福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

菅首相(32) 民主党代表選 どんでん返しに新たな時代か?と期待感

2011年08月31日 18時14分52秒 | 政治・経済 国際関係
 本日、8月29日、外来が一段落したところでラジオのスイッチを入れたところ、丁度民主党の代表選挙の一回目の投票が終わり、上位二者、海江田氏、野田氏の再演説が終了したところであった。決選投票になるとすれば第一位は海江田氏は動かないだろうが、場合によっては前原氏か、と思っていたが野田氏で良かったと感じた。

 次いで2回目の投票に移ったが、開票前に前原・鹿野・馬淵氏陣営は決選投票では海江田氏以外に入れることに申し合わせたとのニュースが入った。この時点で開票を見なくとも野田氏に決まったようなもので、開票結果はその通りとなった。
 このニュースを聴いたときにまた派閥選挙の繰り返しか?とも思ったが、これは反小沢としての結束なのだと見れば大きな動き・・と言うことになる。

 小沢氏は昨年の今頃の代表選に立候補して菅氏に敗れたが、明らかに求心力は低下している。小沢氏に5候補の内、海江田氏をのぞく4人が反旗を翻したことになる。これは大きい。
 ただ、この結果は野田氏が決定的に優れている、と評価されたものではない。海江田氏意外なら誰でも良かったのだが、野田氏が第二位だったと言うこと。前原氏は戦略的に誤ったが、彼は今回の代表選に出る資格はなかった、と私は思っているから妥当なところだろう。

 今回の代表選は海江田氏が小沢氏の支持を断れば良かったのだ。
 小沢、海江田両氏の関係はよく分からないが、小沢氏は海江田氏をそれほど高く評価していなかったはずである。今回の代表選は小沢氏陣営から独自の候補が出なかったから、それなりに意味があると思っていたが、海江田氏が小沢氏の支持を得たことでおかしくなった。

 私は当初、小沢氏の支持を得た海江田氏の独走になる可能性を考え、これは数あわせになり拙いことになると思っていたが、海江田氏が小沢氏を意識した様な発言に変化していったことで誰しもが不安を感じたのだと思う。海江田氏に不安を感じたのでなく、小沢氏復活を危惧したのだ。

 今回の代表選は結果的にはとても良かった、と思う。
 野田氏については今後の仕事ぶりで判断するしかない。新代表となり、恐らく新首相になるだろう野田氏に期待している。このままでは日本はダメになる。次は、野田氏が挙党態勢をどう構築していくか、である。
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第3回「がん検診をすすめる会」講演会(2)5年前の、あのNHKの番組を思い出した

2011年08月30日 18時12分15秒 | 医療、医学
 昨日8月27日は第3回「がん検診をすすめる会」講演会、「がん愛のフォーラム in 秋田 」が開催された。
 日本医療政策機構理事、がん政策情報センター長の埴岡健一氏は「日本と秋田のがん対策-これまでとこれから」と題して講演された。細かいところまでデータを提示しての分析と評論は内容的に実に厳しいものであった。

 私は氏の講演を聴きながら、5年前の2006年1月7日~8日の二日間、NHK-TVで放映された「わが国のがん治療の地域格差を解消する」という特集番組から受けた衝撃を思い出した。
 あの番組では「秋田県はがん医療において日本の中で最も立ち遅れている県である」、「だから、秋田県民は気の毒である」と断定された。私ども医療の現場にいるものにとってこの番組は論点がかなりずれており,用いられた資料は公正さを欠き、表現は悪意があるがの如くに誇張され、反論できる点は大いにあった。しかし、誰でも関心を持ちやすい身近な話題で、目を引きやすい題名を用意し,ドキュメンタリーに仕立てたメディアの力は大きかった。この放送のあと、何人かの県民から意見が寄せられたが、県、県医師会、医療機関へ向けられた目は厳しかった。
 ただ、この番組の後、国のがん対策も進み,秋田県でも力を入れたこともあって,県内のがん診療のレベルは大きく前進した。

 この会での埴岡氏の講演は内容的には厳しかった。聴いていて県内の医療関係者の一人としてとても辛かった。しかし、参考にすべき点は多く、行政関係者、医療関係者の方々には是非共聴いて欲しい内容であった。

