福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

季節の話題2024(1)  「いくたびも 雪の深さを 尋ねけり」正岡子規に共感する降雪の朝

2024年04月20日 04時40分24秒 | 季節の話題
 恒例の1月末日時点の除雪機稼働回数比較する時期が来た、というか大幅に過ぎた。

 2023−2024年の昨季は秋田地方は雪がとても少なかった。

 私は勝手に冬の訪れ日を初除雪の日と決め、冬の定義を「除雪が必要になった日から不要になった日」の間にしている。

 昨季の冬の訪れは2023年12/18(月)。積雪4cm程度と少なかったがさらに降る予感があったのでざっと一往復ながら除雪機による除雪第1回目を行った。

 私の生活は、狭くて長い我が家へのアクセス道路、私はそれを「胎盤・臍の緒道路」と呼んでいるが、50m以上あり、ここの除雪が悩みである。40年来やって来たが結構大変で手動ではほとんど不可能である。除雪機は10年もの1台と40年もの2台あり、後者はバックアップ用に残してある。

 結局12月中に18日から24日までの間に5回除雪した。こんな短期間に5回も集中的に除雪した経験はなく先のことが危惧されたが、年末以降は降雪が少なく1月16日に6回目を行った後除雪機稼働はなかった。

 まだそんな経験ないが、ちょっとでも手抜きすると生活用品が届かなくなり得る。例えば、郵便物、宅急便、牛乳の宅配、灯油の宅配、宅配スーパーへの注文商品、タクシーなど。
 だから雪の季節は健康に注意し、緊張して朝を迎える。降雪がある日には早朝何度も状況を確認し除雪をどの程度するか考慮する。正岡子規に「いくたびも 雪の深さを 尋ねけり」という作品があるがその気持ちは共感できる。

 私の生活は冬の除雪を中心に季節が回る。
 私は毎年1月末日の段階での我が家の除雪機稼働回数を取り出して比較している。
 その回数をグラフで示すと以下の如くとなる。

 
 (年別除雪機稼働回数とグラフ 昨年と同じ画像 今季分は追記していないが6回であった)


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第121回日本内科学科総会2024(3) テーマ:ひとをみる、おしえる、実行する

2024年04月17日 08時34分33秒 | コラム、エッセイ
 以下の講演を聴講し、認定更新資格を得た。演題名だけ記録しておく。
 気づかないまま試聴していたが、結果的に随分多項目を視聴したものである。各々は素晴らしい内容であった。詳しい記録集は後に日本内科学会誌に掲載されるからその時再勉強するつもりである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1. 会長講演
自己免疫疾患の克服をめざしてーーー全身性エリテマトーデスと抗リン脂質抗体症候群

2. 特別講演
地球の健康、社会の健康、人間の健康

3. 招請講演
1) 骨・ミネラル代謝異常症の病因, 病態と治療
2) オンコネフロロジー: 腫瘍学と腎臓病学の接点
3) 腸内細菌と心血管疾患
4) 感染症診療における遺伝子検査の展開
5) アルツハイマー病治療法の進歩

3)シンポジウム:高齢者医療の抱える課題とその対策
(1) 多病・ポリファーマシー
(2) 高齢者の多様な認知症とその対応
(3) 高齢者診療におけるフレイル、サルコペニアの意義を考える
(4) 地域包括ケア・地域づくりの視点から
(5) エンドオブライフケア

教育講演
6) 抗がん薬の消化性副作用とその対策
7) 慢性骨髄性白血病の治療の進歩
8) 筋炎診断の最前線
9) 二次性心筋症の診断と治療の進歩
10) 難治性肝・胆道疾患診療の進歩
11) 悪性リンパ腫の治療の進歩
12) 消化管がん薬物療法の進歩
13) 急性冠症候群の急性期治療
14) ベーチェット病の新たな展開
15) COVID-19の総括
17) 脂質異常症治療の最前線
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第121回日本内科学科総会2024(2) 

2024年04月16日 08時16分34秒 | コラム、エッセイ
 私は日本内科学会総会の講演会が大好きである。
 この学会は毎年4月上旬の週末、3日間にわたって開催される。

