション1】のテーマ「議会を改革する」では、まず自分の議会を他の議会と比較して客観的に見て何が問題かを把握することからスタートした。例えば「申し合わせ事項や慣例・習慣」については、参加者15名の所属議会がそれぞれに独自の運用をしており、文字通り「申し合わせ」ただけのものが多かった。あらためて「自分の議会がすべてじゃない」と自覚させられた。
私が議会で働くための武器は「地方自治法」や「会議規則」といった法律やルールだ。講師のみどりさんが常に言うように「相手が言ったことを鵜呑みにしない」で条例や規則に則った議会運営がされるよう厳しく立ち向かうことが大事だと再認識した講座でもあった。
「会議規則」どおりに議案質疑に通告制をとっているのはいいが、法的根拠のない「申し合わせ事項」で質疑を制限したり、一般質問をしたら質疑は控えるといった規制をしているところがあると聞きびっくりした。
私の議会では通告制ではないから自分の意志で本会議質疑ができる。むしろ質疑ができるのにしない議員が多いことの方が問題だと常々感じている。講座を聞いていたら、講師のともまささんから「通告制は必ずしも悪い面だけでなく、通告することで職員に考える時間を与えるため良い答弁に導ける場合もある」と指摘があった。通告にはそんな良い面もあるのかと知り、さっそく次回の議会では事前に担当課に聞き取りし質疑に臨みたい。  
ただ注意したいのは、本番でいきなりの質疑の方が良い場合もあることも頭に置く必要がある。いずれにしても議案質疑は事前にたくさんの情報収集や調査をしっかりした上で、自分に自信をつけて臨むことが基本だ。
今回の講座でも「場数を踏むことが大事」というみどりさんのアドバイスが私にとって一番身にしみた。

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一般質問を組み立てる   
      愛知県長久手町・小池みつ子
      

 議会活動のなかで一般質問は、自分でテーマを決め調査し、限られた質問時間を使い、主張をもって論理展開し、執行部にただしていくもの。問題意識を持ったテーマのどれを取り上げていくか、政策決定や予算化などのタイミングも考慮しながら「次は何を取り上げようか」と議会ごとに考えるのは、結構わくわくする時間でもあります。しかし、実際に質問を組み立て、獲得目標に向かって、ぶれないで質問を重ねられたかというと、かなり疑問で毎回反省があります。
 さて今回の勉強会の【セッション2】は、この一般質問について。当日までの課題は、12月議会で取り組みたい質問テーマについて、獲得目標やそれに向けての立論など7項目について、指定の字数でまとめ提出。講師のみどりさんからメールで「獲得目標が漠然としている」などのアドバイスを受け、再度項目ごとに整理、組み立てをしました。
 組み立て直しながら、「獲得目標をしぼり込めず、結局あれもこれもとなって、どんどん広がってしまう」という、自分の陥りやすい傾向を自覚することができたと思います。思いつく質問をすべてするのでなく、獲得目標に向けて必要なことにしぼっていくことが、なかなかできていない点も再認識。
 講座のなかでは、「政策をつくる」のに必要な手順についてや聴き取り(ヒアリング)のコツについての具体的な話もあり、充実した時間となりました。聴き取った相手の話を鵜呑みにしないということ、聴き取り情報では行政にとって都合の悪い情報はでてこないということは、本当にそうだと思いました。私は普段はつい素直な(?)姿勢で聴き取りをしていました。
 相手を説得するには、「根拠に基づく論理的説得力を身につける」ことが必要。つい自分の思いを押し付ける姿勢になりがちですが、「相手の論理」も知り、自分の思う方向へ相手を誘導していくための「議論のコツ」のみどりさんの話にうなずきつつ、次の一般質問を丁寧に作り上げていこうと改めて思いました。

-------------------------------------------------------------
自らの手を縛る議会の規則
      長野県安曇野市・小林純子


