かの有名な孔子の「論語」より引用
子曰、吾十有五而志乎(干)学、
三十而立、四十而不惑、
五十而知天命、六十而耳順、
七十而従心所欲、不踰矩。
子曰わく、吾十有五にして学に志す、
三十にして立つ、四十にして惑わず、
五十にして天命を知る、六十にして耳順がう、
七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。
(訳)先生が言われた。「私は十五歳で学問に志し、
三十になって独立した立場を持って、四十になってあれこれ迷わず、
五十になって天命をわきまえ、六十になって人のことばが素直に聞かれ、
七十になると思うままに振舞ってそれでも道を外れないようになった。」
岩波文庫『論語 巻第一 為政第二』
ここのところの世間を驚かせる事件の当事者の年齢が、50歳前後の男。
倉敷の小5拉致監禁男
佐世保の高1加害者の父親
理研の笹井副センター長
それぞれ、地位も名誉も富も全く異なる人生の人々。
子どものころは、普通の子どもだっただろうに、どこでどうなったのか、
容疑者になったり、殺人犯の親になったり、優秀な頭脳の持ち主が挫折したり・・・・・・。
孔子によれば、50歳で天命を知るとあるのに。
50代のおばさんの私も、上記の3人の男の人生を報道で知ると、なんとも言えない感想だ。
どこか精神が病んでいる。
正常な範囲を逸脱している。
人生50年たって、おかしな生き方をしている、羅針盤がない、ふらついている、悪魔の奴隷になっている。
怖しい。
理性、良心、倫理観が喪失してしまった。