 業務の関係、COVID-19蔓延もあって、この数年はご無沙汰していた。私の記録では2019年の、名古屋市で開催された第116回総会が最後の出席となっている。もう4年も欠席した。

 10年ほど前、日本血液学会などの専門領域の指導医、認定医資格、会員資格も返上した。しかし、最も基礎的な資格である内科学会の認定医は内科医として働いている以上失う訳にはいかない様である。

 昨年3月に学会事務局から「認定医の更新点数がゼロ点ですので要注意」との連絡がきた。認定医は2025年春まで有効であるが、それを更新するには前回と今回の学会に続けて参加する必要があった。
 
 もう歳だし、認定資格などいいじゃないか?? それで迷ったのであるが、今年もWeb聴講で参加とした。

 他の学会の状況は知らないが、日本内科学会総会のWeb配信は私にとって以下のメリットがある。
―――――――――――――――――――――――――――――――-
●業務を休んで会場に出かける必要がない。
●Web配信による聴講は参加費+聴講費として1万円のみ。
●移動時間、移動のための経費、宿泊経費が不要で病院への負荷もない。
●オンデマンド講演の視聴は翌朝から2週間ほど配信される。時間に追われず好きな状況で好きな時間帯に視聴できる。
●オンデマンド講演は録音・録画も可能で内容をじっくり検討出来る。
●会場の混雑、嫌な人物にも会わずに済む。
●などなど・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――-
 いい時代を迎えたものである。
 COVID-19がもたらした変革である。高齢の私にとって最高である。
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第121回日本内科学科総会2024(1) COVID-19がもたらした恩恵、Web参加の道

2024年04月15日 10時35分50秒 | コラム、エッセイ
 私は日本内科学会総会の講演会が好きである。

 医師になってから今年で53年になるが、本学会には40回以上は出席してきた。会場で座しているだけで広範な領域にわたって最先端の講演を聴講できる。そのほかに学会認定医資格の更新が自動的に得られるというメリットがあった。

 かつては学会は学会長の地元で開催されることが常であったが、最近は地方都市で開催されることは稀で、学会長が全国どこの大学であっても大都市圏で開催されるようになった。確かに、鹿児島や旭川などの地で開催された場合は、交通アクセスの面、宿泊の確保面などが大変であった。

 私は超ものぐさで、かつ出不精、旅行嫌いであるが、この学会および日本血液学会、臨床血液学会だけはこまめに訪れていた。
 私の旅行歴のほぼ全ては学会関連で、四国・沖縄を除くほぼ全ての都道府県にわたっている
 かつては学会の合間を縫って各都市の美術館巡り、名所巡りもしたことがあった。京都の寺院、長崎、広島の原爆記念館などなど。

 しかし、50代頃からは業務が過剰になり、学会期間は休息を兼ねてホテルに篭りっきりで読書で時間を費やすようになった。

 その学会の状況に変化が出たのは2020年の総会からである。

 COVID-19が蔓延し、緊急事態宣言が出され会場への出席が難しくなった。この年以降、Webでの聴講も可能となったが、私の認定医更新に余裕があったため参加を見送っていた。

 2022年も同様の状況であったが、家内の認定医更新に必要な点数が不足するために第119回総会はWebで参加した。

 家内は超真面目人間。学会期間3日間に加え前泊するから、業務の代行を担う私にとっても大変で、この点Webによる学会参加はリアルタイム聴講、オンデマンド聴講が可能でとても便利であった。

 移動する必要がなく、飯川病院の院長室でパソコンモニターで講演を規定の5時間以上聴講し、家内は更新認定が得られた。

 Webで参加は技術的に私の援助が必要であり、私も側で聴いていてとても勉強になった。

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医師の働き方改革(2024)(7) 小括

2024年04月12日 06時43分45秒 | 医療、医学
 働き方改革の柱は、現在は青天井となっている医師の残業時間に上限を設けること。
 原則として年960時間が上限となり、違反すれば病院に罰則が科される。長時間働く医師を指導するなど、医療機関に健康管理も義務づける。