議会に提出された議案について、質疑(疑義を質す、質問)することは議会(議員)のもっとも重要な役目の一つである。それは、また、行政側にとっても説明責任を果たす大切な場面である。にもかかわらず、こんなことが起きている、ということで問題提起をしたい。安曇野市議会9月定例会の本会議、議案質疑でのことである。
安曇野市が出資する第3セクターの会社が、指定管理者として運営しているレストランの営業収支について質疑したところ、「700万円余の赤字」との答弁があった。しかし、情報公開により、わたしが入手したそのレストランの年次報告書では、500万円余の黒字となっている。「どうしてこうも大きく数字がくいちがっているのか」と質したところ、部長は「なぜ黒字になっているかわからないので、調査してから答える」として、答弁を保留にしたのであった。
後日の本会議で部長から答弁はあったものの、「はい、そうですか、わかりました」ですまされる内容ではなく、疑問は深まるばかりだったので、再質疑したいと議長に申し出た。
すると、
議長:「それはできない」
小林:「会議規則で認められているはずだ」
議長:「いや、それは当てはまらない」
小林:「ならば、その根拠を示せ」
と、押し問答になってしまった。
会議規則というのは安曇野市議会の会議規則第59条のことで、「延会、中止又は休憩のため発言が終わらなかった議員は、更にその議事を始めたときは、前の発言を続けることができる。」とある。今回のようなケースは、質疑に対する答弁が保留になったことにより「発言が終わらなかった」と理解したわたしは、当然質疑を続けることができると考え、「それはできない」とする議長に食い下がったのである。
再質疑の扱いに窮した議長は、議会運営委員会(議運)を招集。暫時休憩となった。
結果として40分ほど議事は中断。議運の結論は、会議規則第59条の「延会、中止又は休憩のため」というのは、議会の進行上の都合のことであるから、発言者である議員個人の事情によるものは認められない。また、本会議質疑はすでに終わっており、保留になっているのは答弁だけだから、質疑の続きはできないと結論づけた。
わたしとしては、会議規則の解釈の違いに納得したわけではなかったが、議運で時間をかけて話し合った結果であり、これ以上議事を止めることにためらいを感じたので、議運の判断に従うことにした。
40分も空転するなら、5分もかからない再質疑をさせてほしかった、というのがわたしのホンネである。
これに対して、議運の「ホンネ」ともとれる議論があったことを後で知った。再質疑が許されなかったのは、会議規則の解釈云々よりも、「再質疑を許せば、特定議員の発言チャンスを増やすことになるからマズイ」という理由が大きかったというのである。
「特定の議員」とは、今回はわたしのことに間違いないが、どの議員にも再質疑が必要となる場面はあるやもしれず、発言の機会を自ら制限するようなことが平気で通るのが不思議でしかたがない。
議会は「言論の府」といわれる。議場では言論で勝負するのが議員の仕事である。賛成にしろ反対にしろ、議員は自己の信念に基づいて発言し、我が意のあるところを市民に向かって表明する義務があるのだ。
わたしのような無所属の議員は、とかく「一人ではなにもできない」と軽んじられるが、議会での議論はいつも1対1であり、発言はそもそも一人でするもの。選挙区や後援団体のことが気になって、曖昧な発言でお茶を濁したり、発言すること自体を控えるような議員は「数の論理」に頼るばかりで、議員本来の仕事がなんであるかさえ忘れているのではないか。
議員自らの手を縛るような議会の規則は変えること、ここから始めなければならないというのが、多くの議会の現実であるようだ。
(『む・しの音通信』68号)



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モミジバフウの紅葉/『む・しの音通信』No.68(堺市『図書排除』事件特集)

2008-12-08 10:39:30 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
岐阜市内には、ユリノキやナンジャモンジャ、
ケヤキやハナミズキなど、すてきな並木がいくつかあるけれど、
なかでも大好きなのが、JR岐阜駅から北にのびる
金華橋通りのモミジバフウの紅葉。

モミジバフウはシンボルツリーとして植えても、
一本の木が、赤や黄色やオレンジや
色とりどりに紅葉して、それは見事です。

そんなモミジバフウが何十本も紅葉するんですよ。

柳ケ瀬にいちばん近い、とっておきの一本。
  
ビルより高い大木が真っ赤に色づいています。


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昨日は一日『む・しの音通信』の発送にかかりきり。

68号の特集は、タイムリーに堺市立図書館「図書排除」事件で12ページ立て。
1~5Pは、みどりが事件を整理してまとまった原稿を書き、
加藤さんと呉羽さんが1Pずつ続きます。
P8は、菅井さんの福井訴訟の報告。
P9からは、第2回「M&T企画/議員としてのスキルアップ連続講座」。
プロジェクトスタッフの島村さんの報告と、
青木さん、小池さん、小林さんの原稿が続きます。
P12は、インフォメーションです。

11月中に発行に通信こぎつけたかったのですが、
寄稿原稿のリライトに思いのほか手間取り、12月にずれこんでしまいました。

ということで、
11月30日に桑名市議補選で当選して、スタッフに復帰した小川まみさんに
「む・しネット」会員への発送をお願いして、わたしは会員外の方たちに、
拡大して発送しました。

【イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン の ペ ー ジ】

★M&T企画(寺町みどり&ともまさ)
第3回「議員としてのスキルアップ連続講座」

「む・しネット」と共催の連続講座の最終回。
担当スタッフは島村きよみさんです。
テーマ「一般質問と議案質疑の組み立て、
情報公開、不正支出、予算審議対策」
●日時:2009年1月30日(金)13時~20時
31日(土) 9時~15時
会場:ウィルあいち(名古屋市)
講師:寺町みどり&ともまさ
お問合せは寺町知正(T/F 0581-22-4989)
《セッション1》「議案質疑を深める」 
議論の仕方。議案の争点、質疑の論点、獲得目標の設定の必要性
/手法と問題点、事例の検討
《セッション2》「一般質問を深める」 
議論の仕方。獲得目標の設定の必要性
/再質問、再々質問の手法、個別事例の検討
《セッション3》「まちの情報公開度を高め、支出を斬る」 
非公開情報への異議申立=立論・議論の実践
/非公開の実例を持ち寄り検討/住民監査請求の立論と展開の実習
《セッション4》「3月議会にむけて=予算審議のために」 
予算の概論と予算書点検、着眼点や論点などの整理 
《セッション5》「まとめ」 一年を振り返って
●1月31日(土)午後 《オプション講座》
参加者の課題を個別に解明していく
----------------------------------------
★「『おひとりさまの老後』を読む会」
◆第6回:12月16日(火)10時~12時
小研修室3(ハートフルスクエアG・2F)
次回は第5章「どんな介護を受けるか」。
参加したい方は、みどりまでご連絡を。

