現代は世界各国からの食材が豊かで、通常の食生活を送っていれば不足する栄養素はないと考えていい。したがって、サプリメントなどで補給する必要はないと考える。
しかしながら、マスコミを通じて連日誤った情報が流され国民は半ば健康不安を抱えていると言って良いだろう。サプリメント業界は紅麹問題のために若干の影響は受けているが相変わらず隆盛である。
不確かな情報は不安の掻き立てる。
我が国の食糧事情の問題点を3点に絞って鳥瞰してみる。そのうち、サプリメントに関しては記述の通りである。次は栄養過剰摂取と食糧廃棄問題である。
日本の糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加している。
糖尿病は放置または不十分な治療のもとでは網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、失明したり透析治療が必要となることがある。
失明の原因疾患は1位は緑内障(20.9%)であるが、2位は糖尿病網膜症(19%)である。
2022年末における 透析患者総数は34.7万人。新規透析導入患者は14.330人、最多は糖尿病で38.7%を占めている。
さらに、糖尿病は脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促進する。
これらの合併症は患者の生活の質を著しく低下させるのみでなく、医療経済的にも大きな負担を社会に強いており、今後も社会の高齢化にしたがって増大すると考えられる。
これらの合併症は患者の生活の質を著しく低下させるのみでなく、医療経済的にも大きな負担を社会に強いており、今後も社会の高齢化にしたがって増大すると考えられる。
正常高値、境界型と診断された時はもちろん、糖尿病になる前から早期に生活習慣改善に取り組むことが重要である。