福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

北朝鮮2018(5) 南北首脳会談が米朝会談に及ぼす影響は大きい

2018年04月30日 07時58分25秒 | 政治・経済 国際関係
 北朝鮮は韓国との融和を武器に、対外的に一層強気に出るだろう。
 だから、非核化で折り合いを付けるのは困難になった。米朝首脳会談は核に関しては決定的結論に至らず継続審議ということになろう。何しろ、核兵器と大陸間弾道ミサイルは対米国への最大の交渉カードである。簡単に引っ込める訳が無い。

 日本にとっては核兵器とミサイル、拉致問題が二国間のカードになっている。
 韓国にとっては慰安婦問題、竹島問題が日本との接点の捨てられないカードである。

 金正恩が韓国軍の儀仗隊による栄誉礼を受けた。北朝鮮の最高指導者が韓国軍の栄誉礼を受けるのは初めて。栄誉礼は互いの乱心を押さえるための礼儀である。
 まあ、まだ分からないが、このような礼を交わしたことをみて、トランプは両国間の新しい関係を感じとり在韓米軍を減らす可能性がある。在韓米軍減は米国にとっても韓国にとっても都合が良いからである。

 米中に頼らないで二国間で交渉してすすめるにせよ、体制が異なり完全な統一は困難であろう。できることから少しづつ進展させていくだろう。たとえば、境界線はそのままに経済格差を少なくしていく事などが考えられる。

 二国間にとって非核化は入り口の段階で問題にするのは困難で、核放棄を話題にすれば融和策自体が膠着してしまう可能性がある。最後の最後まで後回しにすることはありうる。
 今回の首脳会談は過剰な演出の政治ショーを見ている感じであった。提供された画像で見る限り両首脳は満面の笑みをたたえており、今後融和が一気に進むような予感を与えるものであった。この笑顔と、急遽実行に移され融和の施策は国際社会に新たなプレッシャーとなり得る。

 今後は米朝会談が気になるが、私は大きな進展は期待出来ない、と思っている。
 核兵器と大陸間弾道ミサイルは米国へ脅威を与えている事は確かだが、北朝鮮が開発にかけたばく大は費用と国としての犠牲をそう簡単に手放すわけはない。対米カードとして残しておきたいはずである。
 トランプ は利害関係を重視する。だから、米国に核弾頭が届かなければ妥協するのではないだろうか。

 だから、米朝首脳会談の落としどころは
■核保有の容認
■大陸間弾道弾の開発凍結
という、わが国にとってはきわめて不都合な妥協になり得る、と思う。


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北朝鮮2018(4) 南北首脳会談は半島の非核化をいっそう困難にした??!!

2018年04月29日 17時18分15秒 | 政治・経済 国際関係
 歴史的な南北首脳会談27日に板門店で行なわれた。
 その日のうちに南北首脳会談の板門店宣言が発表になったので読んでみた。

 読んだ印象は、朝鮮半島問題は私どもの考えている内容とは異質のものであったこと、南北首脳会談は大方の思いに反して半島の非核化交渉をいっそう困難にした、と思う。

 日米は北朝鮮の非核化を最大限に注目してこの階段を見守ったが、宣言の大部分は南北統一についての記述であり、非核化はつけたし的に最後に触れられているだけである。韓国の関心は非核でなく民族統一が優先課題であった。

 しかも、南北統一は他国が介在する事なく南北間で自主的統一を求める、となっている。これまでもたびたび閣僚級会議などでは民族が当事者となって「対話と交渉を通じて解決していく。自分たちで決めるから米中は邪魔しないでほしい」というニュアンスが読み取れていた。それが今回の宣言ではっきりした。

 米中はこの度の宣言を歓迎しているとのコメントであるが、政治的判断であって、その実は米国の指導者達は複雑な気持であろう。米国の高官は両国の統一は2国間だけで決められる問題では無い、とコメントしている。

 まだ、米中首脳会談が控えているから、米国側にとって厳しい評価はし難い状況にある。南北間で融和がはじまり自主統一に向けて動きだそうとする今、不用意な論評は両国と米国の間を一層険悪化する。

