福田の雑記帖

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787機、半年振りにバッテリ関連のトラブルが生じた 何で日本の機体に集中?

2014年01月23日 18時40分23秒 | 時事問題 社会問題
 つい先日、2014年1月14日に、久しくバッテリートラブルがなかった787機から白煙が上がり、機体前部のリチウムイオン電池の損傷が確認された。

 2011年11月の初就航後、約一年間は大きなトラブルはなかったが、昨年の年末以降次々とトラブルに見舞われた。その中で最も重大なトラブルは電池からの発煙・発火であった。
 2013年1月7日ボストン・ローガン空港で、駐機中のJAL機の内部の電池から発火した。2013年1月16日宇部空港発ANA機が飛行中に煙感知のメッセージが表示され異臭もしたため、高松空港に緊急着陸した。

 アメリカ連邦航空局は、米国籍の同型機に対し運航の停止を命じ、世界各国の航空当局にも同様の措置を求めた。このため、世界各国で運航中の50機がすべてが運航停止となった。そのうち半数にあたる24機がANA機、JAL機であった。

 出火の原因として電池が熱暴走を起こしたと考えられた。このバッテリーはGSユアサ製で事故当初は電池に原因、との報道がなされたが、実際は必ずしもバッテリーが原因と判明していない。電圧等の制御システムが原因である可能性もあがった。不具合の真の原因は分からなかったがボーイングはバッテリーを何重にも保護する改良を行いアメリカ連邦航空局も安全が確保されたと認めた。同年5月末には全世界の50機の改修も完了した。

 国内では6月1日から定期便運行が再開された。この再就航の初便は羽田・秋田便であった。しかも、この便を家族の一人が利用した。

 その後約半年間はバッテリートラブルは発生していなかったが、つい先日2014年1月14日、成田空港で出発準備をしていたJAL機体から白煙が上がり、機体前部のリチウムイオン電池の損傷が確認された。ボーイング社は「787型機のバッテリーの改良の結果、設計通り機能した」との強気の見解を示した。

 そもそも787機のバッテリーは通常運行中は使用されていない。補助動力装置を始動する際、牽引されている時などで、エンジンが機能している時にはエンジンのパワーを利用して4つの発電機がすべての電気を供給する構造なのだそうだ。バッテリーの改良に関しては考えられ得る100項目以上について検討し、理論上では先に示した様な、火災事故に迄進展する様な異常が再発するとは考えがたい、との見解であった。

 本年1月現在、世界の787就航機数は115機で、うち1/3にあたる37機がANA機、JAL機である。  
 世界で最も就航機数が多いのが日本であるが、何で日本の航空会社の機体だけにバッテリートラブルが生じるのだろうか?
 不思議である。
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