リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

いくら効率的に教えても教育効果がなければ

2016年08月09日 | 日々の風の吹くまま
雨!夏の雨は清々しい匂いがする。今日の予想最高気温はとても夏とは言えない19度。
ま、今日は完全な「仕事モード」。カレシを送り出して、そのまま仕事、仕事、仕事。何しろこ
ってこての学術用語が並んでいるもので、せっせとググッて訳語探し。人間世界にはとにか
くものすごい数の「何とか学」があって、気の遠くなるような量の知識が蓄積されている。同
時に人間世界にはものすごい数の言語があって、蓄積した知識を分かち合おうにも互いに
何が何だかわからない。

学術用語なんかひとつの英単語に対応する日本語が分野によって違っていたり、またはそ
の逆だったりするから、何でも屋の翻訳者はツライよ、になってしまう。でも、日本語の原稿
と同じ分野の似たようなテーマの論文を探して来て、読んでいるうちにこれだ!という用語
や表現が見つかるし、ついでに初歩的なお勉強までできるのはIT時代ならではだろうな。と
にかくググりまくって、ウィキペディアを漁って、他の論文を読んで、日本語で言うなら「いろ
は」の「い」と「ろ」と「はの半分」くらいでなるほどっと電球が点ったらしめたもの。何とか学の
博士たちが書いた論文を訳しているのがこんな落ちこぼれだと知ったら気絶するかも。

学校が嫌いで大学に行かなかったワタシがこんなことを言うのもなんだけど、実はこの付け
焼刃的な勉強法が一番ワタシに合っているような気がする。ワタシは気取って「犬かき式学
習法」と呼んでいるけど、生来「教えられ下手」な故だとしたら、ちょっと損かな。でも、最近
小町横町でアメリカの大学院に留学中の人が、「アメリカの教育は読書に頼りすぎで非効
率。教授がこれだけは!という要点を説明してプリントを配ってくれる日本のやり方の方が
効率的。読んで理解しろというのは教師の怠慢」という投稿があって、ワタシが日本で大学
に行ったとしてもあまり意味がなかっただろうなと、ヘンに納得。

いくら大学でこれだけは覚えておけという要点を頭に詰め込んでも、何かマニュアルを暗記
するような感じで、試験のときは(3ム排除のトヨタの生産方式みたいで)効率的だろうけど、
教育としては効果的だとは思えないな。高等学府というのは基礎教育で得た知識を拡充し
て、それを自分や社会のために効果的に使うための思考術を学んだり、研究したりするとこ
ろじゃないかとだと思うんだけど。でも、ワタシ、無学歴なもので、わっかんなぁい・・・。