 医師が疲労を抱えたままでは、注意力が落ち、医療ミスが生じかねない。医師の働き過ぎを防ぐことは、医療機関の責務である。

 一方、地域医療を担う病院の医師や研修医らは、例外的に上限を年1860時間とする。医師の確保が難しい地方の事情や、技能を身につけたい若手の希望に配慮するためだという。だが、この上限は月155時間の残業に相当し、月80時間の「過労死ライン」を大きく上回っている。
 過酷な労働を追認する基準で、これでは医師の健康を守れるのか疑問が拭えない。

 厚労省の調査では、病院の常勤医のうち、2022年の残業が年960時間超だった医師は21%、年1860時間超は4%だった。いずれも2019年より半減したものの、なお一部の医師に過重な負担がかかっている。

 見過ごせないのは、夜間や休日に医師が待機する「宿日直」を勤務時間から除外しようという動きが広がっていることである。「宿日直」の業務は病院ごとに大きく異なり、多忙の病院では医師にとって大きなストレスとなっているが、この時間を労働基準法の特例扱いで勤務時間から除外する許可を申請する病院が増えている。

 さらに、勉強会への参加や論文作成などにあてた時間は「自己研鑽」と位置づけ、労働時間に含まない慣行もある。

 こうした運用を改めなければ、医師の働き方改革は形骸化しかねない。

 近年、勤務が不規則な救急や産科などの診療科は敬遠されがちだ。都市部への医師の集中も長年の課題だ。

 勤務医の待遇改善や医学部の定員増も含め、政府は総合的な対策を検討する必要がある。
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医師の働き方改革(2024)(6) 無給医という身分もあった

2024年04月11日 05時49分02秒 | 医療、医学
 「無給医」とは、無給で働く医者のこと。
 私は純然たる「無給医」の経験はない。

 無給医には大別すると以下の3タイプがある。
1. 「無給でも、良い環境のもとで深く勉強したいから」
2. 「4年間の大学院生期間」
3. 「医局に有給職のポストがないため」

 無給医は労働時間は超長時間になるが、無給でも薄給でもやっていけるという社会的な事情があった。

 もちろん、「アルバイトで生活ができるから無給でいい」という論理は100%誤っているが、当時の若い医師が有給のポストが得られないなら止むを得ない・・・とそう考えて無給医に甘んじていた。

 2000年に医師の研修医制度が発足して以降様変わりしたが、それ以前は医師の多数は大学医学部の医局に所属した。

 医局は教授をトップとするピラミッド型の構造で、給与や階級、身分などはおおむね年功序列。有給のポストは各医局で10名程度であり、大きな医局だと50名もの医師が無給で所属していた。無給医たちは各々地域の病院に派遣され、生活費を得ていた。

 問題の根本には、大学病院にはそもそも多くの医師を有給で雇う経済的余裕がなかったことがある。大学病院は自ら好んで無給医のシステムを取っていたわけではないが、このようなシステムで地域の医療が維持されてきたことは確かである。

 大学病院でなくては学べない高度かつ先進的医学的知識、技術もあり、研究も可能である。この環境は若手の医師にとっては魅力があった。
 現在、国は「医師の働き方改革」を進めている。時代の推移を感じるが、それでも医師には過酷な労働条件が残されたままである。

 「医師の働き方改革」には医師の労働条件を軽減すれば良いというものではない。それだけを追求すれば地域医療が崩壊する。




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医師の働き方改革(2024)(5) 医師は労働を搾取され続けてきた

2024年04月10日 04時01分46秒 | 医療、医学
 昼夜を問わず治療にあたる勤務医は、長時間労働が常態化している。
 心身ともに疲弊して勤務医を辞める人もおり、さらなる医師不足を招く悪循環が生じていた。

 勤務医の過酷な長時間労働によって医療体制が維持されている現状は、健全とは言えない。各医療機関が働き方改革に取り組むとともに、国は医療の維持のための対策を強化すべきである。

 その際に患者の受診行動の是正を伴わなければ実効性は確保できない。

 2019年に施行された働き方改革関連法では、医師については影響が大きいとして、実施を5年間先送りしていた。それだけ国は医師の労働について「使命感」に頼って低い評価で長い間労働を搾取し続けてきた。