 両国は、
 ■年内に朝鮮戦争終戦宣言
 ■南北の時差解消
 ■拡声機の撤去、あらゆる敵対行為中止
 ■開城工業団地に連絡事務所を開設する
 ■離散家族の再会を実現する
 ■南北間の鉄道の再接続
 ■文大統領の北朝鮮訪問 
 ■スポーツ・芸術の交流など
を決めてしまった。

 これが丸一日の会談で全て合意に達したとは思いがたい。恐らく両国間では時間をかけた綿密な交渉を積み重ねていたと思われる。意外と両国の関係は悪くなかった??と思わざるを得ない。

 ここまでの融和政策の発表である、もう米国は何も邪魔出来ない状態になってしまった。 
 非核化交渉はさらに困難になった。非核化しなければ武力攻撃を代案として掲げてきたが、トランプはやりにくくなった。世界を敵に回す可能性がある。
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今年から主たる服装は作業衣にした

2018年04月28日 05時30分49秒 | コラム、エッセイ
 私は殆ど衣服を購入することはない。
 ほとんどこの分野に興味がない。子供達が置いていった衣服があれば順次それを着ている。だから、ときには年齢との間に変な乖離が出来る。私はそれを自分だけのファッション、と称し気に入っている。

 寒い間は防寒具として次男が30年ほど前、中学の時に用いたスキーウエアを用い、ズボンは15年程前のテニスウエアを用いて来た。高齢者のスタイルとしては違和感があるらしく、毎年「若いですね、でも似合ってます・・」、「派手ですね。でも似合ってます・・」、などと声を掛けられる。
 その際、かならず後段の「・・でも似合ってます」がつく。私はそれだけ似合っていないのだ、と解釈している。目立ってちょうどいい。

 日本の高齢者は黒を基調とした地味な服装をしている。私は賛成できない。地味な服装だと行動に積極性が出ないし一層老けてみえる。黒い服装だと夕方から夜間帯に歩いていると車からよく見えず、危険である。

 4月になって暖かい日が増えたので衣替えの時期となる。
 昨年まで15年着続けてきた上下白のウインドブレーカーは、あたかも福島の除染作業員が着用しているのに似ていて気に入っていたが、全体に汚れて灰色になって来た。それにところどころ薄くなって切れてきた。
 ちょっと勿体なかったが、ウインドブレーカーはポケットが少なく、しかもポケットが浅くiPhone、iPodなどが滑り落ちて不便していたので買い換え、廃棄することにした。

 いろいろ考えたが、上下共に収納ポケットが多いと言う点では技術系の方々が着用している作業服にした。色はうすいグレー。

 これがまたとても動き易い。汚れも目立たず洗濯も簡単、直ぐ乾く。それに安い。いろんなグレードのがあるだろうが上下で5000円程。

 医師が作業服を着ているとこれまた違和感があるらしい。飯川病院では私は医師としての仕事もあるが、花壇の世話などがメイン(?)であるから、今の私には丁度いい。気に入っている。
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嫌音権2018(11) ヘッドフォン遍歴(7) 頭からずり落ちない工夫

2018年04月27日 04時37分15秒 | 音楽談義
 私はヘッドフォンで聴く音楽のほうが好きである。利点も大きい。
 私にとってヘッドフォンの欠点は、コードがあることと、動き回ると頭からずり落ちる事であった。

 前者に関してはいろいろ変遷したが、Bluetooth機能とノイズキャンセリング機能付きのWH-1000XM2でこの問題はほぼ解決した。

 私は落ち着きが無い。なんか発達障害でもあるのでは・・・と思っている程である。
 それを人前で隠し通すのにとても苦労してきた。何とか後ろ指を指される事もなく隠し通せた、と思っている。そんな努力に疲れた。だから今は人前には殆ど出ない、人とは交じらない。

 落ち着きのなさは、誰に遠慮もいらない趣味の世界になるとモロに発揮される。音楽を聴いている時も私はじっとしていられない。
 私にとって音楽などはずっと坐して聴くのではなく、ほとんどが何かをしながら聴く。ラジオを聴きながらのながら勉強は小学校の時からの習慣である。この悪弊がなければ別な人生もあったかもしれない。これは冗談。

 重装備のオーディを求めていたときはスピーカーの前に鎮座して聴くこともあったが、長くは続かず、何かをはじめてしまう。そのうちに私の音楽鑑賞方法自体が軽薄短小化し、主流がヘッドフォンに移っていた。

