リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

トフィーノの休日は楽しかったけど・・・

2022年09月13日 | 日々の風の吹くまま
9月12日(月曜日)。☁/🌤。曇り空で寒い感じ。海の上に出るからと長袖のTシャツと軽いジャケットを持って来てよかった。朝ご飯は土曜日の夜に買って食べ残したサンドイッチから野菜とチーズを残してハムやサラミを抜いたものを適当に切り分けて、きのうの夜買っておいたオレンジジュースとバナナを添えて、キャビンの備え付けのコーヒーマシンでコーヒーを入れて、まあまあ。終わったら食器とコーヒーポットを洗って拭いて、チェックアウトの準備。カレシの提案で近くのちっちゃな雑貨屋みたいな店で飲料水のボトルとチョコレートとクッキーを調達。空港には自販機すらないのでランチはなしだから、出発までの長い待ち時間をおやつでをしのごうという算段。

チェックアウトして、オフィスできのうのうちに11時に予約しておいたタクシーを待ったけど、時間を15分過ぎても来ないので、電話したら「遅れているけど、ちゃんと行くからね」。さらに15分遅れて来て、「急に親から呼び出しがかかったという人をユクルエレットまで運んで来たの」。ユクルエレットはトフィーノからは空港の反対の方向40キロくらいのところ。なるほど、トフィーノにはタクシーが1社しかなくて、走っている車は1台だけで、運転手は「社長」ひとりなんだって。自宅兼事務所の庭にはタクシーを3台止めてあるんだけど、信頼できる運転手がいないんだそうな。「マリファナ吸ってるサーフィン野郎ばっかりでさ。たいてい2日でクビだよ」。前をのんびり走っている車を指して、「制限速度80キロなのに60キロで走っている奴がいたら、まずはマリファナを吸って脳みそがイカレてる手合い。ふらふらしているのは酔っ払ってる奴と思って間違いなし」。トフィーノは1970年代からサーフィンのメッカで、人口2500人のうちでダントツに多い年齢層が20代と30代だそうだから、さもありなんというところ。

ハイウェイから外れて、砂利道を走って空港に着いたのが正午で、出発時刻は3時50分。待合室の椅子の数は何と25席。でも、時代の流れか、壁際に仕切りを隔てて2つ向かい合ってIT用デスクが2セットあったので、さっそく1セットを占拠。カウンターがあるのはパシフィックコースタル航空だけで、女性が3人。腰を落ち着ける前に、機材が変更になったのか聞いてみたら、イエス。どうりでゆうべオンラインでチェックインしたとき出て来た座席指定のページが予約したときと違っていたはず。(団体客を別の機材に分けたんだとか。)カレシの席(10A)は一番後ろに並んだ3席の端っこ。何とも窮屈そうなので、誰も指定していない座席に変えてもらえるか聞いてみたら、「あら、ご主人から離れて座りたいのかと思ってましたよぉ」と来たので大笑い。いやいや、監督不行き届きにならないように近くに置いておかないとねえと返して、またまた大笑い。その場で来た時と同じビーチクラフトの6Aと6Fに変更して新しい搭乗券を作ってくれた。こういう楽しく融通が利くところはやっぱり田舎のいいところなのかな。トフィーノでは困って相談すると、どこでもみんなすごく親切だったもん。

クッキーをかじり、ジュースの空きボトルに入れて来たコーヒーをラッパ飲みしながら待つこと3時間半。メトロバンクーバーのAQIは山林火事の煙で「11+」(極めて高リスク)になっていたけど、今日はほぼ普通の「3」に戻ったのでちょっと安心。飛行機が来て、さっきまでカウンターにいた3人の女性が安全ベストを着て出て行って、手荷物を下ろしたり、給油ホースをつないだり、降りて来た乗客をターミナルに誘導したりと大活躍して、20分ほどで中に入って来て、今度は乗る客を飛行機に誘導。何しろ小さなターミナルだから、マイクなしで「どうぞお乗りくださぁ~い」。みんな座席に収まったところで、プロペラが回り出して、滑走路に出て、ブォォ~ンと離陸。ロングビーチを眼下に見ながら、トフィーノよ、さようなら。満席19人で、バンクーバー空港南ターミナルまでは45分の飛行。かなり離れたメインターミナルでタクシーを捕まえるのにシャトルバスに乗るつもりでいたら、何と3台も並んで待っているじゃないの。私たちの前を歩いているのは4人。何とか3台目に乗れるかなと思っていたら、全員1台目に集まったので、後ろの人たちに先を越されないように、2台目をめがけてそれぇ~っと突進して、夕方のラッシュの中を無事に帰宅。楽しかったけど、上げ膳据え膳に慣れた私たちには自炊型リゾートは性が合わないし、また行くとしたら次はレンタカーにするね、と反省会。歩き過ぎて足の筋肉が痛いし、あぁ~あ、楽しかったけど、くたびれたぁ。

いざ、大空へ

おみやげは先住民アーティストの工芸品