リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

掃除する窓ガラス119枚/ウィスキー戦争が終結

2022年06月15日 | 日々の風の吹くまま
6月14日(火曜日)。🌤⛅☁。天気予報が外れて晴れの朝。よく眠れ過ぎたもので、目を覚まして、えっと、今日は何曜日だっけ。リタイアしたら週末も平日も区別がなくなって、ときどきそうなるんだけど、まさかボケが入って来たわけじゃないだろうな。朝ご飯が終わった頃、リビングの窓にロープがゴツン。あ、スパイダーマンの登場だ。今週と来週はマンション全体の窓とバルコニーの手すりのガラスの外側の清掃があるんだけど、上からロープで降りながらの作業なので、風が強かったきのうは、煽られて壁に叩きつけられる危険があるので中止。作業する人も雨や高さは平気でも、風だけは怖いと言っていたっけ。ウォーキングから帰って来たときに25階の窓を拭いているのが見えて、玄関ドアを開けたときには23階の我が家の窓の外。早いなあ。ちょっと年配の人で、あごひげが印象的。窓越しに目が合ったので、やあと手を振ったら、向こうも窓拭きローラーを振って、やあ。

洗剤を含んだローラーで汚れを拭って、スクィージーで水を拭き取るんだけど、独特の動かし方があって、一点の汚れもなくきれいになるからすごい。自分で拭くときの参考にとテクニックを盗み見しているうちに、我が家の窓を拭き終えてするすると下に降りて行った。管理組合が業者にやらせる窓拭きは、建物の外側、それも住人の手が届かない部分のみ(我が家の場合は35枚)で、窓の内側とバルコニーに面した窓壁の内と外、そしてバルコニーの手すりの内側は各オーナーの責任。バルコニーの他にルーフデッキに寝室からオフィス、ダイニングまで、床から天井まで届く窓壁が並んでいるので、そのガラスの内と外を拭くとなると、ものすごい枚数になる。何年か前にいったい何枚あるのか数えてみたら、パティオドアのサイズからひと拭いで済む小さいものまで、オーナー担当のガラスの内側と外側を合わせて、その数は何と119枚。それを全部拭くのにいったい何本窓クリーナーが必要になるやら。今年こそまじめに全部拭こうかな。でないと、せっかく外側をきれいにしてくれても、眺望は曇ったままにちゃうものね。

午後になってのんびりとネット巡りをしていたら、カナダとデンマークが長年領有権を主張して来た北極海のハンス島を分割することで合意したというニュース。デンマーク自治領のグリーンランドの北の端っことカナダのエルズミア島の間に挟まったような、面積1.2平方キロのちっぽけな無人島で、領土争いの火種になる資源も何もないもので、海峡に国境線を引いたときに、「後でどうするかゆっくり決めましょう」ということになって、それから別に紛争も睨み合いもなく50年。もっとも、先送りして放っておいたと言うわけでもなくて、40年くらい前にカナダ軍が上陸して、カナダ国旗を立て、その下にカナディアンウィスキーの瓶を埋めて、領有権を主張。それに対して、デンマークのグリーンランド担当大臣が1週間後に上陸してカナダ国旗を撤去してデンマーク国旗を立て、デンマーク産の最高のシュナップスの瓶を埋めて、「デンマークへようこそ」という看板を立てて領有権を主張。それからはtit for tat(やられたらやり返す)で両国の軍が国旗を立てては自国産のお酒の瓶を置いて行く、俗に「ウィスキー戦争」と呼ばれる「紛争」を繰り返して来だわけだど、上陸した人の話によると島のいたるところに破れた国旗や酒瓶が散乱しているそうな。

それがここ4、5年の間にまじめに国境策定の交渉をして来た結果、島を岩盤の自然の割れ目に沿って分割領有することで合意して平和的な解決を見たということで、何とも悠長で喜劇的な「領土紛争」だったけど、カナダもデンマークも「領土紛争を実務的、平和的にウィンウィンで解決できることを示した」と鼻高々。(ウクライナをロシアの領土だと主張して侵攻しているプーチンを揶揄しているな。)まあ、それぞれの議会で承認されれば、北米のカナダとヨーロッパのデンマークは3882キロという世界最長の海上の国境線を隔てた「隣国」同士になるわけで、まずはめでたし、めでたし。ワタシとしては、島中にゴロゴロしている酒瓶を誰がどうやって片付けるのかが興味のあるところだけどね。


フレーザー川。ずいぶん水位が上がっている。増水注意報発令中