福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

約10年振り? 千秋公園で夜桜を観(見)た

2006年04月30日 08時09分27秒 | 季節の話題
 今年は秋田市内の桜がちょうど満開を迎えた。折しも大型連休とされるゴールデンウイークの初日でもある。何となく開放感と連休中の若干の余裕に対する期待感と満開の桜で心理的にもハイである。本日は家内が日直で私も終日病院で過ごしたが、夜に打ち合わせて夜桜見物に出かけてた。

 桜と言えば、私にとっては何と言っても岩手県庁前の石割桜が第一である。これは通常の桜とは比較には出来ない絶大な存在感がある。千秋公園の桜は本数もあまり多くなく、枝ごとの花もまばらでちょっと寂しい、というのが私の抱いている印象である。
 千秋公園に足を踏み入れるのも数年ぶり、花見としては10年ぶりくらいかな?、と思う。昨日の新聞では若干寒いためか千秋公園もいつもより人手が少ないと記載されていたが、全くそんなことはない、公園の入り口、とそれに続く広場では歩くのも大変なほどの人手であった。
 20歳代と思われる若者が中心で、高齢者は少ない。若い人たちは殆ど桜など興味がないようで、花見の雰囲気、人だかりを楽しみに来ているようである。広場周囲には数々の出店が並び盛況であった。出店も徐々に高級化しているようで「ステーキ屋」、「肉ジャガ屋」などもあり行列が出来ていた。伝統的お面屋、金魚すくいも健在である。裸電球、プロバンガスの熱気、煙と魚や焼きそば、焼き鳥、焼き肉等の良い匂い、焼けこげる音などが花見の雰囲気を盛り上げる。リュックほど大きい、背負うような超大型ペットボトルが結構売れている。私は初めて見たが、これを買って一体何に使うんだ?
 この広場では花見なんかそっちのけ、「花より団子」、私には「鼻見」となった。桜は見物するんでなく、本当はじっくりと見るものなのだ。だから、桜見物のほかに観桜という言葉があるのだ。何人かの病院のスタッフ、同業の方とも会った。みんな開放感で十分、楽しげであった。
 
 広場から更に上の方に歩く。この道路は突然人影がまばらになる。出店は広場とそれに続く路上のみに制限されているから一つもない。明かりも少なく落ち着いた雰囲気である。途中に何軒かの料亭、おやすみ処があるが、意外と繁盛していない。寂しげな雰囲気が漂う。
 更に上がっていくとまた広場があるが、ここは一層桜が疎らである。ここでは大学生、職場のグループ等と思われる人たちが円座を作って酒盛りである。学生達は一気飲みもやっていた。ここは街灯も桜祭り用のつり提灯も少なく、飲み食いするのにはちょっと暗すぎる。

 ここ数年の桜の開花日は私の徒然日記によると2003年以降4月18日、16日、20日であった。今年は4月27日といつもより開花が遅い。蕾が膨らむ頃に雪が降ったり、冷え込んだりしたためとのことであるが、そのために秋田ではちょうど良い時期に満開を迎えた。おかげで私も久しぶりに桜を楽しむことが出来た。
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アイフルだけが悪者か? 実は、病院未収金回収も大変なのです

2006年04月29日 07時47分39秒 | 医療、医学
 大手金融業のアイフルが融資と回収で法令順守が徹底していないと金融庁から大目玉を食らった。次いで日本経団連は26日、アイフルに対し3ヶ月間会員活動を自粛させる処分を決めた。経団連が活動自粛処分を決めたのは2月のライブドア以来である。

 先日、記者会見の様子が新聞報道されていたが、アイフルの上層部はいつものパターンで記者、TVカメラの前でひたすら頭を下げたようである。たしかに行き過ぎた取立てなどは良くない。返済義務のない関係者にまで返済を迫ったり、悪し様に罵ったりしたらしい。これでは処罰の対象になる。
 しかし、行き過ぎた取立てをせざるを得なかった理由には言及しなかった様である。言えば更なるバッシングを受ける可能性があるからだろう。記事の中にも借金を返していない人も悪い、という声が殆ど出ていない。マスコミは厳しい督促を受けた客を被害者に仕立て上げ、アイフルバッシングを展開した。いつの間にか、債務者が善良な弱者になり、アイフルが悪者になっている。督促を受ける側の問題点を取り上げない報道の姿勢には大きな問題があり、とても信頼できる報道とは言えまい。