(1)医師の労働搾取の実態   無給のインターン制
 例えば、私が医師になる直前までは大学医学部・医科大学・医学専門学校を卒表した医師の卵には1年間の無給のインターン制度があった。
 1945年(昭和20年)にGHQの指導で、卒業生にインターン教育と医師国家試験が義務となった。
 インターン教育では医師資格を有しないインターン生が医療行為を行った。医療事故の責任所在も明確ではなかった。1967年(昭和42年)に東大医学部のインターン生らが「医師国家試験ボイコット運動」を起し、それが東大紛争に発展したこともあって社会に注目され、1968年(昭和43年)に「インターン制度」は廃止された。
 国は20年以上も無給の制度を続けてきた。

 これによって、卒後すぐに国家試験を受け合格者には医師免許が授与されることになった。

(2)低賃金医という身分
 インターン制の廃止によって「寄る辺なき無資格医」の立場はなくなったが、大学病院や大規模病院には「無給医・低賃金医」という勤務形態があった。

 私は1973年(昭和48年)から秋田大学内科に所属したが、その時の身分は1日ごとに資格が更新される日雇医師であった。休日や勤務時間などあっても無きに等しい状況でほぼ24時間拘束状態で、当時の給与は4-5万円程度。
 週末は秋田県内の病院を点々としながら生活費を稼いでいた。

(2)無給医という身分
 「無給医」とは、無給で働く医者のこと。種々の理由で給料を一切もらわずに労働している医師が存在した。ほとんどは医師になって3~10年目くらいの若手医師であった。医師は超長時間労働さえ覚悟すればアルバイトで生計を立てられる道があったからそう深刻ではなかった。この時期を耐えれば教授からいい就職先を紹介してもらえることも期待できたからである。

 私は純然たる「無給医」の経験はないが「低賃金医」を3年近く経験した。


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医師の働き方改革(2024)(4) 多岐に渡る業務をどう評価する??

2024年04月09日 06時39分58秒 | 医療、医学
 医療現場ではこれまで、労働時間がきちんと管理されてきたとは言えない。だから、働き方改革議論の前提となる就業データも十分ではなかった。

 勤務医の日常業務は多岐に渡る。
 ⚫︎日常の外来、⚫︎入院患者診療、⚫︎患者本人家族への病状説明、⚫︎紹介状・診断書等の診療関連書類の作成、⚫︎死亡時の対応、⚫︎健診・検診業務、⚫︎手術・術後管理、⚫︎自己学習研修、⚫︎受け持ち患者の病態の学習、⚫︎病院全体の学習会カンファレンス、⚫︎各診療科の検討会、⚫︎日当直、各診療科の拘束時間、⚫︎医局会出席、⚫︎などなど

 今は無くなったと思うが、通常勤務ののちにそのまま当直に入り、翌日も通常勤務、という形態は稀ではなかった。

 これらの業務の評価は業務改善の中でどう捉えられたか?

 大規模の高機能病院では朝7時台から勉強会、症例検討会が行われている例もまれではない。内容的には診療に関連したものであるが、勤務時間内に開催できないためこんな時間から開催される。

 医師の働き方改革では、一般の医師の業務範囲と特例対象医師への対応に分けられる。

 特例の対象となる医師の健康を守るため、以下を医療機関に義務付けている。
――――――――――――――――――――――――――――――
■連続勤務を28時間以下にする、
■次の勤務までに9時間の休息を確保する、
■残業が月100時間以上になる場合は産業医らが面接指導する、
■などなど
――――――――――――――――――――――――――――――
 こんなバカな、と思う。
 医師の疲労の状況を客観的にどうチェックするのか。
 ドクターストップがかかった場合に代わりの医師をどう確保するのか。実効性のある仕組み作りも課題。

 特例廃止は重要であるが、私は特例廃止に至るまでに医師の労働環境がどう変化して行くのか、に興味がある。
 その際、医療のもう一方の主役である患者の立場は,「古き良き時代の患者像」からかけ離れて行かざるを得ないだろう