=====================================================
~ 「自治ネット」は視察の参加者・公募中 ~
今回は「法務」やその他の諸点について研修
日時:2009年1月8日昼~9日16時
◆8日(木)昼/中央線国立駅から市役所へ
○国立市の景観的まちづくり(訴訟のことも)
○市議→国立市長の関口さんとたっぷり懇談
  (参加者の宿泊・交流は九段会館を予約済)
◆9日(金)9時半~16時 /千代田区役所
○ユニークな新しい庁舎や議会のこと
○政務調査研究費交付額等審査会の経緯
○同審査会副会長清水勉弁護士レクチャー
議員の調査費の課題や議員活動
立法機関としての議員の法律的な素養
行政機関の自治体法務、政策法務
○新・千代田区立図書館のシステムや運営
 ○男女共同参画政策や事業の現状や課題
◆募集定員 7名から8名程度 (確定順)
◆各自の実費は各自負担
◆連絡先:寺町知正 T/F0581-22-4989
tera-t@ktroad.ne.jpまで
◆主催:「無党派市民派」自治体市民と議員のネットワーク

<編集後記> 
●桑名市議選の補選に立候補するためにスタッフをお休みしていた
小川まみさんが、11月30日にめでたく当選。
まみさん、おめでとう! 議会もスタッフも現役復帰ですね。
●今年の事業はスキルアップ講座と通信発行だけとのんびりしていたら、
9月になって堺市立図書館で「図書排除」事件が発生。
この事件では、「む・しネット」メンバーが監査請求や申し入れに
深くかかわっているのでメーンの特集にしました。(みどり)

(『む・しの音通信』68号)


こちらは、畑のイチョウ・藤九郎の紅葉。

大木にならないように芯を止めたのですが、
それでもけっこう大きくなって昨年から大粒の実がなりはじめました。



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M&T企画/議員としてのスキルアップの連続講座「各手法の実践的テクニックを身につける」

2008-10-26 00:34:58 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
「議員としてのスキルアップの連続講座」も無事おわり、
ほっと一息。今回のテーマは、
「議会活動のレベルアップ、各手法の実践的テクニックを身につける」。
参加者は14人。四国や関東、関西からも参加されて、
真剣な議論が交わされました。

基礎編は前回のみで、今回からは、本格的なスキルアップ編。
内容は、質疑、一般質問などの発言の実践的テクニックはもちろん
議会改革だけにとどまらず、市民的手法も駆使して政策実現を目指す。

議員として情報公開や住民監査請求の手法を使いこなせるよう、
とこれを身につければ「鬼に金棒」と出された課題も盛りだくさん。

講座当日までに、リクエストの課題をこなすことで前回の復習と今回の予習になり、
実際に現場ですぐに使える一般質問や監査請求書を組み立ててみることで
確実にスキルアップにつながる。

第2回 「M&T企画/議員としてのスキルアップの連続講座」 
●日時:10月24日(金)13時~25日(土)12時
  
●会場:「ウィルあいち」(名古屋市)  
「議会活動のレベルアップ、各手法の実践的テクニックを身につける」




《スケジュールおよび内容》
8月22日(金)13時~20時
    集合:12時30分(時間厳守) 1Fロビー

13:00~13:20 
○講座の説明 
 プレゼン 1分 「前回から今回までの2か月(講座に関連すること)」

【第1部 】
《セッション1》  
「議会を改革する=自分の議会がすべてじゃない」

 1. 議会運営の問題点=議会の内と外の区別を明確にする
   (1) 総論                          
   (2) 自治法改正                        
      各議会の検討状況と対策、対応
   (3) 問題になる発言~具体的事例に即して(懲罰、発言取消) 
  
 2.申し合わせの点検・見直し。「自分の議会がすべて」じゃない
   (1) 申し合わせや慣例・習慣の全体的意義や位置づけ       
   (2) 個別課題の検討 

【第2部】
《セッション2》 
「発言、議論、一般質問、交渉などの重要性」

  1. 発言、質疑の使いこなし方
  2. 一般質問のテクニック                 
        一般質問の課題に即して

                    

【第3部】
《セッション3》
「私のまちの情報公開の問題点と改善」

1. 情報公開の制度と条例、請求のテクニック
2. 課題の情報(非公開)文書の点検と問題点=改善点)
       課題に即して
         ★ 情報公開請求の結果データを事前に提出

3. 異議申立の仕方、構成、要点  (情報公開訴訟)
        ★ 異議申し立ての立論、組み立ての案ができれば提出

4. セッション1から3について、参加者とのやりとり 

--------------------------- (一日目終了) ----------------------

10月24日(土) 9:00~12:00
【第4部 】


《セッション4》
「議会の議論を鍛える住民監査請求の立論」

1.不当支出や違法支出の実例の検討。住民監査請求するとどうなるか
2.議会の議論で決着がつかなければ住民監査請求、住民訴訟も視野に
3. 参加者とのやりとり                       
    ● 第3回の講座の課題の解説
        「私のまちの許せない支出、実例の持ち寄り」


【第5部】
《セッション5》
「議会改革で抱えている具体的問題の解決」

ルール、法、根拠などを使うこと、示すこと、組み合わせて使う
  申し合わせや慣例・習慣などで変えたいこと、おかしいこと
        ★議会の申し合わせや慣例の具体的問題を事前に提出
   ・行動や行政交渉のテクニック
  まとめ  「今回の講座で獲得したこと」



~12:00 終了
希望者とのオプション講座~15時


オブザーバー参加なしのクローズドの講座なので、
詳細な内容は非公開です。
参加者のみなさま、お疲れさまでした。

家につくころには暗くなっていたけれど、
「充実感がありここちよい疲れ」だねと話しながら帰ってきた。。

 

