福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

新型コロナ(44) 新型コロナ対策は何が奏功したのか?? これからはどうなる??

2020年05月31日 09時32分59秒 | 時事問題 社会問題
 年始以降の新型コロナ対策は何だったのか?
 一見、対策がなされているように見えるが、新型コロナウイルスへ影響を及ぼすような対策は何一つ行われていない。
 にも関わらず、これだけ抑制ができた、ということは、経済活動を求めて人口が過度に集まる過剰な人口密集3蜜が、いかにウイルスにとって都合が良かったのか、ということの証である。

 これからの問題は、感染が終息するとは考えられず、対策が解除されると流行か再燃する可能性が大きい。

 政府を中心に、日本の対策は優れていた、かつ抑制に成功したというが、実際はどうだろうか。
 各種のデータを見ると、日本の対策が明らかに優れていたとはいい難い。

 アジア諸国は欧米諸国に比べて感染者数も死亡者数も圧倒的に少ない。その中で、アジア諸国間で人口10万人当たりに換算した死亡者数を比較すると日本はフィリッピンに次いで2番目に多い。

 欧米諸国での人口10万人当たりの感染者数はアジア諸国に比べて10倍から100倍以上も多い。欧米では10万人当た275-492人にもなるが、インド、日本、韓国、台湾では10万人当たりに1.9一21.5人に過ぎない。

 インフの致死率は0.05%程度であるが、新型コロナの致死率4.4%と高く、欧米諸国の致死率12-15%と高く、アジア諸国の致死率は欧米諸国よりも明らかに低い。
人口10万人当たりの死亡者数は欧米では40-60人とその差は明らかである.

 日本とドイツの人口10万人当たりの死亡者数を比べるとい0.56 vs9.7人で17倍差があり、スペインと比べるとい0.56 vs58.75と実に105倍となる。

 欧米とアジアの死亡率の差の原因は不明である。人種差なのかもしれない。
 欧米諸国と比べて死亡者数が少ないと数からだけでは日本の対策が成功したとはいえない。

 第2波の問題が世界の懸案事項となっているが、日本を含めたアジア諸国では第2波は欧米諸国と同じような激しい流行となる危険性もある。
 そのため欧米の被害状況を詳しく分析して、慎重に準備する必要がある。PCR早く増やして欲しい。軽症者の収容場所の確保も必要である。

 加えて、今季は大規模なインフの流行が予測される。どうやって区別するか。また、第2波の最中に自然災害が生じたら・・・・、その対策も必要である。
 
 緊急事態宣言解除は新型コロナ対策の輝かしい結果からではない。社会生活の維持からの判断だから、必ず再燃するだろう。みんな心を引き締めて対応しなければならない。
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新型コロナ(43) 社会の努力で感染抑制 日本文化特質に諸外国メディアも驚き

2020年05月30日 17時15分24秒 | 時事問題 社会問題
 日本は新型コロナ感染抑止に成功したのだろうか??日本が単にラッキーなだけなのか、それとも優れた政策や国民性、文化の成果なのか。見極めるのは難しい、としながらも、結果的には感染者数の少ない日本の状況を、海外メディアは大きな驚きをもって報じてる。

 先に安倍総理が緊急事態宣言を発表した際、諸外国のメディアは、
■強制力のない外出自粛なんて
■圧倒的PCR検査数の少なさ。これで通用するの??
を指摘し、冷笑を持って迎えた。にもかかわらず、日本で感染が広がらなかったことに注目し不可解な謎、サクセスストーリーなどと揶揄している。 

 米某誌は「日本の新型コロナ対策は何から何まで間違つているように思えたのだが・・・」、と指摘した上で、現状は不思議なことに、全てがいい方向に向かつている!!!!と報じている。感染が野放し状態にある米国のメディアから言われたくないが、現実はその通りである。  

 不可解な謎と題した記事を配信したのはオーストラリアのメディアもだ。
■公共交通機関の混雑ぶり
■高齢者人口の多さ
■罰則を伴わない緊急事態宣言
■日本の政策は大惨事を招くためのレシピのようだ。
■日本は間も無くイタリアかNY並みとなる、と指摘した。
 