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医師の働き方改革(2024)(3) 政府は医師を何と考えているのか

2024年04月08日 06時24分23秒 | 医療、医学
 日本の医療は国民皆保険のもと、世界的に素晴らしい成果を上げてきた。その成果はWHOによっても「世界一の医療」と認められてきた。

 しかしながら、我が国の医師数はOECD先進国の中でも下位と少なく、一方では国民皆保険のもと患者の受診は頻回で、かつ大病院志向があり、勤務医が自己犠牲のもとに極限までの過重労働で社会の要請に対応してきた。

 私は、だから「単純に素晴らしい、と評価することはできない」、との考えを持っていた。

 医師の過重労働の最大の背景はざっと挙げると以下の如くである。
―――――――――――――――――――――――――――――――――-
 ●医師不足、
 ●医師の地域の偏在、
 ●医師の診療科の偏在、
 ●医療機関の適正な機能分化の遅れ
 ●各地域の医療圏ごとの医療機関の適正な配置等の見直しの遅れ

 ●患者側の不適切受診
 ●・・・・・など
―――――――――――――――――――――――――――――――――-

 これらはどの項目を取っても対応が難しい項目である。

 2019年4月「働き方改革関連法」が施行され、長時間労働の是正が図られたが医師の場合は地域の医療体制に及ぼす影響が大きいとして5年間スタートが遅らせ、2024年4月から実施された。

 しかし、この5年間の間に有効な対策がなされたか??という視点で見ると、無策無為の5年間であったと言わざるを得ない。現に、対応が間に合わず4月以降病院機能の縮小や、特に救急診療の維持が困難になった病院が少なくない。

 加えて、2035年度末に医師の「時間外労働時間の特例を廃止」する、というが、あまりにも時間がかかりすぎる。それまで医師に困難を強い続けるつもりらしい。

 特例廃止の目標は、厚労省が進める地域の医療提供体制の見直しが軌道に乗ることが前提。このような計画が思うように進まなければ、特例廃止もずるずると続く。

 厚労省は医師の人権を何と考えているのか疑問である。
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医師の働き方改革(2024)(2) 働き方改革に関する政府の動き

2024年04月07日 04時37分21秒 | 医療、医学
 一般的業務における働き方改革に関する政府の動きを経時的に追ってみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ●2016年9月「働き方改革実現会議」設置
 ●2017年3月「長時間労働の是正」「柔軟な働き方がしやすい環境整備」など9分野における具体的な方向性を示した「働き方改革実行計画」がまとめられた。
 ●2018年6月「働き方改革法案」が成立、
 ●2019年4月「働き方改革関連法」が施行され、長時間労働の是正に向けた仕組みが動き出した。企業には社員の残業を減らしたり、有給休暇の取得を促したりすることが求められ、違反すると罰則もある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 一般職に関しては上記の流れであったが、「医師の働き方改革」については社会に対する影響が大きいとして、一般的な職種の改革とは別に論じられ、2024年度4月、即ち今月から施行された。

 要するに、勤務医たちの多くが医師としての使命感を背景に、個人的犠牲で過剰な働きをしてきたこと、日本の医療がそれによって成り立っていた異常な状態を今になってやっと国が認めた、ということ。

 「医師の働き方改革」の具体策
――――――――――――――――――――――――――――
■一般の勤務医は過労死の労災認定の目安である「過労死ライン」を上回らない月100時間未満、年960時間を上限とする。
■ただし、地域医療のためにやむを得ない場合と、研修医や専門医をめざす医師など技能向上のために集中的な診療が必要な場合には、特例で年1840時間まで認める。
■特例は、2035年度に終了する。
――――――――――――――――――――――――――――

 医師に対して特例として「過労死ライン」の2倍近い残業を認めることに、「非常識な数字」といった批判も出た。しかし、一律に勤務医の残業を制限すれば、地域医療が崩壊するという現実に配慮し、このような数値に落ち着いた。

