家内は実妹を誘って今朝(24日)6:10発の新幹線で上京した。
毎年恒例になっているカレンダーの購入のためである。例年、横浜在住の娘一家と合流して2泊してくるのであるが、今年は多忙のため一泊だけとしたらしい。
14:00家内から「財布取られちゃった!!!」という茶目っ気のある表現の、深刻さのかけらもない連絡がラインに届いた。
財布紛失した??、取られた??。私は彼女のことだからおそらくスリに合ったのだろう、と思った。前科があるからである。とにかく警察に届けるよう指示し、カードは無効化手続きするように指示した。
家内の財布管理は日常から問題が多い。
財布に関しては小さなエピソードは何度かあるが、2017年10月には見事に盗られてしまった。
その時、私どもは新潟大学の同級会出席をかねて洞爺湖温泉郷・有珠山ジオパークを訪問していた。
バスやタクシー、ロープウエイを使っての旅であったが、天候にも恵まれ、有珠山、洞爺湖、昭和新山の自然を味わった。
当時は外国からの観光客が大勢で、その地域は8割方がアジア系の人々であった。日本に居ながら外国に行ったような錯覚さえ覚えた。この旅の間、バス移動中に中国人と思われる若者からの2回席を譲られた。日常的にはめったにない事だけに中国、韓国等では高齢者を大事にする文化が残っていたのかと感心し、好意に甘えた。
心に残る旅だったと思うが、最後にオチが付いた。
有珠山から洞爺駅に移動するバスから降りてしばらくして家内のハンドバッグから財布がなくなっているのに気づいた。混雑したバスの中で盗られたのだろう。
家内の財布管理はいつも問題がある。バッグの蓋、ファスナーなど閉めないから、財布が丸見えのことも稀でない。常々注意はしていたのであるが注意した時だけは閉めるが、日常的には効果がない。
バスの中の状況を考える家内は座席の脇にバッグを置いていたから後部座席から手を伸ばせば簡単に盗られるような状況であった。
家内はカードも例外的に用いるが相変わらず現金派である。そのため財布は大型で丸々と膨れている。財布にはいくら入っていたのかはっきりしないが、そう少なくはなかったらしい。お土産を買って秋田に送った後で良かった。一応、洞爺湖署に盗難届は提出した。
帰路の新幹線の切符は私が持っていたし、私のディバッグの底には若干のお金を隠し持っていたので、なんとか自宅まで帰り着いた。
財布については100%諦めていたのであるが、数日後、洞爺湖の住民と言う若い男性の声で「バス路線の傍の草むらから財布を拾ったが、中に名刺があったので連絡しました。カード、保険証等しか入ってませんでした。警察に届けておきます」と電話があり、翌日、洞爺湖署からも電話があった。
クレジットカード等はその場で凍結の手続したので現金以外に実害はなかった。
7年も前の話。洞爺湖温泉郷は風光明媚な良い場所であった、と思っている。