福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

違いが分からない(2) オーディオ(1)かなり投資し、回り道した


2014年01月22日 03時57分15秒 | 音楽談義
 私は音楽が好きである。聴くのも楽器を弾くのも。

 中学生の時からちょろちょろとレコードを買い集めてラジオを改造したちゃちな装置ですり切れるほど聴いた。大学卒業を待って一気にソフト、ハード面に投資した。幸せだったね、半ば酔っていた。私が音質の違いが分からないことを自覚するまでは。

 いろいろ周辺の機器も揃えた。オープンリールテープデッキ、FMテューナー、CDも安くないのを揃えた。スピーカーは1971年に購入したデンマーク製のダイナコ25XS→1980年頃購入した1965年製の英国のCelesion Ditton25→1991年頃に購入した英国製のタンノイ・GRF memoryとアップした。大型のスピーカーの余裕は何とも言えない味がある。後2者はまだ現役である。 (英国製のタンノイ・GRF memory)


 アンプは何度か取り替え、プリがヤマハのC1、メインがパイオニアのA級アンプのM4に至った。すべて私にとって身の丈を超えた製品でかなり無理して購入した。オーケストラやソリストが、ブルックナーまでわが書斎に遊びに来てくれた、と思うような気分を味わっていた。

 ある日,プリアンプが故障した。秋田では修理不能で本社に送った。その間にC1の1割ほどの値段のテクニクスの廉価なセパレートアンプを借用した。これもなかなかいい音であった。C1が戻ってきた後,10日間ほどかけて両者を比較した。かなり差があるハズだと思って始めた試みであったが、予想に反して私の耳ではC1の優位性を見つけることが出来なかった。私は製品の魅力に酔っていただけで、「違いが分かっていなかった」。

 オーディオ遍歴約10年、何れはアキュフェーズのセパレートアンプを、と考えていたが、私はこの日から道をかえた。その後、C1、M4、CDなども決定的故障で代替わりしたが、代替品はすべて廉価品に取って代わった。それで満足している。

 昨年は左側のタンノイ・GRF memoryが不調に陥った。修理したいのであるが方法が見つからない。で、やむなく自作のミニスピーカーを一時的につないで聴いている。左が8cmのフルレンジスピーカー、右が38cmの2ウエイ、さすがに片方ずつならすと「若干」の違いは分かるが、セットで鳴らすと結構いい音で満足している。(左側のGRFに代わり頑張っている自作のミニスピーカー)

 私はオーディオにかなり投資し、回り道した。機器に目を奪われた時期もあったが、私の原点はあくまでも音楽そのもので、音質がメインではなかった。だから、原点に戻っただけである。今でも書斎に入ればスイッチオン、出るときにオフ。壮大な曲も、オペラも、二胡のか細い音もいい音で鳴っている。

 いい経験した。決して無駄ではなかった。
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