福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。



先人の言葉から学ぶ(3) 「継続は力なり」

2013年07月31日 10時53分15秒 | コラム、エッセイ
 私は「継続は力なり」と言う言葉が好きである。
 実行できるか否かは別として、誰でも言えることだから出典など無いのかと思ったのだが、大正から昭和初期にかけて活動した宗教家住岡夜晃の詩、と言いう説もある。

 「コツコツと続ければ、積み重ねが力となっていく」という意味であるが、軽すきる解釈だと思う。積み重ねは力になるとは限らない、壮大なムダ、にもなりうる。私は「何事でも継続するには大変な努力が必要」と言う解釈をとりたいし、質も問わねばならない。
■いい「経験」、「体験」は蓄積される。悪しき経験、体験を生かすの自分次第。
■継続できた長さと質が自身の自信につながる。

 確かに、言うは易しいが、継続することは難しい。だからこそ私はこの言葉が好きだ。というか、私の場合には好きのレベルを越えてこの言葉に追いかけられ、苛まれている、と言っていい。思い立って何かを始めた際、一定期間続けてしまうと、「継続」することが主たる目的となってもう止められない状況に陥ってしまう。主客転倒であるが、私にとっては自分に対する励みにもなっている。

■ 早寝早起き励行、惰眠せず(1965~継続中)
■ 岩波100冊の本(1966~ほぼ完遂)
■ アリバイ用生活記録を書く(1968~ 継続中)
■ モーツアルト大全集(小学館フィリップス原盤LP170枚)通聴(1968~完遂)
■ 徒然・ブログ(2001~ 継続中)
■ 岩手へ復興資金として収入の20%寄付(2011~ 継続中)
■シアタープレイタウンの上映映画をすべて観る (2011~12同館閉館まで継続)
■ クロスバイク (2011~走行距離5000Kmで頓挫)
■ 徒歩通勤(平成13年~現在1000Km)

 同義の言葉
■涓滴岩を穿つ(けんてきいわをうがつ)」、■「千里の行も足下に始まる」、■「ローマは1日にして成らず」 、■石の上にも三年、など。
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歌謡曲の魅力(6) 日本の歌のミニ歴史 「ラジオ歌謡」

2013年07月30日 05時35分03秒 | 音楽談義


 もう一つ、挙げていかなければならないのに「ラジオ歌謡」がある。ラジオ歌謡は1946-62年に放送された歌番組の名称であるが、今はこの番組で取り上げられた歌曲を指している。

 唱歌や童謡は戦時下に世相を反映してしまった。
 ラジオ歌謡は荒廃した日本人の心に夢と希望を与えようと、国民歌謡の初心に戻るような歌を創作しようと企画された番組で、これを通じて800曲近い曲が作曲され、放送された。第1作は1946年の「風はそよかぜ」で、その後、「朝はどこから」、「「三日月娘」、「あざみの歌」、「山小舎の灯」、「さくら貝の歌」、「夏の思い出」、「白い花の咲く頃」、「山の煙」、「森の水車」、「チャペルの鐘」「雪の降る街を」などなど、現在も親しまれている多数の作品が発表された。

 ラジオ歌謡は必ずしも児童に歌ってもらうために作曲されたのではない。しっとりとした情感を大切にした曲が多く、より年長の人々に愛された。

 ラジオ歌謡を論じる際、秋田市在住の工藤氏の役割が大きい。
 2000年、自身のコンサートで会場の参加者とともに「山の煙」を歌ったのを機にラジオ歌謡が多くの人たちに好まれていることを痛感。ラジオ歌謡の資料を整備し、後世に残すために普及活動を促進するために、2002年秋田ラジオ歌謡研究会を発足させた。散逸していた資料を収集「思い出のラジオ歌謡選曲集」第3巻まで出版している。2005年に名称も日本ラジオ歌謡研究会と全国規模となった。事務局が秋田市に置かれている。会員は各都市で中心になり、ラジオ歌謡の研究会、コンサート「ラジオ歌謡を歌う会」などを開催している。毎年「全国ラジオ歌謡音楽祭」が秋田市で開催されている。

