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福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

感謝の日 80歳になった これを機会に5ヶ月休んだブログ再開

2025年05月14日 05時03分08秒 | 近況・報告

 このコラムは2001年からだから、もう23年も経った。

 本日、80回目の感謝の日を迎えた。
 一昨年、慢性心不全急性増悪で一時厳しい状態に陥ったが、症状は間も無く改善した。その後は循環器科外来に通院しているが、今のところ症状は全くなく体調もそれほど悪くは無い。運動機能は確実に落ちている。心不全を悪化刺さないようソロソロと動く人生であるが、それでも80歳の感謝の日を迎えられたのは幸運と言えよう。
 80歳を迎えたのを機会に、感謝と小さな感激の気持ちを込めて5ヶ月間休んだブログをさりげなく再開することとした。実際にはいつまで続けられるかわからないが成り行きに任せるしかない。
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2025年元旦 明けましておめでとうございます。

2025年01月01日 08時30分46秒 | コラム、エッセイ
2025年元旦 明けましておめでとうございます。

 今年が良き年でありますよう、願っております。


 (今年の玄関のしめ飾り。なんとなく年々簡素になるような傾向を感じる。マ、いいか!!!   今年はその気持ちで行こう)

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 秋田地方の元日の朝は曇天なるも風穏やかで降雪なし。
 よき朝を迎えた、と思う。



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いつもの如く感謝の気持ちで2024年を締めくくりたい

2024年12月31日 04時17分35秒 | コラム、エッセイ
 時間の経過は実に早い。本年もついに大晦日を迎えた。 

 私の好きな言葉は「継続は力なり」であったが、ここ数年来、「もっと無計画に、適当に生きてみたい・・・」と思い、昨年あたりから「できるだけズルしたい、手抜きしたい、楽したい」に進化した。だからやるべきことを残したままである。

 いま時計は1月1日am3:30を示している。あらゆることに感謝の気持ちを抱きながら新年を迎えよう・・・などなど、考えていたがウジウジしている間に現実に元旦を迎えてしまった。
 
 2024年もいろいろあったが無事終った。本年分の記述はここまでとし、若干は追記するつもりであるが、全体的には大きくズルさせていただく。

 この一年、ありがとうございました
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2024年この一年(5)  我が家の出来事(1) 健康・職場環境 

2024年12月29日 08時23分28秒 | コラム、エッセイ
 時間の経過は実に早い。2024年この一年の出来事のまとめも我が家関連まで至った。

 我が家の構成メンバーは84歳の石井さん、彼女は家内の叔母で50年来我が家の家事一切を担ってくれた。ついで私が79歳。家内が私より1歳若い。それに長男からなる。私はネコを家族とは思っていないが現在5匹のネコと同居している。昨夏まではもう一匹の黒チビがいたが8月1日我が家から出ていきそれっきり戻ってこなかった。自ら悟って死出の旅に出たのだろう。見事な覚悟であった。

 (1)私の健康
 5月午後、急に食欲不振が生じた。しばらく様子を見ていたが受診すべき症状のポイントもなくじっと耐えた。途中で採血検査だけ行ったが肝機能、CRP、白血球数に軽度上昇があったものの、一般的感染症のレベルと判断した。徐々に改善したが、遷延するために6月7日上部消化管検査を受け十二指腸潰瘍が見つかった。

 9月には急性喉頭炎、急性気管支炎と思われる症状で咳嗽がひどく、特に発声時に咳嗽が誘導されるなどなかなか改善しなかった。今回は検査は一切しなかった。11月に至って改善が得られた。

 一昨年問題になった心臓の機能低下は定期的に経過観察を受けているが目立った大きな変化はない。
 視力は一層低下して読書、パソコン作業に支障が出始めている。2月以降白内障の手術が予定されている。

 、2022年年末、干し芋を齧っているとき左奥歯の被せ冠が外れた。かかりつけの医師は閉院した、という。新年早々中通歯科診療所に通院することとした。あれから1年以上経過したがマダ治療が終了していない。