  

今夜は子どもたちを招いて、
新米の収穫祝いを兼ねての手巻き寿司パーティでした。


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ホトトギスとデンファレ/『おひとりさまの老後』を読む会・政治の原点は『市民』

2008-10-10 16:05:23 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
かたむいた夕陽があたった銀木犀です。

純白の花が、少し黄みを帯びて、
うっすらと白い雲と月と空のコントラストがうつくしい。
  
無粋な電線が写らなければ、もっとよいのだけれど・・・。


  
ギンモクセイのお花はいつ見ても、どきどきするほどきれいです。

ふと見ると、足元には収穫した北銀杏の実。
まだにおわないから助かってます。

ホトトギスも咲きはじめました。

この二株は、買ってきた鉢のまま、花が咲きました。
  
びみょうに色が違います。


チシオモミジの下で夏越ししたデンファレも、
 
草の中で花を咲かせています。

そろそろ10月中旬なので、家の中に取り込まないと。

夕陽に映える酔芙蓉。
 
ほんのり桜色です。


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『む・しの音通信』67号の第二弾、「会員のエッセイ(寄稿)のうち、
「みずからを見つめ直す刺激的な時間『おひとりさまの老後』を読む会」と、
自治ネット主催の福嶋さんの講演会を聞いての「政治の原点は『市民』」
の二つを紹介します。
関心のある方はお読みください。

 みどりのwebページ

『む・しの音通信』No.67(2008.9.28発行)
会員のエッセイ

みずからを見つめ直す刺激的な時間
  「『おひとりさまの老後』を読む会」
        愛知県東郷町・山下律子
 

 「長生きすればするほど、みんな最後はひとりになる」という書き出しで始まる『おひとりさまの老後』(上野千鶴子著/法研)。読めば読むほど、隠された棘が顔を出す"危険な本"である、この上野千鶴子さんの著書を読む読書会に参加した。
 私が参加した8月の読書会は、第1章「ようこそ、シングルライフへ」を読む日だった。  
 前半は、小見出しごとに、どの部分が印象に残ったか、どう自分に引きつけて読んだかなど、担当した人が本文の要旨と自分の感想を言うという形で進行。後半で、参加者が「自分の場合だったら」と考え、「わたし」を主語に話し合うという形式で進められた。
 私は読書会に参加するのは初めてだったのだが、著者は何が言いたいのかなどの洞察や評論だけで終わらず、そこからさらに、「ひと」がどうしたかではなく、「わたし」はどうなのか、「わたし」はどう思うのかを突き詰めて話すというはじめての体験に、非常にスリリングで刺激的な印象を受けた。
 たとえば、《「いっしょに暮らそう」という悪魔のささやき》編。上野さんは、年老いた母親に対して、「おかあさん、いっしょに住んだら」という子どもからの誘いを"悪魔のささやき"とよんでいるのだが、この箇所に関連して、読書会では大いにトークが盛り上がった。
 上野さんは、「いっしょに暮らそう」という子どもからの申し出について、親は「究極の愛情表現とカンちがい」し、子は「究極の自己犠牲、親孝行のあかしとカンちがい」しているとバッサリ切り捨てる。とはいえ、老親の介護問題をクリアしないことには、わたしの「おひとりさまの老後」はやってこない。
 ここで少し個人的な話をさせてもらいたい。私は遅く生まれた一人っ子で、母親との濃密な関係性の中で育った。強度の箱入り娘状態で、大学に入るまで、1人で電車に乗ったこ
とも、喫茶店(飲食店)に入ったこともなく、「家を出るには結婚するしかない」と、大学卒業と同時に結婚しようとして相手の母親の反対で結婚式が中止になった過去がある。親の反対を乗り越え、その後、結婚はしたものの、親との関係性は持ち越したまま。現在、母親がうつ病と骨粗鬆症による骨折の続発により、要介護状態になり、退院後の生活をどう組み立てるかに頭が痛いという状況にある。
 「転んだら、確実に骨折しますよ」と医師に言われている母親には、常時の見守り介護が必要だ。だからといって、仕事と地方議員とボランティアとしての活動を抱えながら、「おかあさん、いっしょに暮らそう」とは、とても言えない。介護保険を使って、介護はプロの手にゆだねるしかない。「心細いのよ。あなたがいてくれたら」とすがるように見つめる母を振り切り、「また来るから」と言いつつも、「どうしたら母から解放されるのだろう」と思う私は、とんだ親不孝者だ。
 そんな鬱々とした心理状態でいた私にとって、「わたし」を語る読書会での議論はまさに目からうろこだった。参加者の話を聞くうちに、口では親不孝者と開き直りながら、本当は母にいい顔をしたい、良い子と見られたいという親に依存した自分の姿が見えてきて、正直落ち込んだ。だが、親と子という縦関係を卒業し、個々人としての横関係に組み替える必要性を実感できたのは、読書会に参加してこその得がたい収穫だったと思う。
 『おひとりさまの老後』は、一見、平易で読みやすい。だが、そこで提起されている事柄は、自分の秘めた感情を刺激し、見たくない部分までもあぶり出す。読書会は、そんな毒をあえて皆で飲み干し、次に進もうという場でもある。「わたし」を主語にすれば、いやでもみずからの姿を意識する。本当の救いは、そこから逃げずに一歩踏み出す勇気にあるのだ。
 次回は9月29日(月)に第2章を読む予定。みずからを見つめ直し、勇気をもらいたい人に、ぜひ参加をおすすめしたい。

