福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

ネコ談義2016(6) ネコの冬対策 2枚のホット座布団のみ

2016年04月30日 15時36分55秒 | 近況・報告
 いま、全部で7匹のネコがいる。そのうちの5匹は5畳ほどの風除室を専用としているが、ここは3面がガラス張りなので気温の影響をもろに受ける。

 @@今年の暑さ対策
 夏には40℃を簡単に超える。今夏はネコどもにとって2回目に迎える夏である。昨年の経験を生かして風除室の網戸7枚を全部ステンレス製の網に張り替えた。これに扇風機を組み合わせれば、かなり快適に過ごせるはずである。まずは一件落着。
 
 @@昨シーズンの寒さ対策
 昨シーズンの冬はネコどもにとって初めての冬であった。秋田の気温はそれほどではないと思うが、風除室は風はほとんどないものの室温が-5℃ほどまで下がる。寒さ対策をどうするか迷った。

 一年先輩であるプチは兄弟3匹だけで野良の状態で最初の冬を乗り切った。兄の1匹は肺感染と思われる状態で死に、もう1匹の兄は春を迎えてから妹を置いて失踪し、プチが一人ぼっちとなった。弱々しい状態で生き残ったところを見かねて我が家に受け入れた。

 プチの厳しかった越冬条件から見れば、いま風除室に住んでいる5匹は雨風を防げるし、餌をもらえるからダントツに条件はいい。しかし酷寒は厳しい。何か対策しなければなるまい。
 さりとて膨大な電気を消費するようでは困るし、危険でもある。ミニミニコタツを作ろうかとも思った。それも危ない。結論は、ネコ棚の2段に40Wほどの家庭用の電気座布団を敷き、不十分な部分は互いに体を寄せ合うなどの工夫するだろうと期待した。

 日中はなんとか凌げるだろう。夕方16時過ぎから、朝は7時半頃まで、明るさに感応する外灯のスイッチに連結して電気座布団も自動的に on-offされるようにした。これによって電気の消費も抑えられた。

 期待通りにネコたちは二手に分かれてネコ棚で身を寄せて厳寒の時期を乗り越えた。
 生じた問題は、ネコどもが電気座布団をいたずらして齧り、ちぎることであった。早めに、電気系統が露出する前に気づいたので金属メッシュでカバーを作った。これ以降は齧りとることはなくなった。

 風除室の5匹は我が家の飼いネコではない。このレベルの対策で我慢してもらおう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネコ談義2016(5) ネコの夏対策 網戸9枚をステンレス製の網に張り替えた

2016年04月29日 10時22分07秒 | 近況・報告
 いま、全部で7匹のネコがいる。そのうちの2匹、ユーとプチは我が家で正式に認めている家ネコであるが、他の5匹は止むを得ず預かっているネコで、身分は半家ネコである。この5匹が超活発で、さすがに天井は走らないが、床も壁もカーテンもテーブルの上もいい遊び場である。風除室の天井近くに渡してある洗濯干し用の径5cmのアルミのポールの上も歩いている。洗濯物は落とされる。

 この技能はすごい!!! 安くてもいいからサーカスで引き取ってくれないかな?
 同居が続くなら、数々のネコ対策が必要である。

 ネコ専用にしている風除室は5畳ほどの広さであるが、3面がガラス張りでなので気温の影響をもろに受ける。夏には40℃を簡単に超える。そのために網戸と複数台の扇風機も用いて温度調節するが、それでも真夏には簡単に40℃以上となる。こんな時にはぐったりノビて頻呼吸で苦しそう。
 熱中症予防のために、時折居間に入れて過ごさせざるをえない。居間にはエアコンなどないから大同小異なのであるが、やや過ごしやすいようである。秋田にはエアコンは不要、と私も耐えている。秋田のネコなら我慢するのが当然。夜は風除室の気温は急速に下がるから移動させる。

 風除室には7枚の網戸がはまっているが、昨年の間にすべて破られた。網戸は登って遊ぶのに格好の場所である。バリバリと上るのだが2匹で上ることもある。するとバリバリ・・・と裂ける。
 裂けるとそこから脱走する。我が家のご近所はネコ嫌いが多く、時に石が飛んでくるから危険である。

 網戸が裂けたところはガラス戸を閉めたままにするからますます風除室が暑くなる。昨夏はその悪循環であった。何度か注意したが効き目はなかった。自業自得よ、と思っているうちに秋になって解決した。

 4月上旬になって快晴の日が増えた。外の気温は結構寒いのであるが風除室はもう35℃を超えた。今夏は網戸の修理を欠くことができない。今回は網と固定用のゴムを買って自分で張り替えしようとしたが、調べたらネコの力程度では破れないステンレス製の網がある、という。探したが、一般のDIYでは売っていないし素人では張り替えはできないようだ。だから専門店にお願いした。

 張り替えてから2週間ほどになる。
 ステンレス網戸は丈夫さという面では通常の網戸とは一線を画す。確かに、ネコが登っても破れない。じっくり見れば、網目が多少ずれているが、破れなどの問題は生じないと思う。
 あとの2枚は玄関の風除室の網戸で、ここはユーに破られた。

