一般的に医療機関におけるリスクマネジメントと言えば、診療面での事故防止、院内感染対策を主たる目的とした安全対策を示し、現在、各病院とも対策委員会や専従の担当者を置いて積極的に取り組んでいる。
一方、最近の医療現場では医療スタッフが遭遇するリスクについても真剣に対策を考える必要が出てきている。
世界一治安が良い国、日本と言われてきたが、昨今は治安の悪化傾向、犯罪の凶悪化といった傾向を認めざるを得ない。最近、秋田でも幼気な小学生二人が犠牲になると言う不可解な殺人事件が生じたばかりである。犯罪行為、傷害行為等の背景が近年様変わりしてきている様に思えてならない。
医療現場における傷害事件は秋田ではまだそれほど問題にはなっていないが、細かい事象を挙げれば危険性が増加してきている、と思う。東京、大阪では入院中の患者が外部より狙撃された事件や、患者が拳銃を発砲し看護師長が殺されるという事件も生じている。また、歯科医が通勤途上に射殺された事もある。
これほどの例は例外中の例外と考えたいが、医療スタッフが暴力を振るわれたり、生命の危険を感じるような状況に追いやられたりすることが、とくに救急医療の現場で日常的になりつつある。
急性アルコール中毒の患者はもちろんのことだが、慢性アルコール中毒患者も身体の不調を訴えて頻回に受診してくる。ドラッグの関与を疑わせる患者、精神的に不安定な患者、性格的に障害を持つと思われる患者、また明らかに暴力団関係者と思われる患者も救急車搬送され、あるいは直接来院する。こんな患者は増えてきている。また、拘束中の容疑者が不調を訴えて警察官と共に受診することもある。何故か、当院を希望するのだそうだ。この様な人達の受診行動にも変容が認められる気がしてならない。
更に重要かつ恐ろしい事に、最近の傾向として一見善良な社会人と思わせる患者や家族が、待ち時間のことや職員の対応に対して突然「切れて」、騒ぎ立てたり暴れたり、職員の胸ぐらをつかんだりする事も生じてきている。頻度はまだ多くはないがこんな事例も確実に増えてきている。
私ども医療関係者は職員を守り、自らも守る、そのための方法論も技術も身につけなければならなくなってきた。
一方、最近の医療現場では医療スタッフが遭遇するリスクについても真剣に対策を考える必要が出てきている。
世界一治安が良い国、日本と言われてきたが、昨今は治安の悪化傾向、犯罪の凶悪化といった傾向を認めざるを得ない。最近、秋田でも幼気な小学生二人が犠牲になると言う不可解な殺人事件が生じたばかりである。犯罪行為、傷害行為等の背景が近年様変わりしてきている様に思えてならない。
医療現場における傷害事件は秋田ではまだそれほど問題にはなっていないが、細かい事象を挙げれば危険性が増加してきている、と思う。東京、大阪では入院中の患者が外部より狙撃された事件や、患者が拳銃を発砲し看護師長が殺されるという事件も生じている。また、歯科医が通勤途上に射殺された事もある。
これほどの例は例外中の例外と考えたいが、医療スタッフが暴力を振るわれたり、生命の危険を感じるような状況に追いやられたりすることが、とくに救急医療の現場で日常的になりつつある。
急性アルコール中毒の患者はもちろんのことだが、慢性アルコール中毒患者も身体の不調を訴えて頻回に受診してくる。ドラッグの関与を疑わせる患者、精神的に不安定な患者、性格的に障害を持つと思われる患者、また明らかに暴力団関係者と思われる患者も救急車搬送され、あるいは直接来院する。こんな患者は増えてきている。また、拘束中の容疑者が不調を訴えて警察官と共に受診することもある。何故か、当院を希望するのだそうだ。この様な人達の受診行動にも変容が認められる気がしてならない。
更に重要かつ恐ろしい事に、最近の傾向として一見善良な社会人と思わせる患者や家族が、待ち時間のことや職員の対応に対して突然「切れて」、騒ぎ立てたり暴れたり、職員の胸ぐらをつかんだりする事も生じてきている。頻度はまだ多くはないがこんな事例も確実に増えてきている。
私ども医療関係者は職員を守り、自らも守る、そのための方法論も技術も身につけなければならなくなってきた。