 6月16日秋田なまはげオーケストラの演奏会のアンコールで「花が咲く」を演奏したが、客席最前列に陣取っていた60-70名ほどが突然立ち上がって舞台下に並び合唱したが、この方々が「ラジオ歌謡を歌う会」のメンバーであった。

 ラジオ歌謡には私も好きな良い曲が多い。ラジを歌謡は日本歌謡史に燦然と輝く作品群である。ラジオ歌謡の発掘、普及に秋田の工藤氏を始め「ラジオ歌謡を歌う会」が果たしている役割は大きい。
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大阪府警の誤認逮捕(2) 機器の時間表示を疑わなかったのか?

2013年07月29日 08時24分29秒 | 時事問題 社会問題
 多くの機器には時間設定がなされている。この時間は疑ってかかる必要がある。

 私も最近、電波式時間補正装置付きのPHSを過信して失敗した。その時計に基づいて記載した患者の死亡時間について、家族から実際は10分早いはずとクレームが出された。その理由がわからなかったから一悶着あるかなと思って対応を考えていたが、その過程で、私のPHSが10分進んでいたことに気付き、書類を修正して事なきをえた。
 私はこの件を契機にいかに「高機能の時計付き」と言う触れ込みであっても疑ってかかる必要がある、ことを体験した。

 この誤認逮捕に関しても、警察も資料に記録された時間を疑っていなかったと言う初歩的なミスをおかしている。これに気づいた弁護人は立派である。また、容疑者もよくぞ給油後にETCを通過したものだ、と思う。もしETCを利用せず現金払いだったら、もし有料道路に入らなかったら比較検討する資料がなく、容疑否認のまま有罪とされていた可能性が高い。人の運命は偶然が決めているものだと思う。また、監視カメラの映像の証拠能力は十分な裏付け、物証を伴ってこそ成り立つと思う。

 何故、85日間も拘束されたのか? これは法が絡むので私にはよくわからないが、無実を主張する姿勢が捜査にあたった担当者の心証を害した可能性は無かったのだろうか。心証で延期されたらたまらないが、この点に弁護人はどのようにアクションしたのだろうか、興味を持つ。

 なぜ私が日々の行動記録を作っているかと言うと、30年ほど前の事であるが、私にとって3回目の職務質問を受けた際に、刑事の質問にうまく答えられず、誤認逮捕されるかもしれないと思った事がルーツとなっている。簡単な日々の記録であるが無いよりは良いはずである。ホームページ上に記録しているのは改ざん等しないためである。これにコンピューターの更新記録などを組み合わせれば何とかなるのではないかと考えている。そのために日々のパソコン使用状況はタイムマシンを用いてバックアップをとっている。

 私どもが監視を受けているもう一つの機器がある。携帯電話・スマホの利用記録である。GPSつきの場合は移動範囲もサーバー内には記録が残っている。これを引き出すにはは手続きが必要であるが警察の捜査には威力を発揮している。

 誰でも犯罪に巻き込まれる可能性がある。たとえ容疑が晴れても取り返しのつかない事態に落ち込む。そのために何をすべきか、しておくべきか、私どもは日常から考えておく必要がある。
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大阪府警の誤認逮捕(1) 監視カメラの証拠能力を過信

2013年07月28日 03時23分38秒 | 未分類
 大阪府警はガソリンの窃盗容疑で逮捕した男性会社員(42)について誤認逮捕の可能性が高いとして7月20日に釈放していた。拘束期間がなぜか85日にものぼっていた。事件の概要は以下のごとくであった。