 ステンレス網戸のメリットは他にもあった。視認性が良くて外の景色がよく見えるようになった点である。
 ステンレス網戸のデメリットは5500円/枚と高価なことである。痛かった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画 「家族はつらいよ」(2) 今まで見た家族関連の映画作品

2016年04月28日 03時52分39秒 | 映画評
 家族の有り様を取り上げた映画作品は、たとえタイトルに家庭とあっても無くとも、科学系のドキュメンタリーを除くと、いや、その中ですら、人間模様として家族のこと、家庭のことが語られている。だから、題名からピックアップすることはそれほど意味がない。

 そんな前提があることを分かった上で、今までに家族の有り様をタイトルとし、主要なテーマにした映画を挙げてみれば以下の4本見ていた。

2012年 「家族X」吉田光希監督 映画館シアタープレイタウン 映画(37)「家族X」 会話もない、暗い暗い家庭をあつかった作品
2012年 「家族の庭」マイク・リー監督 映画館シアタープレイタウン映画『家族の庭』 私と全く異なった世界
2014年 「東京家族」山田洋次監督 DVD 放送録画
2014年 「東京物語」小津安二郎監督 DVD小津安二郎作品集映画 2014(2):山田洋次監督「東京家族」、小津安二郎監督「東京物語」
2016年 「家族はつらいよ」山田洋次監督 映画館ルミエール


 @@「東京家族」と「東京物語」のリメイク版的作品。
 両者のテーマ、ストーリーはほぼ同じ。夫婦間の問題より世代間の感覚のズレを取り上げて家族とは何かを提起している。

 @@「家族X 」 会話もない暗い暗い家庭。対外的に必死に体面を保とうとする主婦。家庭という言葉に含まれる、暖かみ幻想を微塵に打ち破きながら、逆説的に家族の有り様を提起した。

 @@「家族の庭」 カウンセラーである老夫婦の家庭には古い友人達がよく集まる。内容的には特別面白くもないが、カウンセラーの目から見た友人達の心理描写に見るべきものがあった。

 この4本の作品を見たからと言って私になにが残ったかというと、ほとんどない。監督の立場で家庭の一面を切り取っただけの作品を見たという事実だけ。家庭、家族の問題はこんなことで何かがわかるといった単純な問題でない。
 
 下重暁子氏の「家族という病」という新書がベストセラーとなった。
 「家族」の問題点を「病」という言葉につなげたことで多少目を引いたが、この本自体は単眼的な視点からの偏見に満ちた平面的な内容であった。些少の問題提起にはなっているだろうが、家庭の諸問題の解決策は提示されていない。複雑な因子が絡み合う問題を単純化してしまうと個別性や個々の人間性が奪われる。家庭問題などは相反する別のストーリーもあり、これもまた事実なのだ。
 注目度が高かったためか、「二匹目のドジョウ」を狙って同様の書籍が次々と出版されている。

 家族の問題は、文学で、絵画で、オペラの世界でも古くから語られてきた。今更いうまでもない最も歴史が長い普遍的な内容である。

 この世に男と女がいる限り、恋だの愛だの家庭だの・・という問題は常に付きまとう。しかも人は次から次へとターンオーバーしていくから、同じようなことが延々と繰り返されるだけで、蓄積も発展もほとんどない。社会的、文化的に修飾を受ける程度である。人間が誕生して以来多少の変化はあれど何も発展していない世界と思う。源氏や枕草子を見ても今の男女関係となんら変わりない。

 家族は婚姻や血縁関係から成り立つ伝統的社会形態であり、利害関係はゼロではないが、それを超えた縁で結ばれている。ここに理屈を持ち込んでも解決しない。だからこそ家族間には互いの配慮が必要である。一定のレベルまで人間関係がこじれた場合には、家族は切っても切れない縁で結ばれていることが仇になってむしろ泥沼化する。DVにも、それ以上の惨劇になることもある。

 家庭について、私も何も言うべき考えを持っている訳ではないが、逃げられない関係だからこそ、各人の立場への尊重、配慮が必要である。これが現時点での結論かな、と思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画 「家族はつらいよ」(1) 山田洋次監督 2016年

2016年04月27日 10時19分26秒 | 映画評
 水曜日の、フリーの時間を利用して4月20日午後、アルべの「ルミエール」にて上記の映画を見た。私はドラマ性の強い映画などはわざとらしい展開を毛嫌いしていて見ないのであるが、最近、家族のあり方にネガティブな考え方、風潮、書作が氾濫しており、疑問と問題を感じている。それで、本作は比較的前評判がいいようだし、どのように展開し、まとめられているかを参考のために観に行った。

 山田洋次監督による喜劇映画で、結構、笑えた。家族とはなんぞや、結論はもちろん明快には示してなかったが、家族は良いものだ・・であろう。

 結婚50年を迎えた老夫が突如老妻から離婚届を突き付けられる。訪れた高齢離婚の危機、それをめぐって家族会議が持たれるが、その場で各家族達がため込んできた不満が一気に噴き上げる。それでもばらばらにならない絆があるようだ。そんな家族たちの姿を描く。私なら、自分の心情を吐露した時点で、家族であろうと他人であろうと人間関係は消滅させる。
 主演は橋爪功と吉行和子が夫婦役。いい味を出していた。他に、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、妻夫木聡、蒼井優、丸山歩夢、林家正蔵、風吹ジュン他であったが、私にとっては後に挙げた二人以外は初顔である。

