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福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

意識とは何か?(4) 睡眠は意識喪失と覚醒の繰り返し

2025年06月21日 07時24分15秒 | 医療、医学
 人の「意識」とはどのようなものなのか、まだその実態は科学的には知られていない。

 哲学者たち、心理学者たちは医学や生物学が発展するよりも遥か前から意識について考えてきた。意識の捉え方は長い歴史がある。
 古代ギリシャの哲学者プラトンは「私たちは自らの意識を通じてしか世の中を見ることができない」とか、「我思う。故に我あり」と述べたデカルトの「我」はまさしく意識、自我そのものである。

 人間の「意識」については解明はまだではあるが、私たちは日常「正常な意識」と「生理学的にコントロールされた意識の喪失状態」を毎日往復している。これがすなわち睡眠である。

睡眠と覚醒の基本
●睡眠は、身体や脳が休息し、修復や整理を行うための状態。外界からの刺激に対して反応しにくくなり、意識が低下する。
●覚醒は、意識がはっきりしていて、周囲の状況を認識し、活動的に行動できる状態である。

睡眠の仕組み
●睡眠と覚醒は、脳の特定の部分の電気的働きや神経伝達物質の働きによって調整されている。特定の部位というのは視交叉上核(しこうさじょうかく)という部分が、体内時計をコントロールしている、とされている。

●神経伝達物質:覚醒状態では、ノルアドレナリンやセロトニン、ヒスタミンなどが活発に働き、脳を覚醒させる。一方、睡眠時には、メラトニンやGABA(γ-アミノ酪酸)などが働き、脳細胞をリラックスさせる。

●睡眠の段階とサイクル: ノンレム睡眠は深い眠りの段階で、身体の修復や記憶の整理が行われる。これに対してレム睡眠とは睡眠中にもかかわらず脳が活発に働いている状態で夢を見ることが多い。ノンレム睡眠、レム睡眠を人では90分サイクルで繰り返し、記憶の定着や感情の調整に関与していると考えられている。

●睡眠の重要性:睡眠は、身体の健康維持や免疫力の向上、脳の働きの最適化に不可欠で、 睡眠不足は、集中力の低下や免疫力の低下の原因になる。

 睡眠にまつわるこのような現象を考えると、正常な「意識」の維持にはかなりのエネルギーが必要であり、睡眠の介して一定期間の休息がとても必要であることがわかる。


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意識とは何か?(3) 記憶は脳内ネットワークでなんとか理解、しかし意識は?? 

2025年06月20日 07時21分36秒 | 医療、医学
 記憶とは何か?
 記憶とは、私たちが経験したことや学んだことを脳に保存し、必要なときに思い出すことができる能力のこと。つまり、「過去の出来事や知識を脳に留めておき、それを呼び起こす仕組み」である。

 記憶の種類 
●短期記憶:ごく短時間(数秒から数分)だけ情報を保持。例:電話番号を一時的に覚える。
●長期記憶:長期間にわたり情報を保存。例:自分の名前や家族の名前、経験した出来事など。
●エピソード記憶:個人的な経験や出来事の記憶。例:初めての旅行の思い出など。
●意味記憶:事実や知識の記憶。例:地球が丸いことを覚える。
などに分けられる。

 記憶の仕組みは、シナプスと呼ばれる脳細胞ニューロン間の接続の強さの変化によって形成されると考えられている。何度も記憶する行為、思い出す行為(学習)を繰り返すことで、その情報が長期記憶に定着しやすくなる。 

 まとめると、記憶は、私たちが過去の経験や知識を蓄え、未来に役立てるための重要な能力。これにより、学習や判断、行動が可能になる。

 記憶は脳細胞同士のネットワークであることを多少理解したとしても、意識は更に高次の総合的機能と考えられ、意識の理解には距離がある。

 脳細胞は突き詰めて言えば、電気と化学物質のやり取りで機能している物質である。それらの集合体としての脳も物質に過ぎない。にもかかわらず「意識」が、あるいはこころと言っていい「心」が宿るのか!!!! はっきり言って未だわからないらしい。

 現在に至るまでの知見を統合すれば物質である脳の神経細胞の総合的活動によって人間としての意識が生まれてきていることは疑いのない、とみなされている。脳の神経細胞を培養してみても意識のようなものは生じない。だから、神経細胞同士の関係性によって初めて「意識」が生まれる、とされている。

 「意識がなぜ生じるのか」は脳の生理学を研究するものにとっては現代科学の最大の謎とされ、多数の研究者がこのことを研究のテーマとしている。しかしながら未だ答えに辿りつけていない・・のだそうだ。



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意識とは何か?(2) まず、記憶 脳細胞ニューロンの不思議な機能

2025年06月19日 08時07分15秒 | 医療、医学
 脳細胞は特に不思議な細胞である。 
 脳細胞の基本的な役割は、情報を伝えるための特殊な機能を持つように進化し、特化した細胞と言える。これらの脳細胞は、電気信号や化学物質を使って、互いにネットワークを作り脳内や神経系全体で情報をやり取りする。

