福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

四季2020年(1) 私の冬はまだ来ない  1月末日現在の除雪機稼働回数比較

2020年01月31日 17時52分47秒 | 季節の話題
 今季は私にとって冬が来ていない。
 除雪するか否かを真面目に迷うような朝も1日もなかった。

 私にとっての冬の訪れ初除雪の日と決めている。だから、今はまだ秋である。
 私は、冬の定義を「除雪が必要になった日から不要になった日」の間にしている。

 私の四季は、狭くて長い我が家へのアクセス道路、私はそれを「胎盤・臍の緒道路」と呼んでいるが、50m以上あり、ここの除雪は結構大変である。除雪機はバックアップのために2台準備している。
 まだ経験ないが、ちょっとでも手抜きすると生活用品が届かなくなり得る。例えば、郵便物、宅急便、牛乳の宅配、灯油の宅配、宅配スーパーへの注文商品、タクシーなど。
 だから雪の季節は手が抜けないし、健康に注意し、緊張して朝を迎える。
 私の生活は除雪を中心に季節が回っている。

 こんなこともあって我が家では4WD車が手放せない。そのうちの一台、オールドボロボロレガシーは22年目で、あちこち不調だが、積雪があればまだ真価を発揮する。

 今季は雪が少ないことは長期予想の中で示されていて期待していたが、これほど甚だしく少雪であると、嬉しさを通り越して気持ちが悪い。
 私は毎年1月末日の段階での我が家の除雪機稼働回数を取り出して比較している。
 今季は0回である。
 
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■2010年 13回  ■2011年 9回   ■2012年 14回 
■2013年 21回  ■2014年 11回  ■2015年 7回 
■2016年 2回    ■2017年 8回 ■2018年 5回
■2019年 2回 ■今季(2019-20年) 0回


―――――――――――――――――――――――――――――-
 除雪回数では2013年をピークに、確実に少なくなっている。やはり温暖化だろうか?

 今期は予想としては降雪量が少ないとされていた。雪のない正月を迎え楽勝、楽勝と思っていたが、これで本当にいいのか??むしろ空恐ろしくなる。

 県内では冬本番を迎えて各自治体が、除雪予算、除雪機能を増強して準備していた、というが、今年は除雪業者の苦悩のニュース、スキー場運営困難のニュース、雪を前提とした秋田の正月小正月行事の中止や縮小のニュースが前面に出ている。

 最近の日差しには春の息吹が感じられるが、まだ大寒、そう甘いものではないだろう。緊張感を失わないよう、毎朝の積雪状況を見守り、対応したい。
 ちなみに、私の通勤姿はいつものスキーウエアでなく、ちょっと厚めの作業服上下の姿で通している。
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老医のつぶやき2020(1) 最近、辞書で調べたカタカナ語(2)

2020年01月30日 18時42分05秒 | コラム、エッセイ
 今、日本人の言語表現が「カタカナ化」される傾向が大い。私はとても残念なことだ、と思っている。

 カタカナ語を好んで用いる方々は、かっこいい表現と考えているのではないか、と思う。これにメディアが、各界の専門家が、識者と言われる人たちが、無批判に便乗利用している。

 最近のカタカナの氾濫は、異常でないか?
 日本語に興味を持ち、できるだけ標準的な日本語を使いたいと思っている立場からは残念なことである。高齢者いじめにも当たるのでないか?

 美しく、機能的な日本語を大切に守りたい、と思う。

 年末から本日にかけて新聞を読みながら、
■意味が取れなかった単語 
■日本語表記できるのに無駄に置き換えられている単語、
■何でここでカタカナ語が使われなくてはならないのか?と疑問に思った単語を集めてみた。

 前回も挙げたが、その後以下の単語を抽出した。
 一つ一つの意味は省略する。
—————————————————————————————
○サブスクリプション
○スピンオフ
○メンター
○ヘヴィメタル
○ヒップポップ
○ジリエント
○インフラ
○ワンオペ
○オープンイノベーション
○ゼロベース
○ロスジェネ
○レガシー
○スノビズム
○シームレスダウン
○ギグワーカー
○ピアポーター
○リーディングスキルテスト
○レバレッジ
○リゾート
○リカレント
○プラットフォーマー
○ダイナミックプライシング
○ヘアドネーション
○パラフィリア
○マミートラック
○アーキビスト
○ワーケーション
○ヘルマフロディトス
○プラットフォーマー
○クライムノベル
○カタルシス
○レイハラ
○ディープフェイク
○シャローフェイク
○スカイランニング
○ハビタブル
○ユマニテュード
○パノプティコン
—————————————————————————————
それに対して日本語は一目瞭然、難しくても意味が取れる。だから味わい深い。
四文字熟語をざっと挙げてみた。