 認知症的な面では著変がない。身体機能的には一層の低下を意識する。

 それでも業務上はほとんど欠損を作らなくて済んだ。

 (2)家族たちの健康面
 家内は大きなトラブルなくほぼ健康的に過ごしている。最高である。3人の子供たちも元気、5人の孫たちもCOVID-19に罹患したなどの情報は届くが、大過なかったようだ。何れも個性豊かにすくすくと育っている。年長の孫はでっかくなってジジイの背を超えそうだ。
 賄いの石井さんも弱ってきたがなんとか頑張っている。

 (3)中通リハビリテーション病院
 飯川病院が設備老朽化が理由で2023年3月末で閉院となった。私どもは隣の中通リハビリテーション病院に嘱託医として雇用された。中通リハ病院では電子カルテであり対応できるか危惧したが何とか細々と対応できている。二人で一つの病棟を受け持っている。療養病棟なので、出来ることは限られているが、ある意味ではちょうどいい。病棟は婦長を中心に運営はとてもスムーズでスタッフ達の礼儀もよく、職場としての雰囲気もよく、感心し、快適に働いている。スタッフ達からは大切に扱われている。

 (4)私の就労状態
 私は月火金の午前+αは、健康クリニック、中通総合病院、大曲中通病院の診療もある。これらの日は多忙である。月火は7:00から病棟業務をこなし、休日も利用して何とか対応している。私も高齢であり、中通リハ病院以外のこれらの業務は来年度から徐々に減らしていくつもりである。

 今後も周辺の方々に感謝しつつ、健康に注意しつつしっかりと果たしていきたい。
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2024年の出来事のまとめ(5) 世界のニュース

2024年12月27日 04時22分27秒 | コラム、エッセイ
 共同通信社版 秋田魁新聞より引用させていただいた。
 下線は筆者の注目項目

1位 米大統領選、有罪評決のトランプ氏圧勝国
2位 ガザの戦闘続く、死者4万人超、レバノンへも飛び火
3位 大リーグ・大谷翔平が史上初の50-50、3度目のMVP
4位 ウクライナ侵攻が1000日に、 米欧はロシア領攻撃
5位 朝露が相互支援条約、 ウクライナ侵攻で
6位 トランプ氏暗殺未遂、 続く分断と暴力
7位 パリ五輪・パラリンピック
8位 バイデン氏が異例の大統領選撤退、民主党はハリス氏が候補に
9位 イスラエル、イランが初の直接攻撃
10 位 中国で日本人学校の児童刺殺
11位 英14年ぶりに労働党政権
番外 非常戒厳で尹錫悦韓国大統領を弾劾訴追
   内戦のシリアでアサド政権が崩壊

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2023年の記録
1位 ガザで戦闘激化、死者2万人に
2位 ウクライナ侵攻2年目、戦争長期化
3位 大谷が日本人初の米大リーグ本塁打王、2度目の満票MVP
4位 米FRBが利上げ停止。 一時円安止まらず
5位 中国の習近平国家主席が初の3選
6位 WHOが新型コロナ緊急事態宣言終了
7位 WBCで侍ジャパン優勝
8位 生成A巡り国連で規制と活用のルール作り議論
9位 GDP世界第3位が日本からドイツへ
10位 北朝鮮がICBM発射、 軍事衛星打ち上げも
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2022世界の10大ニュース
1位 露、ウクライナ侵略
2位 エリザベス女王死去(96歳)
3位 韓国雑踏事故158人死亡
4位 カタール W杯開催
5位 世界COVID-19 感染6億人
6位 原油急騰100ドル突破
7位 習氏3期目
8位 世界人口80億人
9位 上海都市封鎖
10位 マスク氏、ツイッター買収
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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2024年の出来事のまとめ(4) 国内のニュース

2024年12月26日 03時10分27秒 | コラム、エッセイ
 これに関しては読売新聞社の記事を引用させていただいた。
  今年一年いろんなことがあった。下記記事は長く参照されるだろう。
 下線は筆者の注目事項。