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政治の原点は「市民」
   愛知県武豊町・小寺きしこ
 

 市民派議員としてのスキルアップの連続講座の翌日、「無党派・市民派自治体議員と市民のネットワーク」の前我孫子市長・福嶋浩彦氏の講演《市民自治・・・我々はどう考え、どう行動するのか》を聞いた。
 まずびっくりしたのは、福嶋さんは、議員を3期、市長を3期経験されて、今52歳。政治の世界で24年も働いていたのに、威圧感がなく、経験から話される言葉には説得力がある。
 福嶋さんは、5つのテーマで講演された。1つ目は「地方自治とはなにか」。福嶋さんは「原点は、市民主権。主権者である市民が国と地方自治体に権限を分け与えている」と言われた。自治体が社会や暮らしを動かしているのではなく、そこに住んでいる市民が町の施策を自治体に委ねているという。地方自治法第1条に「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本とする。」とあるが、主役は市民なのだと。
 2つ目は「市民自治の視点」で、福嶋さんは「市民自治の土台は、直接民主主義。自治体の長と議員は、直接選挙で投票した市民に責任を持つこと。日常的な市民の直接参加が不可欠であること。長と議会が市民参加を踏まえた活力を対抗させ合う緊張関係に立つことこそが、2元代表制には大切である」と言われた。さらに「市民が議会活動へ参加すること。条例づくりや請願の審議などに、市民が関わることが大切である」とも。
 これまでの市民は、選挙で長や議員を選んだらすべてを委ねてしまっていた気がする。でも本来は、市民が直接議会に関わることで、議会の意思決定に大きな影響を与えることができる。請願は、憲法で定められた市民の権利である。わたしは、7,000人の署名のついた請願の紹介議員になったことがある。議会では否決されたが次年度の予算には計上されていたという経験をした。市民が議会に目を向け、参加することで議会活動が正常化されていくと感じた出来事であった。そのためには、長・議員一人ひとりが市民の声をきちんと聴くことが大切である。そうすることで、福嶋さんのいわれる「市民のあきらめの無関心をなくすこと」ができるのだと思う。
 3つ目のテーマは「自治をリードする議会に」。福嶋さんは「2元代表制の自治体の議会に『与党』『野党』はない。選挙が終われば、『長』対『議員』である。議員は、議会の場で、市長が提案したことに対して、議論することが大切である。市長の提案に対して、議決するのが議会。その結果に議員は、議会の総意として責任をもつ。そして、市民への説明責任を果たすことが重要である」「市長の提案が、議会で反対されるのは、議会のチェック機能が正常に働いている証拠。否決されてあたりまえ」と言われた。
 「否決されてあたりまえ」なんて思ったことがなかったので、わたしの中に衝撃が走った。裏を返せば、否決することに後ろめたさを感じていたのだ。市民の立場にたって判断すれば反対することも「あたりまえ」そう思えた瞬間でもあった。
 「市民の公共をつくる」では、「協働の本質は、事業者市民(NPO、ボランティア、企業)と行政が協働した結果、目的が達成されること。目的とは、サービスを受ける市民(第3者)が喜ぶこと。行政と事業者市民だけの自己満足な関係ではいけない」と話された。常に、原点である市民の声を聴くということを忘れてはいけないのだ。
 最後のテーマは「市民も自治の力を高める」。福嶋さんは「異なる利害関係を持つ市民同士が、きちんと対話し、お互いに納得のできる合意をみずから創り出す力が必要である」という。それは、市民の自立を意味する。すべてを「長」と「議員」に委ねるのではなく、市民みずからも、まちの方向を決める一員として参加することこそ成熟した地方自治なのだと思う。
 福嶋さんの講演を聞いて、わたしは、議会での対立を恐れず、自信をもって市民の声を届ければいい。迷った時こそ、市民の声を聴こう。市民のための政治だからこそ、市民と組もう、と思った。
(『む・しの音通信』67号より)
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『む・しの音通信』67号をwebにアップ/「M&T企画/市民派議員としてのスキルアップ連続講座」

2008-10-06 04:52:08 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
『む・しの音通信』67号をwebにアップしました。

今回は8ページ立てで、『む・しの音通信』67号と
会員の寄稿原稿で構成しました。
福井・情報公開訴訟の控訴審で勝ったら、ページを増やして
特集を載せようと思っていたので、控訴棄却で負けたので、
原告代表の上野さんのコメントと一部の新聞記事だけ本誌に載せ、
webには、翌日の福井の新聞全紙を掲載。

 みどりのwebページ

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『む・しの音通信』67号
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No.67(2008.9.28) 目次 
第1回「M&T企画/市民派議員としてのスキルアップ連続講座」
 報告・スキルアップ講座スタッフ・島村紀代美
   ・効果をもたらす「情報公開制度」
     熊本県熊本市・早咲京子
   ・議会の基本を知らない議員
     長野県安曇野市 小林純子
 ★エッセイ
   ・みずからを見つめ直す刺激的な時間
    「『おひとりさまの老後』を読む会」
     愛知県東郷町・山下律子
   ・政治の原点は「市民」
     愛知県武豊町・小寺きしこ
   ・徒然なるままに日々これ病床
     福井県敦賀市・今大地はるみ
   ・表玄関からみんなで見送る死
     ノンフィクションライター・甘利てる代
【速報!】 福井・情報非公開処分取消訴訟
    二審も控訴棄却!「最高裁に上告し争う」
 ★インフォメーション
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記事を順番に紹介します。

