つきたての餅はカビやすい。
年末の家内主催の餅つきパーティで出来上がった3段重ねのお供え餅は寒い玄関先に、みかんとか紙で作ったしめ飾りをつけて置くのだが、1週間も経たずにほぼ例外なく表面に緑色、赤や茶色のカビが生え始める。アルコールを噴霧してみたが効果はどほとんどなかった。
なんでつきたての餅はカビやすいのか??それだけ栄養豊富であること、出来上がるまでに長時間空気にさらされること、多くの人手が触ることなどに関係しているのだろう。
落語の作品では、「御隠居さん、なんで餅がカビるのでしょうか???」、答えは「馬鹿野郎!!!、そんなことぐずぐず考えないで早く食っちまえばいいんだ・・・」というのがあるが、けだし名言である。
血液幹細胞の培養の実験を重ねていた時は、時に培養皿が血液細胞のコロニーでなくカビのコロニーで置き換わっていて愕然としたものだが、無菌チェンバー下で作業をしていても一定数はカビにやられた。それだけ空気中には細菌やカビが浮遊しているものだと思う。
最近は各種の餅が市販されている。餅好きの私にとっては嬉しい。我が家では新潟県の某社の製品を愛用しているが、常温で保存してもカビることはない。これは不思議であり、驚異でもある。賞味期限は1年もある。
(愛用の切り餅)
その社の製品はクリーンルーム内で製造し、袋内に脱酸素剤を封入し、袋内を無酸素状態にすることによりカビ等の発生を防いでいるとのこと。保存剤など用いていないが賞味期限が1年以上あるのは驚きである。
鏡餅にカビが生えた場合、勿体無いから私はカッターナイフでカビの部分だけ削って食べているがこれはいいことではない。表面上のカビを取っても、カビは結構奥深くまで侵入している。カビを目で見える表面だけ削り取っても不十分である。個々のカビについては調べていないが、一般的にカビは有毒と考える方がいいようである。
少し勿体無いがひどくカビた場合には処分すべきであろう。
お餅のカビに関しては、昔家で餅つきをしてそれを保存していた時期によく目にしています。 あれは見た目が気持ち悪いのですが捨てるのもはばかられ、カビのみ除去して食したものです。 未だ命が持っているから言えますが、古き良き時代の懐かしい思い出でもあります。