私は家ではお茶を、職場ではコーヒーをかなり飲む。その際、決まった湯飲み茶碗、コーヒーカップだけを用いる。容器の使用感が味にも関連するからであ る。
家で用いている茶飲みは20年以上も使っているから、縁が微妙に欠けているが色調、形も良く愛着があって捨てられない。鋭いエッジはヤスリをかけて鈍く する。職場には戸棚にカップが沢山並んでいるが、私は自身で買い求めたカップを持ち込んで用いている。偏屈なこだわりである。
ところで、魔法瓶様仕様の保温コップなる製品があって今まで何個か戴いた。長時間、暖かさを維持できるという機能には興味があったが、十分な機能とデザ インと満足できる使用感を備えたものはなく、使い続けた品はなかった。ところが、数ヶ月前に講演に行ったある団体から記念品として戴いたサーモスと言う会 社の真空断熱マグカップ/JCP-280は比較的気に入って家でコーヒーを飲むときに用いている。
外観はステンレス製で素材の持ち味を生かした直線的デザインで、数時間は温かいコーヒーを楽しむことが出来るからとても便利である。熱湯を入れても外側 は殆ど熱くならず、 冷水、氷を入れても結露しないから本などを濡らすこともない。なかなかの優れものである。
ただ、決定的問題点がある.飲んだときに口をヤケドすることがあることである.通常の茶碗やカップならば手の感覚で熱さが予想できる.だから飲み方も調 整できる。しかし、このカップは全く熱くならないからついグッと口に含んでしまう。何かに集中しながら飲むときはつい何度かやってしまう。
今日も2-3度やってしまった。軽いヤケドの後によく出るアフタが出来ないことを望んでいる。