 地域医療は勤務医たちによる「異常と言いうる自己犠牲によって維持」されてきた。
 私も現役の頃にはその渦中にあった。
 


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医師の働き方改革(2024)(1) 日本における改革

2024年04月06日 06時18分09秒 | 医療、医学
 日本の労働環境は終身雇用制を背景にほぼ無統制であった、と言っていよかった。もちろん労働組合の運動とかで改善改革は図られていた。

 医療界、とりわけ勤務医の世界では残業時間は、労使協定を結べば事実上青天井だった。また、日本の医療は勤務医の非常識的とも言えるハードな犠牲によって成り立ってきた、と言える。

 2019年4月施行の改正労働基準で、今年4月以降は勤務医の超過勤務時間は原則年960時間が上限となる。違反すれば病院側に罰則が科される。研修医ややむを得ない場合は特例1860時間まで特例で認められる。

 医師の側から見て喜ばしい改革ではあるが、実際の医療界で大きな混乱の元になりそうである。
 日本の社会の中で働き方改革が必要とされる背景には、大きく2つの社会的要因がある。

(1)少子高齢化による生産年齢人口の減少
 働き方改革が必要とされる理由のひとつに、少子高齢化による生産年齢(15歳以上65歳未満)人口の減少が挙げられる。
 日本国内の生産年齢人口は、1995年の国勢調査における8,726万人をピークに、年々減少を続けている。
 国立社会保障・人口問題研究所が発表している「日本の将来推計人口(平成29年推計)」では、2029年には生産年齢人口が7,000万人を下回り、2065年には4,529万人まで減少すると推測している。

 日本の労働力の主力となる生産年齢人口が今後ますます減少するとの見通しから、日本全体の生産力および国力の低下が懸念され、働き方改革を行い多くの人が労働に従事することが求められてきた。 


(2)育児や介護との両立など働き方のニーズが多様化
 現在、日本では共働き世帯および単身世帯(世帯主が一人の世帯)の割合が増加傾向にある。1990年代の中頃に共働き世帯の数が専業主婦世帯の数を逆転して以来、共働き世帯の数が増加してきた。
 また、未婚率の増加や核家族化の影響を受け、単身世帯も増加しつつある。そのために、近年、家事や育児・介護などと仕事を両立できる柔軟な働き方へのニーズが高まっている。そうしたニーズに対応するためには、労働における時間的制約の緩和や、フルタイム以外の労働に対する処遇改善、場所にとらわれないテレワークの導入など、働き方改革の促進が必要となる。

 厚労省が公表している働き方改革とは、「働く人々がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会」を実現するための改革のことで、安倍政権時代に掲げた「一億総活躍社会」に呼応した取り組みでもある。
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新年度(2024)スタート 相変わらず情報収集は続けている

2024年04月05日 05時01分17秒 | 近況・報告
 私が生きている世界はとても狭い。私は知識も少ない、更に世間知らずである。

 一方、興味を持っている世界は広い、だから、連日の新聞をチェックする作業、終日のNHK AMラジオの聴取、多数の書籍の購入と読書・・・、で知らなかった世界、知らなかった人物を知る。とても楽しく有意義な時間である。

 連日、自分の無知を再確認する日々でもある。

 自分の学習のために収集している情報は以下の如く。
--------------------------------------------------------------------
◉新聞3紙(朝日、読売、秋田魁)    スクラップ作成 昨年から一紙少なくなった
◉ラジオ深夜便録音(am1:00、3:00、4:00)と聴取
◉定期購読専門誌(医療関係 日本医事新報他3誌)
◉定期購読月刊誌(文春、音楽の友、MacFan、WWF Japan、National Graphics、野鳥、趣味の園芸、月刊ラジオ深夜便など) 
◉単行本多数購入(小説、エッセイ、ドキュメント・ルポ、心学関連他)と自炊
◉N響定期公演録画と視聴
◉らじるらじる聞き逃しサービス(宗教の時間、演芸各種、歌謡曲、日曜討論窓)
◉不定期刊行物の収集と電子化
◉日々の歩数のチェック
◉そのほか
--------------------------------------------------------------------

