イチロー氏が大リーグで大活躍していた頃、いつも無精髭でいる理由を問われて、「なめられないように」と応えていた、という。「日本に帰れ!!」コールを浴びせられ辛かった時期に、童顔の彼が少しでもワイルドな雰囲気を備えようと思ったからと推察する。異国で活躍するためには、こんな気負いも必要だったに違いない。
一般的な日本の男たちは毎朝髭をそる。無精髭は他人にいい感じを与えない。私も他人の無精髭ヅラなど見たくもない。私は自分の顔を鏡で見ることも滅多にないから自分の無精髭に対しての不快感はない。
私は若いときから髭そりについては、全て仕方なくであった。
今、無精髭ではなく、本格的に髭を蓄える男性が増えているらしい。「男性」性をアピールするのに手っ取り早いからであろう。
戦国武将や明治の元勲は、権威の象徴として髭を蓄えていた。
近年は個性が求められ、自分らしさを示すツールとして若者を中心に髭スタイルが広がった。それが中年層にも受け入れられ、社会全体の許容度が上がった。
ただ、勘違いしてはいけない。
私のような「単なる無精髭」がだらしない印象を与えることは、今も変わらない。
髭を整えると、なりたい自分に一歩近づくことができる。なりたい自分とは、「貫禄をつけたい」 「ワイルドになりたい」「・・・・」などなど。
たとえば、口髭だけのスタイルは貫禄ある印象に。丸顔、面長など顔の形に合った髭にすることを心がける。丸顔ならあご髭ともみあげをつなげるとシャープになる。髪が薄い人は、髭を蓄えることで頭に視線が行きにくくなる・・・など。
男性の髭は上手に活用すればある種のコンプレックスの解消にもつながるだろう。
さっぱりと剃るもよし。 個性的に整えるもよし、である。
最近では毛根を取り去り、顔をつるつるにする若者も増えているという。うまくいかないで後遺症に悩んでいる方も少なくない様子。
私の髭剃り道具は簡便単純、かつ安価である。
髭が短い時は電気髭剃りがいい。T型のは刃とホルダーの間に毛が挟まってすぐ切れなくなって効率が悪い。今回伸ばし過ぎたので初めて直刄のカミソリを用いてみた。ちょっと怖かったが出血することもなく綺麗に剃れて感激した。もっと早く使っておけば良かった。
今後、髭剃りのストレスから解放されそうである。