○心機一転  ○悠々自適  ○泰然自若  ○一期一会  ○ 前途洋々  ○七転八起  ○不言実行  ○不撓不屈  ○一念発起  ○油断大敵  などなど


—————————————————————————————
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新型肺炎(6) 指定感染症化した 今回の政府の対応は意外と迅速

2020年01月29日 10時27分51秒 | 医療、医学
 1月27日に安倍総理大臣が新型コロナウイルス感染症を指定感染症にした。

 指定感染症とは、「人から人に感染する疾病について、政令で1年間(時に2年)に限定して患者の入院対応、入院勧告、建物の消毒などの対策をあらかじめ決め、流行を予防する」、というもの。感染症法に基づき、政令で指定される。

 感染症法はこれまでの「伝染病予防法」に替えて 1999年から施行された。
 2002年11月から7月初旬にかけて東アジアを中心として世界各国に広がったSARSなどに対応するため、2003年10月に改正、さらに2007年には「結核予防法」と統合された。
 また、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)の感染拡大状況と新型インフルエンザが発生した場合のまん延に備え、 2008年にも改正された。

 「感染症法」では、症状の重さや病原体の感染力などから、感染症を1-5類の「5種の感染症」、「指定感染症」、「新感染症」の7種類に分類している。感染症のそれぞれの危険度に対応した医療機関の対処も可能としている。

 このように、新感染症、未知の感染症の出現に備えて、法体制を整え対策の充実が図られている。
 ペストやコレラ、インフルエンザなどは法定感染症に指定されている。その他の感染症で、国民の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあるものは、法律を改正することなく、政令で「指定感染症」と出来る。

 「指定感染症」に定められると、患者が発生した場合、都道府県は患者ごとに厚労省の指導を受ける必要がなく、従来よりも迅速な対応が可能となる。また、入院のときに医療保険が適用される。「指定感染症」は2014年の中東呼吸器症喫群(MERS)以来、5例目となる。

 これまで厚労省はWHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」が宣言されれば、指定を検討するとしていたが、感染拡大が止まらず患者の迅速な把握や医療提供をできるようにするために指定を判断した。

 「指定感染症」として、国内で発見された感染者、武官からの帰国者らに対して次々と行動制限が加えられている。患者の入院勧告や就業制限ができるようになり、入院勧告に従わなかったときは強制入院の対象になる。
 政府は「指定感染症」とともに「検疫感染症」にも指定する。感染が疑われる人に、空港などの検疫所が診察や検査などを受けさせることができるようになる。

 新型肺炎を診療した医師は届け出る必要がでてくる。
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新型肺炎(5) 疫病は社会、政治を変える

2020年01月28日 08時03分42秒 | 医療、医学
 中国・武漢で発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、急激な感染拡大となり、武漢と外部を結ぶ鉄道や航空路、高速道路か閉鎖された。
 感染が広がる都市から脱出することかできなくなった市民たちの不安と怒りはいかばかりかと思う。

 インフルエンザのような感染症などは、初期のうちから正しく危機感を感じ取るのは容易でない。なかなか重大ごとして捉えられず、気づいた時にはなす術ない状況に巻き込まれていく。封じ込めは初期の段階でなければ効果が乏しい。詳細はわからないが、今回の中国の初動にも問題があったとされ、国内で批判が高まっている。

 新型肺炎はコロナウイルスか変異したもの。ウイルスには細胞がないため、抗生物質は効かない。頼りは自己の免疫力、いずれ開発されるであろうワクチンしかない。

 このような地域封鎖は歴史上でも行われてきた。
 ペストの例が有名である。それでも疫病とは何者かを知らぬ住民が次々にペストに倒れていった。

(ペストが蔓延した市内を描いたとされるミコ・スタバロ作の絵画。描かれている人物の8割方は死者。世話している生者も間も無く死んだだろうと推定されている)

 また、封鎖の意義を理解できずに強行突破した住民たちは世界中にペストを蔓延させた。海に逃れた住民は船の上で死亡し、流れ着いた海岸から病気が蔓延した。その頃の小説等を読むと死体を乗せた難破船、幽霊船のことが高頻度に取り上げられている。