 最後に緩和治療について触れたが、氏は秋田の現状を静岡がんセンターと対比しながら論評した。県内のどの病院もはっきり言って足元にも及ばない状況にある事が示された。実に厳しい差であった。勿論、氏は秋田の現況を非難したわけではなく、県の施策は高く評価された。最後には県や医療関係者が将来に向けて取り組むべき目標も示された。

 次いで私が講演したが、私は本論に入る前に、「厳しい状況を提示していただき感謝します。ただ、秋田の医療関係者は今の状況で良いとは決して思っていないし、マンパワー不足、資金不足の中で一歩一歩先を見据えながら、連日業務に勤しんでいます。その辺こともご理解いただきたい・・・」と述べた。
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第3回「がん検診をすすめる会」講演会(1)関係者の努力に敬意を表したい

2011年08月30日 06時02分55秒 | 医療、医学
 昨日8月27日は第3回「がん検診をすすめる会」講演会、「がん愛のフォーラム in 秋田 - がんになってもあきらめず、夢を持ち続けよう」が開催され、私も講師の一人として参加した。
 この会について私は詳細を知らないが、代表の佐藤文夫氏の熱意のもとに運営されていると言うことで、会員は10名程度という。それに比して開催される講演会には各地から広く演者を招聘している。特に補助金など得ている様子もなさそうで、その経済的背景などどうなっているのだろうか、と思うし、些か心配にもなった。
 私は主催して戴いた関係者の方々の努力に敬意を表し、戴いた講演料をそのまま会の運営のために寄付させていただいた。
 また、当日の出席者は40人くらいであっただろうか。勿体ないことである。

 講演会の次第は、
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(1)「開会の挨拶」 代表 佐藤文夫氏
(2)「日本と秋田のがん対策-これまでとこれから」 日本医療政策機構理事、市民医療協議会 がん政策情報センター長 埴岡健一氏
(3)「秋田県民だからこそ、がん検診」小生
(4)「病理診断秘話」藤田保健衛生大学医学部病理学教授 堤 寛氏
(5)「秋田県の健康保険に関する諸問題」全国健康保険協会秋田支部 畠山憲一氏、二田幸子氏
(6)「地域医療でのがん患者支援」NPO法人ピアサポートわかば会代表 寺田佐代子氏
(7)「閉会の挨拶」 秋田県がん患者連絡協議会会長 工藤恵子氏
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 私の講演がどのように受け取られたかは分からないが、各演題は十分に聞き応えがあった。

 埴岡健一氏の講演は、豊富なデータを提示しながら、わが国の中における秋田のがん医療の実態と問題点、各がん診療連携拠点病院の実態、行政のがん対策の取り組みなどについて、多方面から検討を加えて講演された。実際、私が理解出来ていない様な細かいところまで丹念に調べ、検討を加えて来られたものだと感心した。氏の厳しい評価と指摘は豊富なデータに基づいているだけに、あくまでも正しく、到底反論しえないしっかりした内容であった。その点ではとても素晴らしい内容の講演であった。
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オールド・ボロ・ボロ・ハーレー(20)10万円の値がついたので岩手県の復興資金に寄付した

2011年08月29日 05時59分13秒 | 近況・報告
 約20年用いてきたバイク、世界に一台の オールド・ボロ・ボロ・ハーレー FLSTOF、が8月21日に私のもとからディーラーに引き取られていった。ディーラーの判断で、整備して販売することになったそうで、私から10万円で引き取るとのこと。本日講演で文化会館に行く途中にディーラーに立ち寄りすべての手続きを終了し、現金を受け取った。

 私は安全さえ確認されれば愛好の方にタダで差し上げても良いと思ったが、ディーラーの方の規定でタダでは引き取れないという。私は東日本大震災に対するボランティア活動として6月以降、収入の20%を岩手県総務課に震災復興に寄付している。実際には収入見込みに勘違いがあって、捕らぬ狸の皮算用的に計算して振り込み始めたので、30数%の額の振り込みとなっているが、まあしばらくは良いかと思っている。今回、定期の寄付金にハーレーの引き取り料金を上乗せした。私のハーレーも転身を機に岩手のために役立った、と言うこと。

 本日、すべての手続きを終えた。これからは私の移動は自転車がメインとなる。そうは言えど、アメリカンタイプのバイクがエンジンをゆっくり回してゆったりと走っているとつい目がいってしまう。まだちょっと未練が残っているようだ。まあ、時間が解決してくれるだろう。