 私は決してアイフル側に立つ者ではないが、ほんの少しだけ同情する。

 病院でも未収金というのがあってその回収は病院の運営上重要である。お金を持たないで診療を受ける患者、退院時に支払わない患者や家族も少なくはない。そのうちの一部であるが約束通りの期日迄に支払いに来ない。電話しても連絡が付かないこともある。そのような場合に事務員が未収金の回収に回るが門前払いを食らうこともあり、いろいろ理由を挙げて支払わない人もいる。逆に診療内容が不満だから払わないのだ、とか、家まで取りに来るのがおかしい、と罵詈雑言を浴びせられることもある。主客転倒も甚だしく、担当者は大変である。アメリカの病院はこのような事例が多いために未収金回収業者と契約を結んで回収にあたっているとされる。
 医療機関の場合、取り立ての姿勢はソフトだが、それが逆手にとられる。経済的に支払いが可能と思われる方々ですら払ってくれない。それが現実である。
 借金にしろ、診療費にしろ契約通り、約束通に義務を果たすことは社会人としての基本的である。他者に責任転嫁するようでは社会人失格である。
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メールの怪(4)女子中学生殺害にも関与?

2006年04月28日 07時51分04秒 | コラム、エッセイ
 つい一週間ほど前には中学3年の女子生徒が男子高校生に殺害された。空き家になっているパチンコ店で会い、それほどの間をおかず鈍器で頭部を殴り、更に頸を絞めて殺害したらしい。あらかじめ二人の間には携帯電話とかメールとかの交換を通じて感情のすれ違いが生じていたのではないかと思う。
 15-6歳ほどの男女が抱く愛憎とはなんだろうか?小6女生徒の場合と同じように私が理解できるはずもないが、根が深いものだとは思えない。現代の時代の特徴の一つと私がいつも挙げる、顔の見えない情報交換による愛憎感情の一人歩き・自己増殖、リセット感覚での殺害なのかもしれない。

 もう一つのメール投書である。
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 妹から病院にとんでもなく無礼千万な人間がいると聞いて連絡しました。
 患者を誹謗中傷する愚劣な発言を担当医は言ったそうです。赤の他人が自己中心的見解で決め付ける、ただの愚者では済まされません。
 仮にも医療に携わる人間ならば、病気で苦しむ沢山の患者さんを心で以って支え、慈しみ、そして患者の家族も励ますのが、当たり前だと私は思います。その方の言葉で母や叔母たちはとても傷付き、ショックのあまり言葉も出なかった、とその場に居た叔母が言っていました。あまりにも残酷で、憤りを覚えない家族は誰もいません。本当に許せません!そんな人として人の道を外れた人間が病院で働けるなんて信じられません! 本当に信じられない事実です。
 人を傷付けていると気付かない人間に謝られても、怒りが増すばかりだと思いますが、多分、土下座されても許すことは出来ないと思います。そんな言葉を平気で吐ける人間は、私達家族にはいません。周りにもいません。居たとしても先ず関わろうとは誰も思わないでしょう。なのに、何でそんな馬鹿な人がよりにもよって病院に存在するんですか。酷過ぎます。
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 これも実に厳しい内容である。勿論、ここに記載された内容については私どもは謙虚に受け止め、対応してきた。しかし、何度読見返しても苦しい記述・表現である。

 今回、3例のメールによる投書の一部分を引用させていただいた。共通しているのは、3例とも自分以外の家族とか友人の体験を情報源にして論旨を次々と展開し、次々と言葉を重ねていることと、一方ではいろいろ提言を含んでいることである。このことの意味はまた後に論じたいと思う。

 最後に、私はメールによるやりとりは単純な内容にとどめ、難しい内容の論争はメールでやり取りすべきでないと考えている。その理由は、一言で言えば危険だからである。言葉尻をとらえる様な内容になりやすいし、誤解が誤解を呼ぶ様な結果になりかねないからである。だから、複雑な内容のメールに対しても、基本的に私の返事は相手の方に失礼かと思うほど、短く、単純である。
 メールはとても便利である。利点も大きいが欠点も大きい。それをしっかりとわきまえて利用したいものである。
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「役不足」→「力不足」へ訂正させていただきます 

