コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

MELMACメルマックについて

2007-10-02 01:32:43 | アンティークディーラーのお勉強
今日はちょこっと硬い話を・・・。

以前9月11日のブログでMELMACの事について触れたのですが、どうも自分の中で疑問というか「しっくりこない感」が残っていたんです・・・
で、ちょうど本屋さんで「MELMAC-DINNERWARE by Gregory R.Zimmer & Alvin Daigle Jr.」という本を見つけたので、買って勉強してみました・・・。そしたら、なんと恥ずかしいことにいろいろと間違っていることを書いていた自分に気がついて・・・ここで、訂正させていただきたいと思います!!(ちゃんと立ち読みではなくて、”買って”勉強したので許してくださいね・・・。もちろん、プラスティック・ウェアについて詳しくなかったのも理由なんですけどネ・・・)

まず、PLASTIC DINNERWARE プラスティックの食器類が1940年代から1960年代頃まで作られていたのですが、このプラスティックの食器類は、MELAMINE DINNERWAREメラミン食器とも呼ばれています。で、あるときは総称的にMELMACメルマックと引用されるわけです。

ですので、MELMACは会社名やブランド名ではなく、プラスティック食器類の総称なんですね~。ちなみに、誰が最初にこの言葉を使い始めたのかは定かではありませんが、このMELMACは商標登録されているようなんですが、いろいろなプラスティック食器メーカーが引用しています。

皆さんに馴染みのあるPLASTICという名詞はLATINラテン語のPLASTICUSとGREEKギリシャ語のPLASTIKOSからきているようで、共に「成形されてつくられる」の意味があるようです。

プラスティック食器製造で使われる材料は、THERMOSETTING PLASTIC熱硬化性プラスティックとして知られています。
成形食器類に使われるたいていの熱硬化性材料は、MELAMINEメラミンとFORMALDEHYDEホルムアルデヒドの相互作用により形成されるMELAMIN RESINメラミン樹脂で、熱硬化性プラスティックは、最初熱することによりやわらかくなり、更に継続して熱してゆくと化学変化により、硬くなるようです。その後、それらは、再び元の樹脂に戻したり、成形しなおしたりすることは出来ません。ですので、その特徴ゆえ、各社とも製品品質には強い自信をもちつつ、「通常の使用の状態であれば、ひび割れや欠けが発生した場合の製品交換保証」などをしていたようです。

当時の広告などには「本当に落としてもいいの?」「もちろんよ、それが○○○○WAREなんだから・・・」といったコピーまで、飛び出していました(笑)

説明はこのあたりにしときますネ・・・続けると化学・歴史・製造工程管理の話にまでなってしまうので・・・(笑)

ということで、私が以前紹介した物は、イリノイ州シカゴにあるMAR-CREST COMPANYマー・クレスト社によって生産されたMELMAC DINNERWAREということになります。最後ですが、このMELMAC DINNERWAREは全米中のプラスティック成形会社約50社以上で生産されていたようです。

今日のフェニックス:なんだか朝から空一面が雲に覆われていて、とてもテンションが下がっています・・・。こんな日は、皆さんどうしますか・・・?

このブログのブックマークから、私のサイトにリンクしていますので、是非ごらんになってくださいネ~。それでは・・・。


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コメント
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