読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

現代中国悪女列伝 福島香織 文春新書

2014-08-11 22:29:52 | 読んだ
現代の中国のことを知っていますか?

と聞かれれば「全然知らない」と言ってしまう。
最も、アメリカだってイギリスだって知らないのだけれど・・・

でも、アメリカやイギリスの世の中の仕組みってなんとなく理解できる。
つまり、指導者たちは「選挙」で選ばれる。
したがって、指導者になるためには選挙で勝たなければならない。
でも、中国ってどのようにして指導者が選ばれているのかわからない。
そこのところが「中国ってなんだかわからない」理由なのかもしれない。

「悪女」というのもよくわからない。
何を持って悪女というのだろうか?
世界の悪女とか日本の悪女というようなものを読んだりすると、一方的な視点からの悪女で、悪女というのは作られるもんだなあ、と思った。

悪女といわれる人たちの中に、国を滅ぼすという部類があるが、あれは、国が滅びた一つの小さな要因であって、何者かが悪女を仕立ててそれに全部背負わさせているに違いない。

また、市井の中の悪女というのは、どうも「愛」が強すぎるような気がする。

さて、本書のはじめに中国における悪女の条件というのが紹介されている。

1.美女である
2.才媛である
3.世間を驚愕させる事件を起こす
4.政治権力とかかわりがある


美女で才媛であれば「魅力」がある、魅力のある女は金と権力を呼び寄せる、だから世間を驚愕させるような事件を引き起こす。
というのが筆者の考えである。

本書で紹介されいる現代中国の悪女は3人である。
そのうち「江青」だけが、聞いたことがある。

それにしても、彼女たちは魅力的である。
本書のカバーに3人だけ写真が掲載されているが、ネットで検索すると多くの写真が出てくるし、いろいろなことが書かれている。
それを観たり読んだりしても魅力的である。

魅力的な人は自分の魅力を知っていて、それをうまく利用しているのだと思う。
ただ、魅力的というのは全ての人が感じるわけではなく、ぜったに受け入れらない人がいる。
そのあたりまで知っていると悪女にはならないのではないか。

本書は、悪女、に興味を持って読み始めたのだが、実は現代中国を知ることになっている。

それにしても、中国って良くも悪くもスケールが大きい。
このスケールにどう対応していかなければならないのか、日本はもっと中国を知るべきである。

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