 通勤もヘッドフォンを用いながら歩く。これだけでも落ちやすい。時には小走り状態にもなる。そのほかにも園芸や畑仕事もする。こんな時には上をむいたり下を向いたりと一定しないからヘッドフォンはとても不安定でしょっちゅうずり落ちる。

 ヘッドフォンを頭の上に安定させる工夫は早くからやってきた。その方法は第二のヘッドバンドを付け、後頭部の方で抑える方法である。

 当初は古いハンドバッグなどを解体し、うすい皮革部分を選び切って作った。
 次に、市販のバンダナを利用して自作した。
 ここ数年は伸縮するプラスチック製のらせん状の紐(?)、名前はなんというかしらないが、これに付け替えた。ジレは便利でとても気に入っている。

 こんなちょっとした工夫で結果は全然違ってずり落ちて困る事はほぼ皆無となった。
 私の疑問は、なんでズリ落ち防止の工夫をしたヘッドフォンが市販されないのか??という点である。調べた範囲ではなかった。巷の方々のヘッドフォンの利用はよく分からないが、動き回らずに落ち着いて静かに聴いているのだろうか。私のアイデアは特許物だと思のだが・・・。

 とあれ、私のヘッドフォン編暦はもう終わりになりそうである。
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/65/7568659e695d8e3586af490faf88642b.jpg?random=dcd7b819c54e6c5688837f6ad7800aef
(私の現状のオーディオ装置。軽薄短小もここまで進化した。音楽ソースはパソコンとiPod。ヘッドフォンのヘッドパッドにつけているのがずれ防止の螺旋状の紐)
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嫌音権2018(10) ヘッドフォン遍歴(6) ワイヤレス化の試み(3)

2018年04月26日 07時07分03秒 | 音楽談義
 私はヘッドフォンで聴く音楽のほうがスピーカーをならすより好きである。常に音場が一定、音質も良い、小音量で充分楽しめるなどのメリットがある。

 更に、ノイズキャンセリング機能がついたヘッドフォンの登場は静寂な環境を求める私にとっては必需品となった。ここ10年ほどの間購入したヘッドフォンは全てノイズキャンセリング機能付である。

 それでもやっぱりヘッドフォンのコードは決定的に邪魔であった。
 そのためFM、赤外線を利用したヘッドフォンも検討したが、安定性と音質、ノイズの面で不満足で実用には至らなかった。

 小さな音楽プレイーヤー、たとえばカセットプレイヤー、iPod touchi、iPod nano等の組み込みも試したが、ヘッドフォンに装着するには重く大きく問題があり、見てくれも悪く実用にはならなかった。
 2006年9月、Appleは第2世代のiPod shuffleを発売した。私はワイヤレス化の音源として飛びついた。YAMAHA HP-1、ノイズキャンセリング機能付きのBOSE QC2、MDR-NC500Dに組み込み、2006年から約12年間、現在までずっと使い続けて来た。

 MDR-NC500Dの電池機能が弱ってきた為に昨年暮れにBluetooth仕様のソニーのWH-1000XM2を入手した。これは私が追い求めてきたヘッドフォンの究極の姿のように思う。
 強力なノイズキャンセリング機能、Bluetoothによるワイヤレス機能があり、されにヘッドフォン自体の音質面にも不満は無い。私のヘッドフォン遍歴はこれで終わりになるだろう。

 現状のApple製品はコンピューター、iPad、iPod、iPhoneの全てにBluetooth機能が標準化されているから、これらとWH-1000XM2の組み合わせでいつでもどこでも、例えば入浴中でも、いい音質で音楽を楽しむことが出来る。最もわが家の浴室には自作でオーディオ装置がついているためにヘッドフォンを使うまでもない。

 4月中旬、学会出張で京都を往復したが、新幹線、航空機のなかでは静寂な環境で、iPod touchに収録した音楽を十二分に楽しむことができ、宿泊、移動時間のストレスもかなり軽減出来た。言ってみればオーディオルームとともに移動したような物である。新幹線の走行ノイズはほとん気にならず、マーラー、ブルックナーの作品を楽しめた。

 私の音楽遍歴は重装備から軽薄短小化した。
 今はオーディオ装置を用いずにコンピューターおよびその周辺危機で聴いているが、私は十分に満足している。
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