1位 石川 能登で震度7、津波被害
2位 大谷翔平、 米大リーグ初 「50-50」
3位 パリ五輪、 日本は海外最多メダル45個
4位 日本銀行、20年ぶりに新紙幣発行
5位 闇バイト強盗相次ぐ
6位 衆院選で与党過半数割れ 
7位 自民党総裁に石破氏、首相に就任
8位 日航機と海保機が羽田で衝突、炎上
9位 ノーベル平和賞に被団協
10位 「紅麹」 サプリで健康被害、 自主回収
11位 猛暑、夏の平均気温が過去最高タイ
12位 円安、 34年ぶり1ドル160円台
13位 日経平均株価がバブル期超え
14位 内部告発問題で失職の兵庫県知事が再選
15位 「南海トラフ地震臨時情報」 初発表
16位 静岡地裁、 袴田さんに再審無罪
17位 自民、派閥の政治資金問題で39人処分
18位 能登半島地震の被災地で記録的大雨
19位 漫画家の鳥山明さん死去
20位 岸田首相が退陣表明
21位 日本の探査機、 月に初着陸
22位 政治資金問題で安倍派議員逮捕
23位 DeNA26年ぶり日本一 
24位 日銀マイナス金利解除
25位 北陸新幹線、 金沢一敦賀間延伸開業
26位 世界的指揮者の小沢征爾さん死去
27位 西田敏行さん死去
28位 名目GDP、 世界4位に転落
29位 佐渡の金山世界文化遺産に
30位 H3ロケット打ち上げ成功


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読売新聞社の2024年の秋田20大ニュース

2024年12月25日 08時46分11秒 | 人権問題
下線は筆者の注目項目

1位:鹿角で警察官2人クマ被害
2位:パリ五輪・バドミントン女子ダブルスで志田千陽選手が銅メダル
3位:県南中心に断続的大雨
4位:大館市長選で27歳の石田健佑氏初当選
5位:県事業で贈収賄事件
6位:県人口が90万人割れ
6位:衆院選の小選挙区で野党が議席伸長 
8位:パリ五輪女子マラソンで鈴木優花選手が6位入賞
9位:「あきたこまち」 の概算金大幅アップ1万6800円
10位:出生率が29年連続全国最下位   (ちなみに最低賃金も全国最下位)
11位:新スタジアム建設候補地、 市八橋運動公園に
11位:昨年の特殊詐欺被害、 最悪の5億円超え
13位:能登半島地震で県内にも津波注意報
13位:バドミントン女子・「ナガマツ」 ペア解消
15位:県内24 自治体が消滅可能性
16位:「チーム大曲の花火」 国際花火競技大会に初挑戦を発表
17位:浮体式洋上風力、 南部沖で実証事業へ
17位: 新県立体育館整備で入札不調
18位:北都銀行が荘内銀行と合併へ
19位:由利本荘市の飲料水供給施設から基準超の有害物質檢出
20位:男鹿水族館GAO20周年
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2024年の出来事のまとめ(2) 秋田魁新聞の秋田県内の10大ニュース

2024年12月24日 08時38分13秒 | コラム、エッセイ
  秋田魁新聞社が読者から募集した2024年の秋田県に関連の10大ニュース 

1位:クマ被害相次ぐ スーパーへの侵入も
2位:県内で記録的大雨 各地で被害
3位:バトミントン シダマツ銅メダル 志田選手に県民栄誉賞
4位:秋田県の人口90万人割れ
5位:SNS型詐欺被害が多発
6位:鈴木選手パリ五輪女子マラソン6位入賞
7位:衆議院選 本県小選挙区でも自民後退
8位:新スタジアム八橋に決定
9位:大館市長選で27歳の石田健佑氏初当選
10位:バドミントン女子・「ナガマツ」有終 2大会連続出場

【参考】過去の秋田県の10大ニュース
 項目があればこそ思い出すことができる昨年と以前の出来事。私の記憶力はかなり減退している。だから年末のこのまとめは自分にとって意義が大きい。
―――――――――――――――――――――――――――――――――-
【2023年】
  1位:県内で記録的大雨
  2位:クマ異常出没、人身被害多発
  3位:県内猛暑、横手で39.2度
  4位:佐竹知事、四国の料理けなし陳謝 
  5位:女子マラソン・鈴木選手パリ五輪代表に
  6位:横手市の再開発ビルに施工不良
  7位:秋田港、風車13基が商業運転開始 
  8位:秋田市の人口33年ぶり30万人割れ
  9位:秋田市で特殊詐欺被害、過去最高1億3600万円 
10位:1等米比率58.2%

