安倍首相は消費税増税の2年半の延期を決定した。
私は、正解のない、苦渋の決断だった、と思う。正解はないから政治的決断で白黒を表明するしかなかった、と思う。しかしながら、この決断は我が国の将来にとって重大な決定になる。こんなことを現内閣の検討のみで決めていいものか、疑問である。
増税延期ならば解散総選挙すべきとの意見もあったという。私はまさしく方法論的に正論だと思う。消費税増税の2年半の延期の発案は首相だっただろうが、内閣としては衆議院を解散し総選挙すべきと考えなかったのであろうか。
今回の消費税増税に関する延期の結果、国民生活に大きなマイナスが生じる。財政健全化が一層困難になる。社会保障福祉など、今まで増税したらやるぞやるぞと言っていた政策の大部分ができなくなる。これは、国民一人一人に覆い被さってくる。本当は、国民がもっと主体的に考えなければならない重要事項なのだ。
景気の維持、国民生活の維持、国際競争力の維持のためには増税延期の決断は妥当だった、と私も思う。しかし、財政再建は明らかに遅れる。それどころか、赤字国債は今後も発行せざるを得なくなり、世界経済にとって不安要素の一つとなっていく可能性がある。
野党は内閣不信任案を提出して抵抗したが、これは拙い戦略だった、と思う。国会議員の数からして不信任案が通る可能性はゼロに近い。不信任案が否定された、ということは、実際には個々の政策が認められたことには直接つながらないが、内閣の姿勢が認められたことにはなる。野党は解散総選挙を求めてこの重大な決断を国民に直接問うべきであった。不信任案が通る確率はゼロであるが、解散総選挙では内閣の決断を否定することができる可能性が若干はある。
野党はなぜ声を大きく解散を求めなかったのか?
野党はアベノミクス失敗の結果だから内閣退陣とはいうが、アベノミクスへ対案となりうる経済政策は持っていたのか?私には見えない。だから、いま解散総選挙になったとしても、野党が声を大きく主張できる経済政策を欠くから、選挙には勝てない、と判断したのだろうか。
だから、小手先の不信任案で抵抗したかのごとくに見せるしかなかった。私はそう思っている。大体、野党は消費増税を予定どうりに実施すべきだった、と主張できる根拠はあるのか?増税を決定しても不信任案を出したのではないか?と思う。
首相がアベノミクスを提示したのは英断であった。しかし結果が思ったようには進まなかった。野党はアベノミクスが失敗したと騒ぐだけでは政治姿勢として物足りない。自分たちが当初提起した経済政策が、この社会情勢ではどうなっていたのか、シミュレーションしてアベノミクスと比較し、それ以上に勝っている政策と確信できるなら、今からでも世に問うてはどうか?
もう一つ、今後、アベノミクスをこのまま踏襲するだけでは2年半の延期の意味はない。改善案はあるのかが問われる。野党にはアベノミクス以上に価値ある代案を提起できるかが問われている。
私は、正解のない、苦渋の決断だった、と思う。正解はないから政治的決断で白黒を表明するしかなかった、と思う。しかしながら、この決断は我が国の将来にとって重大な決定になる。こんなことを現内閣の検討のみで決めていいものか、疑問である。
増税延期ならば解散総選挙すべきとの意見もあったという。私はまさしく方法論的に正論だと思う。消費税増税の2年半の延期の発案は首相だっただろうが、内閣としては衆議院を解散し総選挙すべきと考えなかったのであろうか。
今回の消費税増税に関する延期の結果、国民生活に大きなマイナスが生じる。財政健全化が一層困難になる。社会保障福祉など、今まで増税したらやるぞやるぞと言っていた政策の大部分ができなくなる。これは、国民一人一人に覆い被さってくる。本当は、国民がもっと主体的に考えなければならない重要事項なのだ。
景気の維持、国民生活の維持、国際競争力の維持のためには増税延期の決断は妥当だった、と私も思う。しかし、財政再建は明らかに遅れる。それどころか、赤字国債は今後も発行せざるを得なくなり、世界経済にとって不安要素の一つとなっていく可能性がある。
野党は内閣不信任案を提出して抵抗したが、これは拙い戦略だった、と思う。国会議員の数からして不信任案が通る可能性はゼロに近い。不信任案が否定された、ということは、実際には個々の政策が認められたことには直接つながらないが、内閣の姿勢が認められたことにはなる。野党は解散総選挙を求めてこの重大な決断を国民に直接問うべきであった。不信任案が通る確率はゼロであるが、解散総選挙では内閣の決断を否定することができる可能性が若干はある。
野党はなぜ声を大きく解散を求めなかったのか?
野党はアベノミクス失敗の結果だから内閣退陣とはいうが、アベノミクスへ対案となりうる経済政策は持っていたのか?私には見えない。だから、いま解散総選挙になったとしても、野党が声を大きく主張できる経済政策を欠くから、選挙には勝てない、と判断したのだろうか。
だから、小手先の不信任案で抵抗したかのごとくに見せるしかなかった。私はそう思っている。大体、野党は消費増税を予定どうりに実施すべきだった、と主張できる根拠はあるのか?増税を決定しても不信任案を出したのではないか?と思う。
首相がアベノミクスを提示したのは英断であった。しかし結果が思ったようには進まなかった。野党はアベノミクスが失敗したと騒ぐだけでは政治姿勢として物足りない。自分たちが当初提起した経済政策が、この社会情勢ではどうなっていたのか、シミュレーションしてアベノミクスと比較し、それ以上に勝っている政策と確信できるなら、今からでも世に問うてはどうか?
もう一つ、今後、アベノミクスをこのまま踏襲するだけでは2年半の延期の意味はない。改善案はあるのかが問われる。野党にはアベノミクス以上に価値ある代案を提起できるかが問われている。