 これらの情報は連日かなりの分量になる。
 書籍はもう書籍としては残さない。全て電子化する。

 データは分類しなければ無用の長物になる。これらの分類にかなりの時間を使っているから、時には「私の人生は何なんだ! 分類だけの人生か? もっと有意義は時間の過ごし方があるのではないか・・?」と時に思う、が思い当たらない。私にとっては最も適している時間の過ごし方だろう。

 勿論これらの情報は適宜引っ張り出して読み、聞き聴く。そのためにはMP3プレーヤー、iPadは離せない。そして、上記の情報から得られた知見のうち身についた内容は自分のブログにアウトプットし知識の定着を図っている。

 何かを選択することは何かを失うことでもある。
 毎日を平穏に、時にはこの様な人生の過ごし方に多少の疑問を抱きながらも、ほぼ満足しながら過ごしている。

 私が存在し続けていることは、家族、職場のスタッフ以外にとってはもう価値はなかろう。

 さらに、私が蓄積した情報やデータ、作ったデータは、私以外には不要だろう。くるべき時期を迎えたら自分で全てを消去し、スッキリ旅立ちたい。

 骨も残す必要も感じないが、家族たちはどう判断してくれるかな。


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新年度(2024)スタート 看護師・事務職員・訓練士の参加で医師の業務は大幅に削減(2)

2024年04月04日 05時45分18秒 | 近況・報告
 例えば、病棟に新患が入院してきた時には、新入院担当看護師によって患者の状態の把握、重症度の判断、紹介状などの必要書類の準備のほか、主治医に対して内容の提示があり、主治医がまず最初にやるべき業務を求めてくる。これで新入院の際の乱雑な業務が落ちがなく整理される。

 病棟には入院患者の状態を把握して対応するリーダー担当看護師がおり、一日1-2回、前日およびその日までの入院患者の状態が主治医に伝えられる。このリーダーの求めに応じて対応した上で回診すれば問題患者が漏れることはない。

 訓練関係スタッフ達はリハビリ訓練を通じて患者と長時間接する。当然交わされる会話も多い。医師や看護師に言い難いことも相談することも多い。彼らの記録から得られる患者情報は貴重である。

 診療関連の書類としては、生活保護関連書類、生命保険の請求診断書がある。特に後者の場合は各保険会社毎に診断書書式が異なり、記載内容もピンからキリまで多岐に渡る。これを数枚請求してくる患者も稀ではない。この書類のために1-3時間も要することも稀ではなかった。昨年5月の私の心不全時の診断書は書類の準備だけでも面倒で私は給付申請を諦めている。
 今は医療クラーク担当事務スタッフによって草案が提示されるので適宜改訂すればいいので助かっている。

 各施設、医療機関への紹介状は内容は正確に、かつ受け手の立場を考えて懇切丁寧に記述するのでこれは全て自分で用意する。

 退院総括を含む患者の書類の多くも医療クラークによって草案が提示されるので適宜上書きして完成する。

 上記はマンパワーによる業務軽減であるが、電子カルテによる利便性も大きい。診療に関しての入力は殆どが医師が直接入力せざるを得ない。これは結構大変である。入力の場では入力が不得意な医師には補助として医療クラークが援助する場合があるが私は一人で行う。

 電子カルテは中通総合病院、リハ病院、大曲中通病院の3病院間でリンクしており互いの診療情報が閲覧できる。たとえば中通総合病院で外来診療しながらリハ病院のカルテにもアクセスでき、処方や指示も出せる。3病院で診療している私には都合がいい。

 中通リハビリテーション病院は医師不足のためにスタッフたちによる診療補助体制が厚く出来上がったとも言えよう。そのこともあって、高齢で対応力が低下している私もなんとか、余裕を感じながら業務をこなしている状況である



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新年度(2024)スタート 看護師・事務員・訓練士の参加で医師の業務は大幅に軽減(1)

2024年04月03日 05時30分12秒 | コラム、エッセイ
 私は週3回の診療応援をしているから、ざっと言えば通常の半分の勤務時間でリハビリ病院の病棟業務をこなしていることになる。
 これは時間的に見ると結構きつい状況にある、と言いうる。