【2022年】
 (1)ミルハスがグランドオープン
 (2)県内、記録的大雨
 (3)サキホコレがデビュー
 (4)「西馬音内の盆踊」「毛馬内の盆踊」が無形文化遺産登録
 (5)秋田の夏祭り、3年ぶりに開催
 (6)児玉前鹿角市長逮捕、官製談合疑い
 (7)東北絆まつり、来場者11万人
 (8)新型コロナ感染者、県内累計10万人超える
 (9)サキホコレ「特A」
(10)ハピネッツが初のCS進出   

【2021年】
 (1)菅首相が退陣表明
 (2)県内大雪、暴風雪
 (3)ワクチン接種開始
 (4)縄文遺跡群、世界遺産に
 (5)サキホコレ先行販売
 (6)コロナ感染急拡大
 (7)佐竹知事4選
 (8)横手で鳥インフル
 (9)聖火リレー、秋田路駆ける
(10)東京五輪・パラ、県勢躍動

【2020年】
 (1)菅氏、第99代首相に就任
 (2)コロナ禍、一斉休校や休業要請も
 (3)地上イージス配備撤回
 (4)新品種米の名称は「サキホコレ」
 (5)夏の行事、軒並み中止
 (6)ブラウブリッツ秋田がJ2昇格
 (7)漫画家・矢口高雄さん他界
 (8)コロナ感染拡大、部活動に影響
 (9)クマ襲撃、藤里町の女性死亡
(10)バド永原・松本組、東京五輪確実
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2024年の出来事のまとめ(1) 秋田県内、国内。国際・・・メディアの記事から

2024年12月23日 04時47分57秒 | コラム、エッセイ
 一年の出来事をまとめる季節となった

 私はこの時期が好きである。新聞を中心としたメディアはこぞって各界の10大ニュースとして社会の出来事などのまとめを取り上げる。

 私は毎日の生活記録をつけていて、折々に生じた社会の出来事などについてコメントを加えているが、私の記録では年間の動きを俯瞰的に見るることは苦手である。それに今年は特に記録性、コメント追記という点では機能低下した。だからメディアの記事は大いに参考になる。

 近年では新聞記事をそのまま引用することが多くなった。それに多少自分の考えをコメントとして付け加える程度である。

 それにしてもこの一年の中で生じた出来事を資料がなければうまく思い出せないようになった。そうはいってもきっかけさえあれば各項目は鮮明に思い出すことができる。だから、これは認知機能障害ではなく、加齢に伴う記憶障害の範囲、思い出し機能の低下のためである。そう認識している。

 昨年まではなんとか連日、自分の考えをコメントしてきたが、業務上多忙になり、かつ体調が今ひとつのことが多く、コメントする時間の確保が困難となって空欄にすることが多くなった。
 特に今年は月のうち半分近くが空欄となってしまった。

 「継続は力なり・・」は私の座右の銘の一つであるが、何事にも限界がある。
 無理は禁物と考えている。
 


  
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究極の終活(18)  いにしえの高齢者の生活はどうであったのか(3)

2024年12月07日 07時50分20秒 | コラム、エッセイ
 文字文明後、数は少ないが著名人などの死への覚悟などが記された作品がある。

 当時は医療もなく病気になった際には祈ることしかできなかった。しかし、それらに見る人生観、死生観は実に爽やかである。諦観もあり、運命を許容するといった姿勢で、生きることへの執着心や死への恐怖心などはそれほど強くなかった。だからこそ意義ある人生を一生懸命送れたのだ・・・と、私には感じられる。

●我死なば 焼くな埋むな野に晒せ 痩せたる犬の腹肥やせ(小野小町)
●それがし閉眼せば、加茂川に入れて魚に与うべし(親鸞)

 前者は上流社会でも美人として名をなし、「花の色は 移りにけりな いたずらに 我が身世にふる 眺め瀬しまに」と唄った小野小町の作である。後に世界の三代美人の一人と称せらるような美人であったが、誰も直接見ていないから真偽は定かではない。老齢期には出身地の秋田に帰って洞窟の中で若者相手に酒三昧に暮らした、との言い伝えがある。これも良い人生の過ごし方であったように思われる。

 親鸞の言葉を含め、十分生きた自分の亡骸が他の「いのち」の役に立って欲しい、との意見は自分たちが生きるためには他の「いのち」を殺めなければならないという自覚にたてば十二分に見る価値がある。