 ■ 疫病は社会、政治を変えた
 ペストはヨーロッパの社会機構に大きな影響を与えた。
 ペストが下火になる前に、生き残った人たちの労働賃金が上がって、封建制度がくずれ去るきっかけとなった。
 また病気に対する古い考えもあらためられた。当時の人々は、まだ病気を神の罰と信じていたが、聖者も、貴族も罪人も区別なく殺戮したペストは、神の罰などではなく、現実的な何かがあることを人々に教えた。
 おぼろげながら伝染病についての考えが現われだし、罪とか不信心とかに代わって病気の原因とされるようになった。患者を隔離するという試みの効果は不十分ではあったが、とにかく公衆衛生の下地が出来た。

 ■ 疫病は戦争も終結させた
 過去の人間社会では、突然変異したウイルスよって多くの犠牲者を出した。とりわけ1918年から感染が広がった「スペイン風邪」は、インフルエンザウイルスの感染であったが、全世界で少なくとも5000万人以上が死亡した。このときは第1次世界大戦の最中。敵味方の区別なく多くの兵士が感染して死亡し、戦争継続が困難となり、終結が早まったとされている。

 中国は共産党一党支配の国であり、その体制は盤石に見えるが脆弱さも包含している。今回のような疫病等の対応があまりにも拙ければほころびが出る可能性がある。指導部は焦っていると思う。
 中国との往来がある北朝鮮の感染状態はどうなっているのだろうか?

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新型肺炎(4) マスクの効用について

2020年01月27日 14時25分36秒 | 医療、医学
 新型コロナウイルスの肺炎の感染が全土に広がる中国で、マスク不足が深刻になっている。買い占めやそれに伴うトラブルが続出。マスク製造工場は春節休暇返上で稼働しているが、各地で敷かれる移動規制で作業員の確保も難しく、品不足は当面続きそうだ。

 中国の当局がマスクの効用をどのように国民に説明しているのかはわからない。ただ、新聞などの情報から見る範囲からh、マスクの感染予防効果に過剰な期待が寄せられているような印象である。

 ただ、肺炎が蔓延しつつある中国国民にとっては、感染が急速に広まっていること、ワクチンも治療薬もない以上、マスクに期待がかかる気持ちは理解できないわけではない。マスクが手に入らないことでパニック状態になっている、との報道が見られる。

 転じて日本の状況を見れば、武漢からの訪日客の一部から新型肺炎が見つかったこと、武漢から日本人滞在者がチャーター機で帰国することなどから、国内でも新型コロナウイルスの肺炎に関心が大きく高まっている。
 今の所、水際作戦がかなり功を奏しているようであるが、長期的にはどうなるかわからない。

 新聞やTVにも感染症に詳しい識者の方々が連日登場して新型コロナウイルスの肺炎について解説している。ただ、マスコミが力を入れて報道すればするほど不安が募る傾向があるような気がしてならない。
 新型コロナウイルス肺炎はまだ国内に少数であることから具体的心配はない。

 ただ、備えておくべき感染予防対策は、例年のインフルエンザ対策として言われているように、基本は「手洗い」、「うがい」、「人混みを避ける」、「マスク着用」である。インフルエンザ対策と決定的に異なるのはワクチンがまだないことだけ。

 中国だけでなく、国内でもマスクが不足し始めているようである。
 通常手に入れられる市販のマスクはウイルスの捕獲率が表示されているよりも低いとのデータもあり、感染防御に対して効果はあまり期待出来ないが、感染を広げない効能は大きい。
 医療機関で用いられているサージカルマスクは薄い紙3層からなっているが、実験的には微粒子捕獲率はいまひとつである。

 通常のマスクは如何に顔にフィットさせようと上下側面から空気漏れがある。だからウイルス吸引防止という意味では効果はほとんど期待できない。あまり推奨できないが、タバコの煙を吐き出してもらうと煙が四方から漏れていることを確認できる。

 かつて、NHKニュースの中で「マスクをしっかり引き延ばし鼻から顎まで覆うと感染予防効果はほぼ完全となるので正しく使用して欲しい」と述べたことがあるが、誤りである。

 マスクの感染防御の効用であるが、これはマスクの種類によって千差万別である。フィルター効果も製品によって様々である。更に、鼻や口の脇から出入りする空気の量も勘案して考えると、感染防御は殆ど期待できない。

 マスク着用は一般的には感染防止でなく感染を広げないようにするためである。
 咳をする方々のエチケット、それがマスクである。
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