ネットフリックスで 見た映画 ギリハジも
サイバーパンクエッジランナーズ も よかった
いい映画が たくさんあった。
だが サンドマンは それらとは 違った。
もうちょっと 奥まで 連れていってくれた。
ものがたりが 見る者の個人的な体験や感情と結びつき
個々の深層と 神話的世界 人類共通のベースと繋がるような
秘密の扉を ひとつひとつ 開けてゆくような趣があった
毎回のエピソードは 痛々しく 根源的で 恐怖と美しさに満ちて
それぞれが 完結しながら ひとつに纏まってゆく
それは 地獄のようでありながら パンドラの底の かすかな
希望めいたものを 残してゆくのだ。
絶望のどん底みたいな 状況に 置かれている わたしたちに。
なぜなのだろう
こんな時だから 悪夢であっても 「夢」を 見たいのか
いや そうではないと思う。
世界は 多層であり この世界で 砂が風に飛ばされる
ように 抗うすべなく 消されたとしても
かたちは変わるにせよ 何処かで わたしたちは 存在として
あり続けるだろう という 妙な 確信が ある
それも これも 悪夢かも知れないが 悪夢のなかで 覚醒
し続けていけば 悪夢はいつか 変容する 慣れ親しんだものに
あるいは より 輝かしい豊穣なものへと みたいな……
それには 諦めないこと 歩きつづけること
なのだろうね……
※サンドマンの原作は漫画 ヒューゴー賞グラフィック部門を受賞
作者は もののけ姫 の 英語版脚本を 執筆したとのこと。