 現代の高齢者は、一人で生きられなくなっても医療介護などに他人の力を求め、命ながらえるを望み、延命治療を受け続ける。時代も違い文明も違う現代の高齢者と古の高齢者は直接は比較できないが、古の高齢者の貧しくも、厳しくも、その姿から学ぶことは小さくない、と思う。
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究極の終活(17)  いにしえの高齢者の生活はどうであったのか(2)

2024年12月06日 05時48分25秒 | コラム、エッセイ
 文字文明以前、当時も庶民たちは生活に追われながらも力強く生きてきたと思われるがその実態はほとんど残されていない。

 当時、医療もなく病気になった際には祈ることしかできなかった。親族とかによる介護はそれなりにあったと思われるが衛生思想も技術も道具もほとんどなかったと考えられる。
 したがって、治癒の望めない病人や虚弱老人は常に「社会のお荷物」でその実態は悲惨なものと考えられた。

 数少ない資料からの集計では「金持ち老人の記録は皆無」だ、という(柳田)。

 老人遺棄に関して記述のある39社会中、18社会で老人遺棄を実施したとの記述がある。
 老人殺しは44社会中、「頻繁にある」が11社会、「時として存在する」 が11社会であった(シモンズ 1945年)。

 柳田國男の『日本の昔話』(全106話)には、老人を取り上げた話は28話。金持ち老人の話は皆無で、働く老人の話は17話。さらにその中で老夫婦共働きは4話。
 生業が分かる15話中、●苗代の見回りが1話、●畑仕事が1話、●山で畑仕事が3話、●竹・薪・柴木を刈るなどの山仕事が7話、●川で雑魚捕りや山で鹿狩りが1話であった。

 別集計では、約73%が山仕事であったという(大島ひかる)。

 昔の庶民の老人の特徴は予想するに「餓死直前」ほどの貧しさであったと考えられる。
 飢餓、貧乏、孤独、自殺、殺老、棄老、食老などなど・・

 一方、お伽話や民話として残っている言い伝えによると、一部の高齢者は一見幸せそうに見える
(ネットの画像から合成した) 
 これらの話から推定できることは、当時の老人たちは押し並べて苦しい生活の中で「ありえないような夢を抱きながら、貧しい現実を生きていた・・・」ということ。

 今伝えられているお伽話や民話は「ありえないような夢」を具現したもの、と言いうるが、これは明治時代に子供達の教育用に編纂し直したものだ、という。

 現代でいえば、なけなしのお金で買った宝くじに特等を期待するようなもの。人の心理はいつの世でも夢を追っている。微かな希望でも夢がなければ生きられない、それが人生なのだ、と思う。




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究極の就活(16)  いにしえの高齢者の生活はどうであったのか

2024年12月05日 10時52分29秒 | コラム、エッセイ
 いにしえの高齢者の生活はどんなものであったのか。

 文字文化以前の高齢者の様子は知る手立てはなかなかない。あるとすれば絵巻ものなどにありうるが、私の調べた範囲ではそのような記録に接することはできなかった。

 現存する最古の書物は『古事記』とされ、で 序文と上・中・下の3巻からなり、世界のはじまり(?)から神々の出現、天皇家の皇位継承の様子が描かれている、とされる。『古事記』を自分で紐解いたわけではないので当時の、庶民の、特に高齢者の生活の様子などは書かれていないのではないか、と考えられる。

 実際には推定するしかないのであるが、庶民の、特に高齢者の生活は悲惨であったと考えられる。

 文字文化以降の庶民の生活の様子は書籍から推定できる。
 文字文化以降は当時の世相がいろいろ記録されていた、というが、多くは高貴な貴族たちの生活記録で、庶民を知るのに役立たない、とされている。

 稀に庶民たちの生活が描かれる作品、後に編纂された作品には以下のものがあル。私も興味を持って集めたが以下の数冊を参照できた。
 ●鴨長明 「方丈記」
 ●稲田浩二「日本昔ばなし通観」、
 ●柳田國男「改訂版 日本昔ばなし」、
 ●大島ひかり氏 等の著書
 ●「楢山節考」
 ●「遠野 デンデラ野伝説」などなどの風習