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 この男性はガソリンスタンドの防犯カメラに写っていた画像をもとに窃盗容疑で逮捕され、容疑を否認した続けたが起訴された。弁護人の検討でこの男性は給油後に6Km離れたETCを通過したが、両者の時間が正しければ男性はこの間を時速360Kmで移動したことになることから、犯行は不可能であることが照明された。カメラの設定時刻が実際の時間より8分進んでいたからであった。府警もこの事実から捜査の杜撰さを認めた、と言う。
 さらに、この男性は何故か85日間も拘束されていた。結果として仕事関連をはじめとして家族や親戚、知人などの人間関係でも大きなダメージを受けた。
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 この事件を通じて以下のように感じた。
 ■身に覚えのない人とであっても監視カメラの映像等から犯罪の容疑者になる可能性がある。
 ■機器の時間表時は疑う必要がある。
 ■容疑者として逮捕拘束は、たとえ容疑が晴れても社会的に大きなダメージとなる。

 今、業界団体によると全国で400万代の監視カメラが利用されている、と言う。JR新宿駅周辺には80台あり、国交省によると駅構内で6万代が設置されている。監視カメラは機能的にも進化して音声も録音出来る機器、データを警察に転送するタイプ、顔の自動解析機能付きもあると言う。
 犯罪捜査協力の名目で無差別に撮影された人物像のデータが令状もないままに警察に利用される違法状態が横行している。
 カメラの映像によって容疑を免れる例もあるだけに痛し痒しであるが、私どもは常に常に監視されていると言う意識を持たなければならない。ある事件の現場周辺にたまたま居ただけで、その映像によってあらぬ嫌疑をかけられる可能性がある。
 そういえば、山口県の某集落で起きた5人を殺害した事件の犯人の家にも監視カメラが周辺の民家に向けられていたと言う。

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徒歩通勤(17) 歩行距離1.000Kmに到達

2013年07月27日 08時00分55秒 | 徒歩通勤 ウォーキング
 今春、私は徒歩通勤にするための準備を重ねていたが、秋田は降雪量が多く歩道がの除雪、排雪が進まなかったために、実際に歩き始めたのは、予定より20日も遅れて3月19日からである。往復で12Km、だから運動のためにも適当な距離と言える。

 全コースを連日歩くと決めてしまうと、これもまた心理的な負荷になる。だから、適宜バスも併用することとした。

 バスは35年振りの利用となった。片道300円である。秋田市では68歳以上の高齢者は証明書携帯で100円でバスを利用できるようになり、10月1日から私も対象になる。年金に次いで二つ目の福祉の恩恵である。歳はとりたいものだ、と思う。

 私の徒歩通勤のルートはバスルートとは異なり、バスルートの方が2Kmほど遠回りになる。天候、体調も良く時間的余裕があるときは通常の通勤ルートを歩き、ちょっと不安なときはあえて遠回りしてバスルートを歩き、バスに追いつかれそうになったら近くの停留所からバスに乗る。

 当初はiPodの万歩計を用いていたが連日の記録が面倒である。約200Km歩いたところで、4月7日以降、伊能式の歩数積算計にした。これは日々のデータが自動的に積算されるから便利である。

 700Kmの頃から右膝に違和感があり、先々のことを考えてバス利用を増やし、歩行距離を減らした。だから歩行距離のペースは落ちている。積算計を用いてから107日で1.000Km歩いたことになる。10Km/日のぺーすである。

 膝痛は大部改善してきた。徐々にペースもあがってきている。 何で歩くのかと言うと、■何らかの運動をしたい、■ひとりで出来る、■時間ができた、■周囲を、自然を、花を、観察できる、■蓄積した録音を聴き直す時間をとなる、■データの蓄積が楽しい、■エコにも寄与、■継続は力だから・・・などであろうか。体重が増加傾向なので痩せたいという目的もあったが、私の場合は痩せない。

 次の目標はとりあえず積算で2.000Kmである。4ヶ月ほどかかる予定である。
(途上で撮影したsnap数枚)

(車道に面した某印刷所に飼われている猫。安全のためにリードをつけている)





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