第1回「M&T企画/市民派議員としてのスキルアップ連続講座」
 「M&T企画/市民派議員としてのスキルアップ連続講座」報告
 8月22~23日(金・土)、「ウィルあいち」(名古屋市)にて、「市民派議員としてのスキルアップの連続講座」を開催した。講師は寺町知正さんとみどりさん。「M&T企画」と「む・しネット」の共催で、第1回のテーマは《議会で働くために、まず各種の基本を身につける&決算審査対策》。全国から参加者15名が集まり、会場内は緊張感と熱気に包まれた。
 【セッション1】「議会の基本を知らないと議員活動は安易に流れる」は、「議会」と「議員」の違い、本会議と委員会の関係、議会運営の原則など、基本的な議会のルールと流れを再確認した。
 続く【セッション2】のテーマは、「原則に基づく的確な発言・議論が効果を生む」。なんといっても政策実現が議員の仕事。ここではそのために効果的な質疑や一般質問の組み立て方の具体的なレクチャーがあった。これまで自分がしてきた質疑や質問の構成の欠点がはっきり見えてくる。
 【セッション3】は「公的手続きを使うことで影響と効果は倍増」。議会で質問するだけでは行政側に求める政策を実現させることは難しい。市民と組み、直接民主主義の制度をうまく使うことで影響と効果が倍増する手法を学んだ。
請願、陳情の意義やその取りあつかい方、直接請求や情報公開の活用方法、住民監
査の請求方法など、公的手続きを使いこ
なすスキルを学び、参加者から「さっそくやります!」という発言も飛び出して初日は終了。夜も交流会で盛り上がった。
 翌日は【セッション4】として「9月議会にむけて=決算審査のために」。決算審査は、実現したい政策を次の予算へ反映させるための重要な仕事。講師は決算審査に関するあらゆる要素を解きほぐして書かれた資料をもとに、手順や着眼点を明確に示していく。あいまいだった決算審査の具体的な取り組み方が明らかになり、決算審査への意欲と自信がふくらむ。
 最後の【セッション5】は「議会や行政との関係での具体的問題の解決」。事前に参加者が提出した個別課題について講師がアドバイスをする。それぞれが抱える問題の状況および背景説明、改善すべき理由、獲得したいことを考えて紙に書き込むことで、だんだん問題が整理され答えに近づいていく。その過程を参加者全員で共有することで、解決の手法がわかってきた。
 2日間を終えた参加者は、獲得したスキルを実際に現場で使い、メールで情報交換しながら講座の内容を深めている。
 連続講座は課題もふくめ、段階的なスキルアップを目標に構成されているのが特徴。この講座に参加者としてだけでなく、スタッフとして主体的に関わることで市民派議員として必要なスキルを確実に獲得していきたい。
(スキルアップ講座スタッフ・島村紀代美)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  効果をもたらす「情報公開制度」
        熊本県熊本市・早咲京子


 2年前、県の教育委員会の姿勢に憤って、署名・請願したことから始まった私の政治参加。市民活動の力もつけたいと、「M&T企画/議員としてのスキルアップの連続講座」に参加した。
 《セッション3》のテーマは「公的手続きを使うことで影響と効果は倍増」。昨年の講座でも扱われたテーマである。それだけ大切で重要なのだと思った。
 まず、講師の寺町みどりさんが、「市民と議員の活動の違いは、議会の発言(質疑・質問)と表決(意思決定権)だけ」と話し、直接民主主義の制度は、議員でなくても、市民(国民)が直接的に主権を発動できる制度であることを、詳しく説明された。
 みどりさん自身が、市民派議員として、足場を議会の外に置き、市民としての感性を忘れずに議員の仕事をしていた経験を話されたことで、無党派・市民派の議員は、市民の立場に立って活動することこそが、行政により深く影響を与える力になるのだと思った。
 そして、「請願・陳情の出し方/出してもらい方/受け方」で、憲法第16条、地方自治法第109条4により、請願と陳情は等しく審査される権利があるという事実に驚いた。陳情や請願は、紹介議員の必要があるなし等で、入り口で締め出され、区別や差別され、取り上げられる陳情や、資料配布だけと決められる陳情に分けられる現状がある。私は、請願だけでなく、要望や陳情でも、行政や議会を訪れた経験があるが、その扱われ方には、歴然とした差があった。それが当たり前だと思っていたので、私の認識は誤りであることを知った。
 今は法に沿い、請願や陳情を差別や区別をせず、手続きの公平さと簡略化により、議会は市民の願いを受け止め、市民の利益にかなう政策実現、本来の「住民のための自治」へと方向が変わってきているという。紹介された鎌倉市議会の例では、「請願・陳情という用語の問題点は、市民を低く見る意識の現れ。差別・区別をなくすために要請、提案、意見などに改める」となっていた。これを、自分の自治体へも是非、働きかけていきたい。
 続いて、寺町知正さんが、議員の働き方について、「無党派・市民派議員の議会活動は、数や会派に頼らず発言力を高め実力をつけること。そのために、公的手続きを使うことで力がつく」「法律や制度を利用することで、議員も市民も活動に大きな効果をもたらす。公的な手続きは、議員と市民と立場がちがっても使え、中でも情報公開制度は、情報をきちんと入手できる手法だ」と話された。硬直化した問題を解決するために、どの公的な制度をどう利用するか等、公的手続きのつかい方を学んだ。
 「情報公開制度」を利用することにより、行政を開かれた姿に変えていけること。職員へのヒアリングだけでは見えない姿が見えてくること。自治体ごとに「情報公開条例」が決められており、その自治体の住民はもちろん、「何人(なんびと)も」と定義されていれば、誰でも請求することができ、費用はコピー代程度であり、原則2週間以内に開示されると聞き、制度との距離が縮まったと感じた。
 情報の開示は、自治体の裁量により違いがあり、開示・非開示・一部開示と処分が分かれるが、情報公開制度では「非公開は違法、公開が大原則」。一部開示・非開示処分(黒塗り)に不服の時は、異議申立や非公開処分取消訴訟ができる。知正さんの豊富な経験による「情報公開請求の勘所・コツ」を幾つかのエピソードを交えて教えてもらったが、「やってみると楽しい」と言われた境地に、私はまだほど遠い。
 今回、私が何より重く受けとめたことは、「問いを立てる」ことの難しさであった。「自分の思いの強さは? 解決したいことは何か、本当に解決したい問題なのか」と常に自分に問いかける。問いを立てることは、どう実現したいかという答えを決めること。問いを立て、当事者となり、戦略を練る。この難しさに挑んでいく道は、平坦ではない。しかし、問いを立て、答えを得るには、戦略の手段として公的手続きを使えるようになることが必要である。私は、次回の課題である「情報公開制度」への初挑戦を始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
議会の基本を知らない議員
    長野県安曇野市 小林純子


