還暦とは人生の折り返し点と考えられている。
もうあれから17年も生きた。年を重ねていることの実感もいろいろ感じ取れるが、一方では自分の内的一面は確かに加齢とは逆な方向にターンしたような気がしてならない。
ここ数年、私は自分の興味の範囲がむしろ広がってきているような妙な充実感と、幼児返りなのか、民話や童話、昔話、童謡や唱歌に対する興味、歴史、人間に対する興味などが明らかに深まってきたと言う実感がある。
自分自身にある面で幼児性が残っていて、いろんな面でその感覚を楽しんでいたが、何か最近それも高じて来ている様な、なかなか良い感じである。
最近、童歌、子供の歌などを懐かしく聴いている。
今はむしろ、これらの童謡や唱歌、童話等は年寄りのために、私のためにあるのだ、とも思っている。
私は最近幼児返りしているのかもしれない。童謡・唱歌、民話などにいたく興味を感じてきている。
これを機会に、ちょっと考察してみる。
世界中で人のいるところに歌のないところはない。
舌の機能の多彩さは人間の特徴の一つで、咀嚼、嚥下、感覚器、発声にも重要である。
人間は比較的自由に声をコントロール出来る。さらに感情がある。だから、いろいろな声を出せる。
人類の発達とともに何時しか声に感情がこもり、一定の気持ちをあらわすための抑揚とかが共通の表現法が決まっていったのだろう。
さらに、言葉を獲得すると言葉で感情を表現するために一層ふさわしい表現が確立していった。これに原始的な打楽器が併用されたことは容易に想像され、音楽が形成されていった。
単純な打楽器は8000年ほど前のものが出土しているから、歌の歴史はもっと長い。だから、初期の音楽は声が楽器であり必ず歌が伴っていた。楽器が発達してから声を伴わない音楽も発達した。
我が国に特有な歌や音楽もそれなりの歴史を踏んで発展したと思われる。
長く鎖国をしていたために西洋音楽に触れる機会はペリー来日までなかった。
西洋文化以前の日本の音楽
(1)民謡
民謡は古代から存在していたと考えられている。民謡の始まりは歓喜を表す叫び声や、仕事の際に節をつけたものと思われる。また、自然崇拝において、神に祈る際に言葉に抑揚つけた。そのようなものが民謡の始まりであると考えられ、これらが歌として今日まで伝わってきた。
さらに明治時代後期から大正時代にかけてそれぞれの地域の文化の確立のために新しく民謡風の歌が作られた。それらは従来の伝統的な民謡とは区別して「新民謡」と呼ばれている。
さらに明治時代後期から大正時代にかけてそれぞれの地域の文化の確立のために新しく民謡風の歌が作られた。それらは従来の伝統的な民謡とは区別して「新民謡」と呼ばれている。
(2)童歌(わらべうた)
童歌とは、子供が遊びながら歌う、昔から伝えられ歌い継がれてきた歌である。伝承童謡、自然童謡ともいう。童歌は、絵描き歌、数え歌、遊びの歌などに分けられる。
「ちゃつぼ」「かごめかごめ」「はないちもんめ」「とうりゃんせ」「ずいずいずっころばし」「あんたがたどこさ」などは私も歌ったことがあり、聞くごとに懐かしい
思いがする。
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