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画像はABC web newsより引用いたしました。
秋田新幹線こまちは3月2日(土)の大雪の夕方に大仙市で脱線した。悪天候で低速走行していたために先頭車の脱線で済み死傷者はいなかった。幸いであった。
1997年3月の開業以来初の脱線事故で、関係者に衝撃を与えている。事故原因は運輸安全委員会で調べている。調査官は「雪の可能性否定されたわけではないが、当然他の原因もあり得る。報告がまとまるまでは1年ほどかかる」という。私はそんなバカな・・、何でそんなに悠長なことを、と思う。
報道された事故の内容、調べた情報を元に脱線事故の原因を私なりに考えてみた。
■通常脱線することのない直線区間で起きた、■秋田新幹線独自の狭軌と標準軌の三本のレール敷設区間だった、■こまちが1時間前に異常なく通過、6分前に内側の線路を在来線列車が異常なく通過、■線路の除雪は5日前で当日は風雪が強かった、■車両の下部には巻き込み雪、レールには傷があった、■除雪し復旧後、現場を支障なく走行可能であった。
要するに、三本のレール敷設区間で、おりからの雪が線路に積もり、6分前に通過した在来線列車のスノープラウが外側に排除した雪がこまちのレール上に厚く積み重なり、それに乗り上げたものと思われる。
運輸安全委員会でも雪のためとの結論を得ていると思う。でなければ復旧後通常に走らせるはずがない。更に慎重に検討し1年後をメドに結論を出すと言うが、その間にスーパーこまちを含め一日往復で30本、年間200万人もの乗客を運ぶ幹線ルートである。結論を保留にしておくことは無責任なことと思う。
今回の事故では乗客対応の面でも問題点が指摘されている。乗客は6時間も車内に閉じ込められた。徒歩で約150mのところに市道があって代行バスを用意できたことを考えれば疑問である。脱線車両は簡単には元に戻せない。電気・暖房が確保されていたことは救いであった。
私がこの事故に関心を持ったのは、毎週金曜日に大曲の帰路に利用する列車であること、しかも事故は翌日に生じた。3月4日に長女が新幹線で帰省する予定にしていて、もし復旧しなかった際には大曲まで迎えに行こうと計画していたからである。
スーパーこまちは本日から運行を開始した。
秋田新幹線は田沢湖線、奥羽本線は地上を走行する。また、一部三本軌区間がある。このための特殊な事故だったと思う。雪対策、除雪についても見直しが行われたとのことで、そうであれば同じ事故は2度と生じないだろう。関係した方々にはお気の毒であったが、先々のことを考えれば一層安全対策を高める切っ掛けになったと思う。
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