 「議会軽視」という言葉に象徴される「議員の特権意識」は厄介なものだ。おまけに議員の権限と特権を取り違え、口利きが大事な仕事だと勘違いしている議員もまだまだ多い。
 わたし自身は、権限と特権は違うと理解しているつもりだが、自分の意識や行動がどうかといえば自信はない。そんなわたしに《セッション1》「議会の基本を知らないと議員活動は安易に流れる」は、これまでに学んだことの総ざらいとなり、議員としてその権限を適切に行使するとはどういうことなのか、再確認するよい機会となった。
 そもそも「議会の権限」とはなにか。代表(間接)民主制における議会は、市民の代表である議員によって構成され、「その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」(憲法前文)とある。この権力の及ぶ範囲が権限である。議会には議決権、監査の請求権、自律権、調査権等いくつかの権限が与えられている。よく「議員には調査権がある」といわれるが、これはあくまでも議会の権限。個々の議員に与えられているのは、発言権、表決権、議案提出権等である。
 こうしてみると、議員の口利きなどその特権意識の表われであって、権限の行使とは別次元ということがわかる。議会・議員の権限は法を根拠とする限定的なもの。だからこそ議員は議会の正規のルールである自治法、会議規則、委員会条例を守る義務があり、これら法令に反する前例、慣例に従ったり、申し合わせなど作ったりはできないはずなのだ。
 しかし、権限を特権とカンチガイしている議員は、自分たちに都合のいい申し合わせを取り決め、結果として市民に背を向けることになっても気付かない。
こうした議員と一線を画し、数の論理に流されないためには、議会の基本を常に念頭におき自分の議員活動と照し合せること。そして、なにより市民のためにこそ議会・議員の権限を適切かつ最大限に行使することだ。


今回は、8ページだったのですが、
けっこう読み応えがあるものになりました。


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『む・しの音通信』67号を発行&インフォメーション/「手をつなぐ貧困女性(下)」(朝日新聞)

2008-10-03 06:52:13 | 「市民派議員塾」「M&T企画 選挙講座」
 読者の皆さんのお手もとには、すでに届いていると思いますが、
出来あがった、『む・しの音通信』67号の、
      表紙    と  インフォメーション


発送は終わったのですが、ホームページへのアップはまだ。
とりあえず、インフォメーションのページだけ紹介しますね。

『む・しの音通信』67号(2008.9.28)
~ インフォメーションのページ ~
 

M&T企画(寺町みどり&ともまさ)
/「市民派議員としてのスキルアップ連続講座」
 
「む・しネット」の共催で3回連続講座。第2回の担当スタッフは、島村きよみです。
【第2回】
テーマ「議会活動のレベルアップ/各手法の実践的テクニックを身につける」

日時:10月24日(金)13~20時
25日(土) 9~12時
会場:ウィルあいち(名古屋市)
講師:寺町みどり&ともまさ
《講座対象者》「無党派・市民派」の議員
       および立候補予定者の市民
《参加費》 1万5千円(2日間通し)
《締め切り》定員15名(先着順)
《問合せ先》寺町知正(T/F 0581-22-4989)
【セッションの内容】
・「議会改革を=自分の議会がすべてじゃない」議会運営の問題点-議会の内と外の区別を明確にする/申し合わせの点検・見直し
・発言、質疑、一般質問のテクニック&行動や行政交渉のテクニック
・「情報公開の問題点と改善」情報公開の制度と条例、請求のテクニック/公開文書の点検と問題点=改善点/異議申立の仕方、構成、要点
・「議会の議論を鍛える住民監査請求の立論」
・「議会改革で抱えている具体的課題の解決」
【第3回予告】 2009年1月30日(金)13-20時~1月31日(土) 9-12時
テーマ「一般質問と議案質疑の組み立て/情報公開/不正支出/予算審議対策」

