リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

人間は木から落ちたサルなの?

2016年08月29日 | 日々の風の吹くまま
8月29日(月曜日)。起きてみたら外はみごとに五里霧中。でも上空はわりと晴れているか
ら、朝霧と言うところかな。修繕のために片道1車線ずつになっていて、何度も週末に全面
閉鎖があったパタロ橋が予定より1ヵ月も早く今日から4車線全面開通。川向こうのサレー
から通勤している人たちにとっては「やれやれ」だろうな。何しろバンクーバー方面へ行くの
に北のポートマン橋は有料だし、南のアレックスフレーザー橋は大工業団地があるアナシ
ス島を通るので、いっつもサレーの隣のデルタからずっと渋滞で、アナシス島の道路が近道、
抜け道に使われて、工業団地で働く人たちはエライ迷惑・・・。

今日はここのところちんたらちんたらやっていた仕事に大まじめに取り組むことにして、午後
には大きい方のファイルをやっつけた。何しろ、第何条第何項なんちゃらかんちゃらという
のが延々と30ページも続くもので、だんだん瞼が下がって来るほど退屈。もっとも、同じ発
注元の似たような規則や規程をいくつもやっているので、けっこう楽と言えば楽なんだけど、
やっぱり退屈なことには変わりない。昔は雪崩のごとくどさどさと入って来る仕事をとにかく
期限に間に合うように右から左へと片付けるのが精一杯で、退屈だぁなんて文句を言って
いる暇などなかったのに、ワーカホリックで鳴らしたワタシもだれちゃったもんだなあ・・・。

新聞めぐりをしていたら、人類の祖先とされるアファール猿人の「ルーシー」はどうやら高い
木から落ちて死んだのではないかと言うニュース。腕の骨が不自然な折れ方をしていて、
転落して着地するときに防衛的に手を伸ばしたときに起きる骨折に似ているんだそうな。サ
ルから分化したアファール猿人は地上での生活に移行する段階で木登りのスキルが鈍っ
て行ったんだろうという話。そうだろうな。進化というのは必ずしも新しい遺伝子や特性やス
キルを得るばかりじゃなくて、その段階で不要になったものは淘汰されて来たはずだもの。

地球上に存在するものは生物も含めてみんな永久に「仕掛り品」。猿人ルーシーからホモ
サピエンス(賢い人)に進化した人類はこれからも続くであろう「進化」の過程でどんなスキ
ルを淘汰して(あるいは失って)行くんだろう。木の上での生活から地上に降りて来て、2本
足歩行で発展した人類は今また4本足歩行(自動車)とコンクリートの「木」の上での生活に
戻りつつあるのか・・・。