 しかしながら、実際には結構余裕もある。これは医師の労働改革の進展の結果である。

 10数年前、中通総合病院の院長を担っていたときは、管理者として関連する会議等がとても多かった。これは当然のことでもあった。他に、診療業務がドックや健診業務などと多岐にわたっていたこと、担当していた入院患者数、外来患者数が多かったこと、直筆で処理すべき関連書類が、極めて多かったこと、が挙げられる。

 私の場合、当時をざっと思い出すと、県医師会の副会長も担っていたので実に多忙であった。
 もちろん例外の日もあったが、am2:00頃から自宅でドックや健診業務の書類処理、5:30-6:00頃出勤、6:30から病棟回診、8:45-13:30外来、その後は病棟業務、医師会関連業務、院内外の会議その他をこなしていた。帰宅は20:30頃であった。休祭日も出勤し、残務処理に充てていた。

 当時のことを思い出すと身の毛がよだつ。過労死ラインは超えていた。しかしながら、私的な情報収集も、医師会業務も担っていたので病院業務との明確な区別はできようもなく、超過勤務を申請したこともない。
 もう2度とは戻れない生活であった。

 当時、医師は雑用に忙殺されて本来の診療業務に対応できていないことがクローズアップされ、そのことが我が国の医師不足に拍車をかけていた。要するに、「雑用が多過ぎて患者を診る時間がない」状態であった。

 そのため、医師を診療業務に集中させるために厚労省の指導もあり医療クラークが多数採用されることになった。また看護師の担える業務も拡大されていった。

 機を同じくして、電子カルテが導入され始め、医療業務が各職種間で互いに共有されることで効率化したことも大きな変化であった。

 そのあと私は暫く入院業務から離れていたが、昨年リハビリ病院の入院業務に戻ってみて時代が大きく変わったことを再認識した。

 すなわち、私の業務は看護師、ケースワーカーを含む事務職員、訓練士らのスタッフに多方面から支えられて大幅に軽減されていた。

 一昔前と比較にならない状態であった。


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新年度(2024)スタート  今年度就労予定とコメント(2) 

2024年04月02日 05時39分27秒 | 近況・報告
 私は昨年から中通リハビリテーション病院で嘱託医として働いている。その中の療養病棟で15-6名の入院患者を受け持っている。

 週のうち終日リハビリ病院の業務を担えるのは木曜日のみで、他の日は午前は法人内の診療所、病院で診療応援している。
 要するに、通常の半分の勤務時間でリハビリ病院の病棟業務をこなしていることになる。これは結構きつい

 今年度は月曜日の健康クリニック分の業務を外して欲しい旨人事に申し込んだのであるが果たされなかった。

 そのために今年も、月曜、火曜の朝は毎回、金曜の朝は病棟の患者の状態に応じて不定期であるが7:00に出勤し病棟業務をこなし、その後に各病院に移動している。金曜は新幹線で大曲まで出かける。

 こういう形態での病棟業務の処理は時間外の超過勤務に相当する。私の場合には帰院後は疲弊してしばらく業務に就く気力が湧かないから自室で休養をとる。だから相殺すればとんとんの働き方ということになる。だから超過勤務の手続きはしない。

 私の診療分野として昨年までは飯川病院の日当直業務が6-7回/月ほどあったが現在は一切ない。この面では開放感があるが、今も週末・休日も任意で出勤して病棟業務をこなす。

 当院は、50年間地域に密着した「リハビリテーション専門病院」として、障害のある人達が求める医療や福祉の向上を目指し、その改善のための医療、リハビリテーションに取り組んできている。

 リハビリテーション医療の目的は障害のある人達の「生命の質」「生活の質」「人生の質」を豊かにすることにある。その際、リハビリテーションは、「身体機能のリハビリテーション」とともに「心のリハビリテーション」も重視している。

 私はまだこの分野の経験は乏しいが、徐々に病院の存在意義やリハビリテーション部門のスタッフ達の業務内容もわかり始めている。今後視野を広げなければならない、と思っている。

 当院は看護部門、訓練部門のスタッフは総じて若い。
 ここ10数年来聞くことのなかった若い人たちの声を浴びながら、私は高齢の身体をリフレッシュしている。 
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