 海外では日本のPCR検査数は韓国と比べるとゼロを一つ付け忘れているように見える、と報じるなど、PCR検査数の少なさを疑問視する報道が相次いでいた。 
 確かに検査数には限界があったが、我が国の医療では「まず患者ありき・・・」で、新型コロナ感染症を疑いつつ治療を進め、可能性が濃厚であれば検査が行われている。これはPCR検査の人的資源、機材不足を補うための方策であり現場まではやむを得なかったと思う。ただし、第2波の場合は治療薬も出てくるだろうし、その判断は重要であり、検査の絶対数は明らかに不足である。

 米通信はこの点について 第1波をかわしたのは本当に幸運であり、第2波の前には1日10万件できるように準備しなくてはならない、という専門家の話を紹介している。 

 英国紙は大惨事目前の状況をサクセスストーリーへ変えさせたのは、日本人の生活習慣、疾病習慣が感染拡大を防いだとの見方を伝えた。
 ■マスク着用する習慣
 ■挨拶で握手やハグより一定の距離を置いてのお辞儀をする習慣
 ■高い衛生意識、清潔志向
 ■靴をぬいで家に入る習慣など

 さらに私は以下も追加したい。
 ■農耕民族の歴史 
 ■個人より集団主義、集団監視、同行圧
 ■経済的、社会的弱者が比較的少ない

 一方で、第1波を免れた分、第2波の拡大が懸念されるとして注意を呼びかけている。
 感染者が少なかつたということは免疫を持つ人が少ないということ。第1波より感染着が増える可能性があると指摘している。

 ありがたいアドヴァイスと捉えよう。
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新型コロナ(42) 社会の努力で感染収束は期待できるが、終息は期待できない

2020年05月29日 14時21分24秒 | 時事問題 社会問題
 新型コロナの緊急事態が全国で施行され、感染抑制が現実的に数値上で明らかである。新聞誌上では
入り乱れて用いられているような気がする。
 私のイメージでは、病気の場合に用いる「治ったように見える抑制状態なら寛解、完全に治ったのなら治癒」と使い分けているように「抑制状態なら収束、根絶なら終息」という表現になる。だから、現状では収束となる。

 社会的努力で感染をできるだけ「収束」させて被害を最小に抑え、最終的には「終息」させられいいのであるが、その過程は決して甘くはなかろう。私はワクチンの成否にもよるが「終息」は困難だ、と思っている。
 その立場で見れば「収束」も「終息」も判断基準が甘い。夏の高校野球の中止の判断もあまりにも遅かった。数ケ月単位での「収束」、「終息」が期待されているが、年余かかる。

 今回の新型コロナウイルスの世界的感染伝播は、経済効率のみを追求し、生物としての身の丈を超えた欲望実現活動が背景になっている・・と思う。

 例を挙げれば、
 ■過剰な経済効率の追求、■過密な人口密度、■人と物の移動が世界規模であまりにも自由かつ大量、かつ高速になつた。■人間同士の距離の維持困難。東京都内のJRの混みようを考えれば他の例を挙げるまでもなかろう。

 今回の新型コロナウイルス対策は、人間同士の3蜜状態を回避することしかなかった。慧眼ではあった。十二分の効果を上げたが、経済社会活動も維持しなければ国の、国民の生活を維持することは困難である。

 緊急事態宣言は確実に成果を挙げた。しかし、それによって我が国も、各国の経済活動は激しく低迷、疲弊し新たな問題が生じてきた。

 しかしながら、今はこれしかない。だから、3蜜回避策を解放したら、感染は再び増加に転じていく。実際には緊急事態宣言は一部を除き解除されたので3蜜回避は維持できなくなる。
 緊急事態宣言解除された地域の町の人出、ビアホールなどの客の様子を見ると暗澹たる気持ちになるが、今まで抑制に協力した方々にとってはやむを得ない状況なのだろう、と理解してあげなければなるまい。
 秋田に生きる私は、緊急事態宣言の影響をほとんど受けずに平穏無事に過ごしているからキツいことは言える立場にはない。これからは個人的な抑制行動が伴わなければ元の木阿弥となる、と思う。