 その実態は悲惨に尽きる。

 平安時代といえ長命の老人はかなりいた、と考えられる。おそらくその当時は平均寿命は30歳前後と考えられるが、その原因は生まれた子供のかなりが新生時期、あるいは幼少時に死んだ、ためと思われる。
 しかし無事成人になった人間は結構丈夫で長生きしていた、と考えられる。庶民の実態はよくわからないが、その証拠として上流社会では官吏などの役職者の退職は60-70歳前後であったとの記録が残っている。

 庶民の中でも絶対数は少ないだろうが、高齢者が結構多数を占めていたことは故事や民話の言い伝えの中の主人公の多くは高齢者たちであることから推定できる。当時は今の高齢者と異なり元気な高齢者は長老として敬われていたらしい(?)。

 そういう意味では昔の高齢者は恵まれていたとも言えるが、ひとたび健康を害した場合などには一気に立場が悪化したであろう。

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究極の就活(15) 日本を救う道は高齢化対策にある

2024年12月03日 06時32分01秒 | コラム、エッセイ
 日本は人口減少、高齢化を迎えている。景気も悪い。
 にもかかわらず意味をある対策が計画されているとも言えない。国政を預かる方々は重圧も感じているだろううが、高齢者に甘い政策を続けていたら日本の運営は立ち行かなくなる。

 高齢者対策としてざっと考えられる方策を考えてみた。

(1)高齢者を減らす。
 高齢者の定義の再検討 65歳から75歳に引き上げる。これで統計上の高齢者の数、高齢化率は一気に減少する。もちろん現状となんら変わりはないが、圧迫感は減少する。当然社会保障は見直す。
 
(2)社会保障を年齢で区切るのではなく、生活困窮度合いに応じて補償を給付する。課税は負担力に応じて課す方向に改革する。マイナンバーカードの有効利用で不可能ではなかろう。高資産保有高齢者には我慢してもらう。資産はあの世に持っていけないのだから。 

(3)75歳以上の高齢者には無理やり死んでいただく「75歳強制死法はいかが?
 仮定の話であるが日本の高齢者の問題は寿命の延長による高齢者層の著増にある。日本の人口問題は高齢者の寿命延長で重要問題、すなわち「若者の減少」がマスクされている。日本の人口問題は現状の統計よりは遥かに深刻である。

 「75歳の誕生日から30日以内に高齢者は死ななねばならない」という法律が成立した、とする。例外は皇族だけ。
 政府は一切苦しまない安楽死の方法を数種類用意する。火葬場を各地に造設するのではなく地球温暖化の防止を兼ねて土葬を推奨する。

 同法によって、高齢化による国家財政の行き詰まりが全て解消、日本はかつての栄光を取り戻すだろう。

 同法は世界中から非難を浴びる。 しかし、少子化に悩むイタリアや韓国、中国などはじっくり成り行きを見守るだろう。

 同法によって「果たして、長生きは人間にとって幸福なのか??」、誰も真面目に考えないこの命題について、考えるようになった。
 同じような発想による映画作品「プラン75」は意義ある作品であった。

(4)高齢者の延命治療を禁止する!!!!
 これが本稿の主眼である。
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究極の就活(14) 日本が抱える懸案事項(7) なぜ政治家は高齢者対策に消極的か(2)

2024年12月02日 09時48分05秒 | コラム、エッセイ
「シルバー民主主義」の解決法
 「シルバー民主主義」は、受益者である高齢世代が選挙時の投票行動を介して多数派に立つことで生じる。

 したがって、その解決法は
(1)若者の投票率を上げ、国民の考え方全般、民主主義の内側からシルバー民主主義を解決する。

(2)選挙時の投票率の高さから高齢者優遇の政策を決定あるいは改革を阻む議会に対して、「シルバー民主主義」を監視し阻止する、政治から独立した中立的な独立財政機関を設置するこ。これは既に多くの先進国で設置が進み、成果を挙げている。私は「国債発行」を監視する機関の設置が必要と思う。

(3)社会保障に、年齢別構図を持ち込むのではなく、困窮度合いに応じ補償を給付し、課税は負担力に応じて課す方向に改革することで、高齢世代と若年世代の者同士が共同で国を維持する方法に置き換えられる。
 私はマイナンバーカードの機能を発展させることで将来的に解決の方向は見えている、と考える。

