読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

王妃の髪飾り-飲めば都- 北村薫 小説新潮8月号

2010-08-18 08:27:19 | 読んだ
「飲めば都」シリーズの最新版である。

飲めば都シリーズとは、出版社に勤める小酒井都(独身・女性・現在は雑誌編集者)が、酒にまつわる失敗を重ねる物語である。(時には彼女の周囲の人たちが失敗したりすることもある)

今回は、前回の続きである。(って、当たり前か)
このシリーズは毎回読みきりの形であるが、今回は前回で逸話というか事件が終わらなかったのである。

つまり、都にとって気になる存在(もう恋をしているのかもしれない)のオコジョさん(小此木:デザイン事務所)と酒を飲んだのが前回まで。

今回はその翌朝、オコジョさんを部屋に招いたことまで覚えていたのであるが、朝気づいてみれば『あられもない』姿であることが判明。
上の下着はつけているがそれ以外は何も着てはいなかった、状態で、なおかつ下の下着が見当たらない。どこを探しても見当たらない。

都さんは、もしかしたらオコジョさんにその下着をあげたのではないか?
という疑念に取り付かれる。

そしてドタバタと騒動がおきるのである。

お酒を飲んで正体がなくなる、という女性に出会ったことが無いので、この物語は非常に面白い。
まさか!
と思うことがあるのだが、なんとなく納得してしまったりする。

そして、都を取り巻く人たちから話されるイロイロな博識情報が、また面白い。

というわけで、この物語はやく本に(特に文庫本)なって欲しい。
続けて読んでみたいのである。

だから読書はやめられない。

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