私は音楽が大好きである。
最も好きなジャンルはいわゆるクラシックと言われる分野であるが童謡や唱歌、昭和の歌謡曲、演歌等にも捨て難い魅力を感じている。それがフォークやニューミュージックに置き換わって私は寂しい思いに駆られている。
ざっと言えば昭和の歌謡曲、演歌等には言葉があり、メロディがあり、情があった。
自転車通学の時に雨に降られた時などは思いつくまま雨に関連する歌を歌いながら必死にペダルを踏んだものである。そんな時に何を歌っていたのか忘れてしまったが、子供向けの童謡や唱歌であったような気がする。
雨は私の友達であった。
雨の日は心が落ち着き心身がリラックスモードになる。雨音には心を落ち着かせる効果がある。心身が休まり、包容力が増すような気がする、などなど。
雨の雰囲気は歌謡曲にも合う。私は雨を歌った曲が好きである。その中でダントツに親しみを感じている曲は「佳山明生氏」の「氷雨」である。
古い話であるが、2010年9月、私は「第59回東北六県再生資源組合連合会総会」という堅苦しい会で400名ほどの方々を前に講演した。
続く懇親会ではメインテーブルに座らせて戴いた。隣の席は中年の演歌歌手の「佳山明生氏」であった。さすがにプロ歌手は身なり、姿、身のこなし、表情等が素人とは段違い、世界が違う、と思った。「佳山氏」は「氷雨」を中心に約1時間ほど会場を回りながら数々の歌とトークで雰囲気を盛り上げた。私も親しく言葉を交わした。
「氷雨」はイントロ、バックの伴奏を含めて実に良い曲と思う。
「氷雨」は数々の歌手がカバーしている名曲である。テレサ・テン、本田美奈子、前川清、研ナオコ、日野美歌、ジェロ盤もあった。各々特徴、個性があって比較は困難であるが、本人の歌を直接聴き、言葉を交わしたこともあって、佳山明生氏の盤が一番親しみを持って聴けた。
私が好む雨の曲は以下の如くである。
氷雨(佳山明生)
京のにわか雨(小柳るみこ)
アカシアの雨がやむとき(西田佐知子)
雨の御堂筋(欧陽菲菲)
雨の日のブルース(渚ゆう子)
雨だれ(小林麻美)
雨がやんだら(朝丘雪路)
雨(三善英史)
雨の慕情(八代亜紀)
みずいろの雨(八神純子)
雨宿り(さだまさし)
長崎は今日も雨だった(前川清)
雨宿り(さだまさし)
長崎は今日も雨だった(前川清)
などなど・・・・・
雨を歌った曲には名作が多い。小雨、篠突く雨、小糠雨などの言葉も知った。
雨は雨音は心を落ち着かせてくれる。
なお、暴風雨は問題であるが、荒れ狂う雨を歌った作品にはお目にかかっていない。