 ハーレーは約20年、私にいろいろな刺激や満足感を与えてくれた。
 私が今まで繁用したバイクは125ccのホンダ・ベンリー、90ccのカブ、250ccのヤマハ・ビラーゴであったが、ハーレーは別世界のバイクであった。何しろ300Kg超の自重があり、排気量1.340ccでV字型2気筒だから、一方のシリンダーだけで軽自動車1台分に相当する大きさである。シートに座ってエンジンをかけるとピストンで尻を叩かれれる様な気がした。それに、V字型2気筒だからよく振動した。これがハーレーの持ち味の発生源と言うことになる。
 
 バイクにはいろいろなタイプがあるが、私はアメリカンと言われるタイプのにしか興味はない。この中で長い歴史と日本車の攻勢をかいくぐり、しぶとく残って来たハーレーは、構造仕組みも単純で、Vツインエンジンによる何とも言えない独特の乗り心地があって、実に刺激的で私は満足してきた。それを、まだ十分・・とは言えなかったが、無事故・無違反・無故障で先日まで堪能できたことで良しとし、区切りを付けることとした。
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菅首相(31) ついに退陣 小沢・鳩山・菅が民主党をダメにした

2011年08月28日 16時10分53秒 | 政治・経済 国際関係
 菅首相が退陣した。
 本日、民主党両院議員総会で退陣を正式表明した。在任期間は1年3カ月。自民党政権時代から続く首相の1年交代が今回も繰り返された。

 今回の退陣は、自らが選挙前に突然表明した消費税導入発言がもたらした昨年7月の参院選で惨敗したことがもたらしたと言えよう。消費税率の引き上げに突然言及。それも自民党案に相乗りする形だったから驚かれた。見識を疑われた。
 ねじれ国会のもとと言う事情はあったが、未曽有の東日本大震災、最近の円高に対しても政府が十分に機能しきれず、国民の失望と国際的信用低下を招いた。

 確かに原発事故への初動は悪かったが、すべて後になってから言えること。他の人なら上手く出来たのであろうか? 疑問である。想定外と言う言葉、設定は危機管理としてなっていないとも非難されているが、それも起こった結果として言えること。政治家に原発の事故処理の判断を求めたって無理だと思う。プロ集団、放射線関聯の研究者たちですら対策の方法論はまちまちだったではないか。ただ、政治家として復興対策の柱となる復興基本法が成立するまで、震災発生から3ヶ月も要したのは不味かった。しかも、首相は最後は自分の降板を条件にせざるを得なかった。これは一つの政治的テクニックだったのだと思う。
 菅首相は夕方の記者会見では「厳しい環境ではあったが、やるべきことをやった」と晴れ晴れした表情で政権運営を振り返った。この自賛を、私たちは素直に受け入れることができないが、彼の性格、政治家としてのキャリアがなせる技なのだろう。

 私は彼の1年3ヶ月の首相としての働き、ねばりに対しては歴代の一年任期首相の中では一定程度評価する。もちろん相対的な比較である。少なくとも鳩山前首相よりは絶対的に良かった。消費税導入発言も、浜岡原発停止宣言も、脱原発発言も評価したい。ただ、内憂外患が多すぎた。第一にマニフェストは実行不能のいい加減なものだった。民主党内の小沢・鳩山ラインとの抗争があった。ねじれ国会の中で何をするにも妥協が必要で挫折の連続であったが、首相は心身共に良く耐え、それなりに頑張ったと思う。

 民主党は寄せ集めの党である。その成立から政権担当政党までの動きの中で中心を成してきたのが小沢・鳩山・菅の三人であった。しかし、事実上、この3人が民主党をダメにした、と言いうる。特に前二者は殆ど国民そっちのけの、党利党略の行動だけであった。政治のプロってこんなものなのか、と思う。


 これから民主党の代表選挙が行われる。それにも小沢・鳩山氏は裏で大きく関与してきている。
 党の代表選には3人とは存在感の異なる5人が立候補しようとしているが、小沢・鳩山氏の行動いかんでは国民の政治離れがいっそう加速させることになる。もし、早期の解散、総選挙があれば民主党は政権を失いかねない。
 
 小沢氏は反前原氏の姿勢を示し、海江田氏を支持することを表明した。恐らく、これで決まりだろう。小沢陣営は自前の候補を出せなかったのだから自主投票にすべき、と思うのだが、あり得ないだろうね。
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