=====================================
【東大ジェンダーコロキアム】
テーマ:バックラッシュとジェンダー~
福井「焚書坑儒」事件と情報公開訴訟
=====================================

日時:10月7日(火)18:40~20:30
会場:東京大学 法文1号館315室(予定)
・清水勉(原告代理人) 「福井「情報非公開処分取消訴訟」控訴審判決の解説」
・寺町知正(本人訴訟)「市民として直接民主主義の公的制度を使う」   
・寺町みどり(原告団事務局)
「福井「ジェンダー図書」排除事件と背景」   
・上野千鶴子(原告団代表)
「訴訟の意義と効果」
・原告から一言メッセージ
・会場参加者とのディスカッション

=====================================
~「む・しネット」プロジェクト企画~
「『おひとりさまの老後』を読む会」
=====================================

上野千鶴子さんの75万部の大ベストセラーの読書会です。オープン企画なので、参加したい方は、みどりまでご連絡ください。
◆第4回:10月27日(月)10~12
小研修室1(ハートフルスクエアG・2F)
お問い合わせは0581-22-4989(寺町みどり)
-----------------------------------------

<編集後記> 67号はほぼ完成していたけれど福井・情報公開訴訟の控訴審判決を入れたくて待機。結果は一審に続いて棄却。舞台はいよいよ最高裁に! 判決を受けて10月7日に、東大ジェンダーコロキアム《バックラッシュとジェンダー~福井「焚書坑儒」事件と情報公開訴訟》を開催します。(みどり)


10月7日の東大ジェンダーコロキアムに、
ぜひお誘いあわせてご参加ください。

上告には費用もかかりますので、応援してやろうという方は、
ぜひカンパもお願いします。

「原告団」へのカンパは、以下の郵便振替口座へ。
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   ●加入者名:市民派議員アクションフォーラム
   ●口座番号:00880-5-35806

    ※通信欄に「福井・情報公開訴訟カンパ」と明記のこと。
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
訴訟へのご支援、ご協力、よろしくお願いします



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話しは変わりますが、
前日に続いて、10月1日の朝日新聞に竹信三恵子さんの、
「手をつなぐ貧困女性(下)」が載っていました。

  「女性と貧困ネットワーク」28日に立ち上げ集会開催
/手をつなぐ貧困女性 2008-09-30


記事は、9月28日(日)に東京都の千駄ヶ谷区民会館で開かれた
「女性と貧困ネットワーク」の発足集会のこと。


写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大

手をつなぐ貧困女性(下)
高まれ関心 分野超え連帯


ネット結成、政策提言目指す
 「女性で安心、貧乏でも安心」。こう書かれた幕の前で女性たちがそれぞれの貧困を報告する。9月28日、東京の千駄ケ谷区民会館で開かれた「女性と貧困ネット」の発足集会は熱気であふれた。
 ホームレス女性らの「ノラ」の会や「新宿野宿者女性の会『心を開く輪』」、ひとり親の助け合いNPO「しんぐるまざあずふぉーらむ」、「働く女性の全国センター(ACW2)」……。こうした組織が初めて分野を超えて連携に踏み出した。
 引き金は、「女性の貧困」への世間の関心の低さだった。非正社員は働く女性の5割を超え(グラフ)、その賃金は男性正社員の4割程度。ACW2には、パートの低賃金で働いても食べられない、 社会保険に入れない、と悲鳴のような相談が相次ぐ。
 シングルマザーの平均年収は170万円程度。これを支える児童扶養手当も削減が打ち出される。シングルマザーの8割は働いているのに、政府は就労による自立を促す。
 「女性の低賃金は問題にされにくい。非正社員の過酷さが社会問題になったのは男性の非正規化が進んでから」とACW2の伊藤みどり代表。
 フリーターの当事者発信雑誌をつくる「フリーターズフリー」の栗田隆子さん(34)ら若手も合流した。「20、30代は男性も非正社員が多い。女性を養えるとは思えないが、女は貧乏でも結婚すればいいと言われる」と笑う。
 女性の貧困を見えるようにする、異なる分野の連携で安心のシステムをつくる、貧困問題に政策提言をしていく--。そんな目的で、ネットワークの結成が決まった。
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・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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男性に波及、解決に一石
 女性の働き方は、男性のワーキングプア化の「先行事例」との見方も相次いだ。
 東京の派遣社員の女性(45)は、OA機器の操作や財務管理などを担当してきた。課長級の資格で深夜の会議にも出席を求められ、賃金は月13万円。いきなり仕事を打ち切られ、日雇い派遣でつないできた。最近、若い男性が「こんな賃金ではプロポーズもできない」「子どももつくれない」と、嘆き始めた。「女性たちの問題がついに男性にも波及した」と感じる。
 「しんぐるまざあずふぉーらむ」の赤石千衣子さんは、「女性は食べられないほどの低賃金でも社会保険がなくても問題にされない。その便利さを味わった企業が、男性にもこれを広げた」。
 会場からは「男性の貧困化はよくないが、男女が共通の言葉で貧困を話し合えるようになった面もある」との声も。「貧困女性の連携」は、男性の貧困解決にも一石を投じつつある。
 「女性と貧困ネット」のブログはhttp://d.hatena.ne.jp/binbowwomen/
(編集委員・竹信三恵子)
(2008.10.1 朝日新聞)

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