2006年04月27日 05時58分26秒 | 近況・報告
 昨日の徒然のミニ随想の中で小沢氏の登場に関連して、「自民党ではポスト小泉をめぐる争いが活発になっていく。今、安部官房長官が有望視されているが、小沢氏の登場で些か状況が変わってきた。それでもやはり、次期は多分安部氏だろうが、私のイメージでは安部氏では些か役不足のような気がしてならない・・・・」と記載した。

 午前中にアドバイスのメールが届いていた。有り難いものである。読んだ瞬間に自分の間違いに直ぐに気づいたのだが、書いているときには完全に言葉の使用法を誤っている事に全く気付かないでいた。
 要するに、安部官房長官は首相の器として「役不足」なのではなくて「力不足」と書くべきであった、ということである。
 改めて「役不足」を辞書で引いてみた。
1 俳優などが割り当てられた役に不満を抱くこと。
2 力量に比べて、役目が不相応に軽いこと。また、そのさま。とある。

 私が使った「役不足」という言葉は完全に誤用であった。
 アドバイスの文面にはさらに、「よく間違えてるヒトが多いのです」とあり、依頼等をを断わるとき、また、やってはみたけれども出来なかったとき、 時に「私は役不足でした。申し訳ありませんでした」と言って頭を下げる人がいるけれど、実はこれは決して遜っているのではなく、依頼主に対して大変失礼なことを言っているのです、とあった。
 「私が力不足でした」と言うべきで、「役不足」とは逆に依頼側のほうが「あなたには役不足で申し訳ありませんが、何とかお引き受け願えませんか」と遜って使う言葉だという事になる。
 全くその通りである。おかげでこの言葉を通じて今後大きな失敗をしないで済みそうである。アドバイスしていただいた方に感謝いたします。
 ミニ随想は早速訂正させていただきました。

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小沢代表の「笑顔」効果(2) 安部氏も力不足では?

2006年04月26日 06時18分10秒 | 政治・経済 国際関係
 衆院千葉7区補欠選挙は接戦の末、民主党候補が当選した。
 民主党は、昨年9月の総選挙で記録的大敗を喫し、更に偽メール問題で危篤状態に陥っていた。今回の勝利は党にとって大きな意義がある。これで民主党は次期も小沢氏で行くだろう。
 この選挙は候補者は一体誰?どんな人?と思わせるような候補者不在の選挙で小泉自民党vs小沢民主党であった。私は昨日の新聞を見て初めて当選者は太田和美氏という26歳の女性候補であることを知った。

 若い前原代表の決断不足の采配で存在感が薄れ、半ば沈みかけていた民主党の存在感が急に変わったのは小沢が代表になったからだと感じる。この変化は実績のある鳩山氏でも管氏でももたらす事の出来ない独特な変化なのだ。この際、小沢氏の実績不足はどうでも良い、今回はのイメージチェンジはやはり小沢だからなしえたこと、だと思う。

 小沢氏の登場でこれからは民主党のイメージは大きく変わっていく。しっかりと地に足のついた政党、野党になっていく。この影響を最も大きく受けるのは自民党である。自民党は民主党の弱体化を尻目に甘い政治をやってきていた。これからはそうはいかないだろう。政治は引き締まっていきそうだ。

 自民党ではポスト小泉をめぐる争いが活発になっていく。今、安部官房長官が有望視されているが、小沢氏の登場で些か状況が変わってきた。それでもやはり、次期は多分安部氏だろうが、私のイメージでは安部氏では些か力不足のような気がしてならない。彼は次期首相の候補として、自民党のスターとして周囲から大切にされ過ぎているように思う。誰も厳しいことを言わない、言えない状況にあるようだ。彼が壁に突き当たったとき、追いつめられたとき、どの様なアクションを示すのか興味が持たれる。
 老練な小沢氏、若手の安部氏、一対一での国会でのやりとりが楽しみである。

 歴代3位の長期政権となった小泉政権、三方一両損と言う言葉から始まった医療界軽視、高齢者・弱者軽視の流は首相在任中には遂に替えることが出来なかった。私は次期政権に対峙していく小沢氏のビジョンと行動力に大いに期待している。
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