 今年秋に行われた衆議院選挙の際の各党の公約を見ると、国の収入源を論じずに消費税減税、給付金のバラマキなど、あたかも国民の負担なしで給付が得られるかのような表現だけであった。財源としては赤字国債を見込んでの話してある。

 いま、社会では特殊詐欺が横行し、新聞紙上では週に数件の巨額の被害が論じられている。これを見れば、●随分金持ちが多いこと、●考えられないような甘い勧誘に乗っていることに驚く限りであるが、●持てるものほど金欲も大きいものだ、と感じざるを得ない。

 衆議院選挙の際の各党の公約は「特殊詐欺の勧誘のようなもの」であった。こんな甘い考えでは国家が成り立たない。

 こうした甘い公約の背後には赤字国債という裏の手法があるからである。赤字国債は結局、現役世代、特に若者世代の負担にほかならない甘い罠である。特殊詐欺の手法と変わりない。 

 経済も人口も右肩下がりの日本で、「シルバー民主主義」は危険である。私は、若者が夢も希望も持てない日本を作ったのは●いまの長期政権を維持してきた与党と、●既得権にしがみつく高齢者、●政治に期待しない若者たちであることを強調したい。 

 若者たちは無能な政治を嘆くだけでなく、選挙に行って、一票を投じることがスタートである。

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究極の就活(13) 日本が抱える懸案事項(6) なぜ政治家は高齢者対策に消極的か(1)

2024年12月01日 15時44分41秒 | コラム、エッセイ
 選挙になると急に「シルバー民主主義」の主張が蔓延る。
 「シルバー民主主義は、選挙時に高齢者からの集票のために、高齢者の意向を忖度し、高齢者の利益を優先する高齢者優遇の政治」と定義できる。

 少子化、高齢化が進行し、経済が低迷する中にあっても、「シルバー民主主義」の傾向は止まることはない。
 「シルバー民主主義」は世代間格差を助長し、世代間対立をあおるもの、という認識が広まっている。わかってはいるのだが、なかなか改善には向かわない。その理由は、議員たちが高齢者の票を当てにして甘い言葉を並べ自己保身に走るからである。

(年齢別の国政投票率:朝日新聞の記事より引用)

 日本は世界的に見ても深刻な世代間格差が存在するが、世代別の生涯純負担額を推計して世代間格差の現状を見ると、「団塊の世代」の高齢者に比べ、孫の世代である18歳世代は4.000万円ほど「損」をしている、ということになる。 (参照  世代別の生涯純負担額 島澤(2022):「世代会計からみた選挙棄権のコスト─20代は17.5万円の「損」)
 しかも、この4.000万円ほどという金額は、財政や社会保障制度が破綻せず続いた場合、という前提での値、という。実際、財政や社会保障制度が破綻したら格差は倍以上に膨らむだろうとされている。

 「シルバー民主主義」は、最近始まったことではなく、日本特有の話でもない。
 作家の野末陳平氏は参議院議員を四期務めた逸材で名著も多く私も愛読者の一人であるが、『老人栄えて国亡ぶ』(講談社1997年)で、「日本を悪くしたのは、老人たちにおもねる政治家の責任が半分、あとの半分は、老人たちの理不尽で過剰な要求だ」とし「老人栄えて国亡ぶ」と指摘した。氏は30年も前から警告を発していたのだが最近まで誰も取り上げなかった。

選挙棄権で20代は17.5万円の「損」
 投票権のある若い有権者が投票を棄権したことで、どれだけの代償を支払っているのだろうか?これについては島澤の試算がある。
 投票に行かないことで、政治から不利に扱われ、10代12.4万円、20代17.5万円、30代12.7万円、40代2.7万円、50代0.3万円ほど、毎年、高齢世代より「損」をしている、という。(参照 島澤(2022))

シルバー民主主義の弊害
 「シルバー民主主義」は、現役世代の負担が重くなり経済成長を停滞させ、また、少子化を加速させる、など、日本経済・社会全体にとっても大きなマイナスとなる。
 これからの我が国の社会保障のあり方として「シルバー民主主義」を捨てることが急務である。
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