 年始以降今月までの新型コロナ対策は何だったのか?
 一見対策がなされているように見えるが、新型コロナウイルスへ影響を及ぼすような対策は何一つ行われていない。にも関わらずこれだけ抑制ができた、ということは、人口密度を背景にした3蜜がいかにウイルス伝播にとって都合が良かったのか、ということの証である。ウイルスは自己複製のために人間の身体が必要であり、だから、過疎が、田舎が嫌いである。
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新型コロナ(41) 5月以降の動き

2020年05月28日 07時41分14秒 | 時事問題 社会問題
 新型コロナ関連記述は5月5日以来である。

 5月28日本日時点の国内感染者総数(死者)数は以下のごとく。
―――――――――――――――――――――――――――――――
⚫︎国内感染判明例       16807人(883人)
秋田県        16人(1ケ月以上新規軽症者受け入れ施設秋田感染なし)
岩手県        0人
⚫︎ダイヤモンドプリンセス号関連        723人(13人)
⚫︎コスタ・アトランチカ号関連         149人
⚫︎チャーター機関連     15人
⚫︎空港検疫関連者者    172人(2人)
 この間全国の感染者数は増加、死者が倍増に近い。
 昨日の段階で感染者数は減少傾向にあるが、まだ厳しい状況にある。
 世界で感染者は500万人超。死者30万人超。50万人/週のペースで増加している。
―――――――――――――――――――――――――――――――

 秋田は4月15日以来新感染者は見つかっていない。岩手は0人のまま推移している。


 この間の動き 私の新型コロナ関連新聞記事、医療文献は連日30-40件蓄積されるが、その中から注目すべき項目を抜粋し、ここ一月の新型コロナ関連の経過の概要を理解した。
(1)5月06-10日
⚫︎緊急事態宣言延長 ⚫︎緊急経済対策117兆円世界最大 ⚫︎人出8割減 ⚫︎こまち利用者減-97% ⚫︎医療物資不足 ⚫︎倒産ドミノ ⚫︎抑制策と経済の兼ね合わせ ⚫︎感染症ハラスメントやめよ ⚫︎在宅でDV増加、夫婦不仲離婚の危機増加 ⚫︎新生活様式とは ⚫︎長期戦か ⚫︎通販加熱

(2)5月11-15日
⚫︎新学期9月問題 ⚫︎マイナンバー混乱 ⚫︎アビガン早期承認 ⚫︎原油安サウジ経済直撃 ⚫︎SNSネットにコロナ女など ⚫︎医療 献血減少 ⚫︎解除検討 ⚫︎教育 ネットゲーム依存 ⚫︎抗原検査 ⚫︎社会的弱者対策 ⚫︎重症化と受容体 ⚫︎食肉輸入不安 ⚫︎避難所と3密 ⚫︎軽症者受け入れ施設秋田 ⚫︎再陽性者 ⚫︎試される知事 ⚫︎社会的弱者対策 ⚫︎働き方 多様な働き手に ⚫︎この機会に読書を ⚫︎防御服不足 医療福祉現場困窮 ⚫︎コロナ危機民主主義危機 ⚫︎国際的連携不足

(3)5月16-20日
⚫︎一律10万円ネット申請煩雑 ⚫︎28歳力士死去 ⚫︎37都道府県で解除 ⚫︎PCR伸び悩み ⚫︎第二波に不安 ⚫︎経済V時回復見通せず ⚫︎インド ブラジル厳しい ⚫︎オフイス不要論 ⚫︎ネット依存 ⚫︎医師9割感染に不安 ⚫︎拡散するデマ ⚫︎県外ナンバーバッシング ⚫︎原油安でどうなる ⚫︎困窮学生対策 ⚫︎根絶できず共存風土病に ⚫︎新型コロナ関連自殺 ⚫︎人工呼吸器どちらに ⚫︎妊娠中不安 ⚫︎肥満は危険 ⚫︎便乗詐欺 ⚫︎コロナ関連 離婚

