読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

日本軍艦戦記 半藤一利編 文春文庫

2014-08-16 16:11:11 | 読んだ
お盆に入ったら雨模様の天気で、今日などは長袖を羽織っている。

野球はといえば、昨年と違って楽天は負け続け、夏休みの絵日記の雨模様の「●」が続く。
一方、甲子園も盛り上げってはいるものの、出だしに台風で2日延期して以来、なんだかすっきりしない天気で、東北勢ががんばっているのに比して、私の心の中では今一つ盛り上がっていない。

さて、日本軍艦戦記である。

軍艦というのは、男の子にとって「憧れ」である。
この憧れは、戦争を肯定するものではなく、ただひたすらに「カッコイイ船」であるからだ。

軍艦の目的は明確である。
戦いに勝つという目的そのものは平和を求める人にとっては「おぞましい」ものであるだろうが、モノとしてはやっぱりカッコよく、あこがれるものだと思う。
そして明確である物を具体化すると「カッコイイ」ものになると思う。

太平洋戦争(第2次世界大戦)前に、日本海軍の軍備には軍縮会議において制限が加えられた。
その制限のなかで猛訓練(月月火水木金金)があり、日本海軍の精度は向上した。
更に、軍縮の中で「戦艦」を準備することで、他の海軍を圧倒しようとした。
しかし、それは日露戦争で勝った方式を踏襲するもので、実は航空母艦がこの戦争の主役になるということを想像できなかった。
もっとも、この思想は多くの海軍の主流だったのではあるが・・・

日本の軍艦といえば「大和」と「武蔵」がまずは思い浮かぶのだが、この2隻の戦艦を活用できなかったのが痛い。
そして、活用しようとしたときにはすでに敗色濃く、戦前に思い描いていたものではなかった。

緒戦の真珠湾において、うまく航空母艦を活用したことをその後生かせなかったのも大きい。
多分、航空母艦による戦いが海軍の戦いの主流であるという認識を、海軍首脳部、あるいは提督たちの多くが理解していなかったのだろう。
だから、その後の戦いもぎくしゃくしたものになっている。

さて、多くの軍艦がこの本には収録されているが、どの軍艦が好きか、ということになると難しい。

では、どの軍艦に乗ってみたいか?
ということになるとどうか。

私は、先ず空母に乗ってみたい。
空母から戦闘機が飛び出していくところを見てみたい。
多分、多くの乗務員が一つになって、一機を送り出すんだろう。

また、潜水艦にも乗ってみたい。
ただ、あまり深く潜らないで欲しい。

そして、駆逐艦。
颯爽として、いろいろな任務を活発にこなすイメージである。

いろいろ乗りたい軍艦はあるが、やっぱり戦艦大和に乗ってみたい。

軍艦は戦うことが目的の船である。
平和を求めるのであれば軍艦なんていらない。
でも、平和はこちら側だけでは達成できない。

平和を守るための軍艦であればと思うのだけれど・・・

「ブログ村」というところにこのブログを登録しています。読書日記を探しているかた、下のバナーをクリックするとリンクされていますので、どうぞご覧ください。またクリックしてもらうと私の人気度が上がるということにもなります。そのへんもご考慮いただき、ひとつよろしくお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする