読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

魔法使いと偽りのドライブ -魔法使いシリーズ- 東川篤哉 オール読物2015.2月号

2015-02-05 23:09:07 | 読んだ
オール読物最新刊に、このシリーズが掲載されていた。
再三再四申し上げるが、年末に雑誌の整理をしていて、2年くらい前からの小説を読んでいて、このシリーズに出合い、まあファンになったのである。
いやあ、もっとまじめに毎月読んでいればよかったなあ、と思うのだが、当時はそれどころでない状態だったので、まあ許されたい。(と、誰に向かって言っているのだろう)

さて、このシリーズは、コロンボシリーズなどと同じ、読者は最初から犯人がわかっている。

したがって犯人捜しというよりは、主人公たちがどうやって犯人のアリバイや手口を暴くか、もっと言えば犯人のミスをどう突き止めるかということが、物語の柱になっている。

しかも、その暴き方が、主人公・小山田聡介やその上司の椿木綾乃警部が、地道に捜査をして推理をして行うのではなく、小山田の家の家政婦でなぜか魔女のマリィが魔法で手助けをして行うのである。

まあそのあたりがこの物語の面白いところなのであるが・・・

今回も、マリィの魔法で、廃車寸前の国産大衆車が黄色のポルシェと互角の高速バトルを展開したり、赤いミニクーパーが突然パンクし路上で華麗にスピンしたりする。
あげくには、犯人の目の前から箒に乗ってそれに飛び去っていったりする。

今回の謎解きは、若干、前段の伏線が、ああこれは伏線だな、と思えるようで、やっぱりそっちに行ったのか、という残念さがあった。

まあ、しかし、この物語はあまり謎解きに期待するものではないので、いいっか、と思おう。
なにしろ、いざとなれば、魔女が魔法で謎を解くのも許される設定なのだから。


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