(4)5月21-25日
⚫︎WHO台湾問題 ⚫︎アビガン有効性示せず ⚫︎がん患者の不安 ⚫︎高校野球甲子園中止 ⚫︎五輪来年無理なら中止 ⚫︎新幹線減便取りやめ ⚫︎入国制限3段階で ⚫︎免疫暴走 ⚫︎戻らぬ客足・・・・
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心理学を学ぶ(18) 「匿名での行動」(7) 指先文章は「憎悪育成器」??(3)「保育園落ちた日本死ね!!!」

2020年05月27日 03時05分57秒 | 医療、医学
 2016年、「保育園落ちた日本死ね!!!」で始まる、国の保育所政策に不満をぶつける匿名プログが反響を呼び、その内容は国会でも取り上げられた。
 私は読んでとても不快であった。最悪の文例として記憶から消えない。首相が当初は真摯に取り上げなかったのは当然だと思う。しかし、時代柄か、このような品位を欠く、匿名のブログも無視できなくなったのか、と残念に思う。

 もう一つ、今頃の若い女性の潜在的な「こわさ」を垣間見た事である。怒り心頭に達した状態とはいえここまで口汚く罵ることが出来るものか?
 子育中の方とのことである。いつもこんな状況ではないだろうが、母親の性格、行動が子供に影響しなればいいが、と思う。
 ブログの主は都内の30代前半の女性と特定されたが、5歳近い長男、夫との3人暮らしの方だという。共同通信の質問にメールで回答し、「ここまでの騒動になるとは思わなかったが、これかきっかけで待機児童問題が解決に向かえばと期待している・・・」、と述べた、と言う。長男の保育園は引き網き探しているという。投稿内容の品位とは別にして、この方の悩みは真剣だったと思う。

 それと、識者と言われる方々のコメントも新聞紙上に登場したが、品位を書く文章に言及した意見は見られなかった。このことは私の第二のショックであった。

 この方のブログは宛先もない。内容的には不満の吐露である。
 私は日頃からメールやブログ、ツイッターなどは便利ではあるものの、「憎悪増幅器」の副作用を持つ危険なツールだとも思っている。それにしても、よくまあここまで書けるものだ!!と感心したものである。

 メールは画面を見ながら、浮かんでくる言葉を次々と積み重ね、全体像などを見直すこともなく、直ぐに送るのが常なのだろう。誤字も多い内容からそう感じられる。
 私の場合、現役時代にメールのクレームに返事を書いたが、緊急連絡などを除き最小限1日は下書きのままにしておき、再度見直してから送信する様にしている。ブログの更新も同様である。

 簡単に手紙とメールの違いを論じれば、後者は近代文明の合理主義が、人に備わっている感性、情念などをスルーしてしまった事に起因する、と思っている。

 ツイッターは140字?こんな字数では何も表現できない。私は見ることも利用したこともない。短文であるほど内容は濃縮され、「死ね・・」などが頻回に出る。反対意見やクレームの場合の表現は鮮烈・強烈になり、時には人を死に追いやるほどの力になる。
 自筆文と違い筆跡などから品位を知ることはできない。小文であっても内容的に品位と起承転結は備えてほしいものだ。残念な日本語(2) 「保育園落ちた、日本 死ね!!」の行く末は怖い

 私は言葉による暴力性は何故大きく取り上げられないのか、不思議に思う。
 私自身のことを言えば、私は幼少の頃から小心で、常に劣等感に苛まれてきた。そのため、言葉の暴力にとても敏感である。私は現役を退くまでに無数の暴力的な言葉によって深い傷を受けてきた。私がそれらに屈服せずに、あるいはいじけずに乗り越えて来れたのは、私を癒してくれる心の拠り所があったからであるが、究極的にはまともにやり合うほどの度胸がなかったためである。
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