読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

美味しんぼ 106・107巻 作:雁屋哲 画:花咲アキラ

2011-09-05 21:37:50 | 読んだ
美味しんぼもだんだん面白くなくなってきたなあ、と思いつつ、1巻から読んでいる惰性で105巻まで来た。

今回は、106・107巻が一緒に発行という珍しい形。
帯には

これが「美味しんぼ」の選んだ、和食の名人・名店!!

と出ている。

これまでとはチョイト違うのかなあと思い読み始める。

目次を見ると、106巻には4話、107巻には5話収まっている。
ということは、名人・名店が9つあるということだ。

読んでみると、これまでと違って非常に面白い。
美味んぼは最初の頃は非常に面白かったが、徐々にこの漫画が「権威」になってきて徐々に面白くなくなってきた。

で、とうとう「究極」対「至高」の対決という、庶民の域を大きく超えてしまい「食は金にあかせ」というような、悪趣味の極みのような物語になってしまった。

また「日本全県味巡り」も、なんだかなあ?臭がすごく、地元民も知らないような食べ物がでてきたりする。

というわけで、近頃は「いやらしさ」を感じながら読んでいたのである。

しかし、今回は違った。
面白かった。

それは、食材とか調理とかで「どうだこの野郎!!」というものがなかったから、というか、「人」が中心だったからではないかと思う。

高級食材を惜しみなく使い、高級なというか芸術の極みの器を使うことだけが強調されてているのではなく、人が描かれているから、面白いのである。

実在の名人・名店が描かれているだけに、それぞれの物語の奥が深い。
そして、そこに関わってくる脇役たちも、まあ、わざとらしさはあるものの、それなりに存在感がある。

久々に「美味んぼ」面白かった。
とはいうものの、ここに登場した食べ物は一生食べられないだろうなあ。

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