 脳細胞の主な機能を簡単にまとめると、
 ●情報の受信:ニューロンは、他のニューロンや感覚器官からの信号を受け取る。これは樹状突起と呼ばれる部分を通じて行われる。
 ●情報の伝達:受け取った信号を電気信号に変換し、細胞の長い突起を通じて次のニューロンへ伝える。
 ●情報の処理:脳内では、多くのニューロンがネットワークを形成し、情報を処理・統合する。これにより、思考、記憶、感情、運動などが生まれる。
 ●化学物質の放出:シナプスと呼ばれる細胞同志の接続部分で、神経伝達物質を放出し、次のニューロンに信号を伝える。これが細胞間コミュニケーションの基本。

 まとめてみれば、脳細胞(ニューロン)は、情報を受け取り、伝え、処理する役割を持ち、私たちの思考や感情、行動を支えている。これらの働きが複雑に絡み合うことで、人間の高度な認知や感覚が可能になっている。

 脳全体の重さは1200g程度であるが、1000億個のニューロン(神経細胞)があると言われている。ニューロンには、2種類の「ヒゲ=突起」がある。細胞体の周りにある短いヒゲの「樹状突起」と、細胞体から伸びた長いヒゲの「軸索」がある。軸索は長いもので数10cmもあり、別のニューロンの樹状突起とつながっている。このように神経細胞ニューロンは樹状突起、軸さくを通じて繫りあい、複雑なニューロンネットワークを作っている。

 私たちがものを覚えたりして脳を使っているとき、このニューロンネットワークが太くなったり、機能を高めたり、新しくできたりする。この中では電気信号、化学物質が盛んに往来する。
 こうしてできたネットワークが、「記憶」の正体である。

記憶とは何か?
 記憶とは、私たちが経験したことや学んだことを脳に保存し、必要なときに思い出すことができる能力のこと。つまり、「過去の出来事や知識を脳に留めておき、それを呼び起こす仕組み」である。


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意識とは何か?(1) 意識とは不思議な現象

2025年06月18日 15時41分54秒 | 医療、医学
 私は最近「意識」とは何か?・・・について考えている。意識とは不思議なものである。「意識」は脳の機能のうちでも「記憶」と並んで重要な位置を占めているのが、その実態はなかなかわからない。

 「意識」は意識することがなくとも自然に、あらゆる健常な動物は何らかの形で一定の「意識」を保っていると考えられている。
 日常の臨床の中でも、患者の意識障害、あるいは意識喪失は重大な意味を持っている。決して無視できない。

 「意識」とは一般的に、簡単に言えば、「自分が今何を感じているか」、「何を考えているか」、「周囲の状況を認識している」、などなどの状態を指す。つまり、自分の心や感覚、思考を自覚している状態のことを示す。

 具体的には、
●感覚や感情を自覚すること(例:痛みや喜びを感じる)
●思考や意図を持つこと(例:何かを考えたり、決めたりする)
●周囲の環境や自分の状態を認識すること(例:今、外が晴れていると気づく)
●などなどーー実は広範で上げきれない。

 哲学や心理学の観点からは、「意識」は、私たちが「気づいている」状態とも言える。脳には広範な機能があり、「無意識」と対比して考えればわかりやすいかもしれない。無意識は「意識」されずに、脳の働きによって気づかずに行動や思考が行われている状態もある。

 簡単にまとめてみれば「意識」とは、脳細胞の特殊な働きで自分の心や感覚、思考、周囲の状況を自覚し、認識している状態のこと、と言える。

 人間の細胞は全て同じDNAを持ちながら、それぞれ特殊な機能を持つ細胞に分化している。

 その中でも情報の伝達と処理に特化した細胞が神経細胞(ニューロン)である。 
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我が国の食糧事情(1)問題点 栄養過剰摂取 

2024年05月09日 03時47分33秒 | 医療、医学
 現代は世界各国からの食材が豊かで、通常の食生活を送っていれば不足する栄養素はないと考えていい。したがって、サプリメントなどで補給する必要はないと考える。
 しかしながら、マスコミを通じて連日誤った情報が流され国民は半ば健康不安を抱えていると言って良いだろう。サプリメント業界は紅麹問題のために若干の影響は受けているが相変わらず隆盛である。

 不確かな情報は不安の掻き立てる。

 我が国の食糧事情の問題点を3点に絞って鳥瞰してみる。そのうち、サプリメントに関しては記述の通りである。次は栄養過剰摂取食糧廃棄問題である。

 日本の糖尿病患者数は、生活習慣と社会環境の変化に伴って急速に増加している。


 糖尿病は放置または不十分な治療のもとでは網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こし、失明したり透析治療が必要となることがある。
 
 失明の原因疾患は1位は緑内障(20.9%)であるが、2位は糖尿病網膜症(19%)である。

 2022年末における 透析患者総数は34.7万人。新規透析導入患者は14.330人、最多は糖尿病で38.7%を占めている。

 さらに、糖尿病は脳卒中、虚血性心疾患などの心血管疾患の発症・進展を促進する。
 これらの合併症は患者の生活の質を著しく低下させるのみでなく、医療経済的にも大きな負担を社会に強いており、今後も社会の高齢化にしたがって増大すると考えられる。 

 正常高値、境界型と診断された時はもちろん、糖尿病になる前から早期に生活習慣改善に取り組むことが重要である。
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