 映画を評するほど私には見る目はないが、喜劇としてみれば面白かったし、いい出来映えのように思う。
 山田監督の映画はほとんど見ていない。寅さんシリーズはTV放映版を1-2本途中まで見た程度、ちょっと入り込めなかった。2012年の東京物語物語は見たような気がするがあまり印象には残っていない。

 本作の設定は東京の郊外で暮らす三世代同居の一家。小さな家に二夫婦7人が暮らしている。狭い家に家財道具がびっしり、小物も多い。家の環境が喧騒であり、人口密度が高すぎ、圧迫感を感じる。東京ではこんな環境は稀ではないだろうが、私なら耐え難い。私なら離婚しないとしても、逃げ出したい環境である。

 亭主、長男は男としても仕事上では勤勉なのであろうが、家での姿はケジメがなくてだらしない。着たものも脱ぎっぱなし、食器はだしっぱなし・・で全て人任せ。少なくとも私はこんなタイプの夫ではない。一方、女性たちは良妻賢母型。人間性の問題であり二世代の夫婦共に妻から離婚を言い出されて当然、と私は思う。

 夫婦、家族なんてものは我慢に我慢を続けている、一発触発の、危なげな、不完全なバランスの中で平静を保っているものだと思う。それだけ個々人がバランスを保つために努力しなければならんのではなかろうか。

 問題のない家族関係、家庭環境なんてないじゃないか?夫婦なんて他人どうし、分かり合えるはずはない。親子といえどへその緒が切られてしまえば独立した個々人。問題があって当然と私は思っている。
 家族間の問題は当事者には見えにくい、ましてや外からはもっと見えにくいものだと思う。家族の問題を取り上げると小説でも、ドラマでも、映画でも、無限に出来上がる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネコ談義2016(4) ネコも教えてくれた一酸化炭素中毒の姿

2016年04月26日 17時53分48秒 | 近況・報告
 昭和20-30年代は我が家では熱源として薪が中心であったが、補助的には木炭を多用していた。本家の大将が岩手県森林組合、木炭組合の会長であって、安く入手できたことも理由の一つであったらしい。練炭、豆炭も用いていた。石油ストーブは昭和38年の冬、私の受験勉強のために初めて購入した。 

 木炭に関連して一酸化炭素中毒、あるいはそれに近い状況は頻回に経験した。
 木炭使用中には頻回に換気するのであるが、それでも危険性は高い。

 第一の体験として、ある夜、居間の棚の上で飼っていた小鳥がことり、と音を立てて止まり木から落ちた。見たらすでに死んでいた。祖父は全窓を開けて換気を指示した。この時初めて木炭による一酸化炭素の怖さを知った。
 これに関連して、我が家の井戸は径2m、深さ10mほどで、年に1-2回掃除したが、その際は点火したろうそくを先に降ろして安全を確認した。親から一酸化炭素がたまっていることもあるからと聞かされていたが、一酸化炭素は空気より軽いから他のガスの貯留のことだと思う。こんなこともあって子供頃からガス中毒には敏感であった。
 田沢湖や湯沢では山のくぼみで何名か酸欠のために命を落としている。

 第二は、当時の我が家の風呂は薪で沸かし、その後木炭で湯温をキープしていた。外の風向きによっては煙突から若干煙が浴室内に漏れていた。ある夕方、入浴していた祖母がなかなか戻って来ないので見に行ったところ浴槽の中で意識を消失していた。家族数人で風呂から引っ張り出した。当時の風呂は縦に深い構造しており、かつ意識を失った祖母の体は異常に重く、グニュグニュし、かつ濡れていたので滑って大変であった。体に帯やロープを巻いて風呂から上げた。
 新鮮な空気のもとで横にしていたら10分ほどで徐々に意識を取り戻した。浴槽内に沈んでなくてよかった。
 全介助状態にある患者の入浴介助の大変さを子供の時に経験した。

 第三は、冬季間は母親が毎朝炬燵の炭火に火を入れるのであるが、最初は不完全燃焼状態で、炎が出て危ないから布団もかけないで様子を見たものである。ネコにとっては暖をとる格好の場所でもあった。初代のネコは炬燵の傍で頻回に意識消失した。いつもは本人が、本人とはネコのことであるが、自分でよろよろと千鳥足で炬燵から離ればったり倒れた。いつもは15分ほどで元気になった。ある時は炬燵の傍で完全に意識を失っていた。呼吸も弱くなっていて死ぬかと思ったが、炬燵から離し、ウチワで顔面に風を送りながら名前を呼んで、体を刺激していたら30分ほどで回復した。

 煙は見えるが一酸化炭素は見えない。だから怖い。
 一酸化炭素検知器があれば問題にならないエピソードである。こんな経験があるから機器を購入しておいた。祖母にも、小鳥にも、ネコにも感謝している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする