読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

凍土の密約 今野敏 オール読物連載 7月号で終了

2009-07-08 23:46:57 | 読んだ
オール読物に2月号から連載されていた「凍土の密約」が完了した。

2月号の連載開始時に「短期集中連載」と出ていたので、完了したら読もうと決めていた。
毎月連載を読むには『記憶力』が相当落ちてきているのである。

さて、この「凍土の密約」は、作者が今野敏ということであるので想像がつくと思うが、あの『警察小説』である。

とエラそうに言っているが、私にとっては初「今野敏」である。

主人公は、警視庁公安部外事一課の倉島達夫警部補である。

前作は「白夜街道」で私は読んでいない。

物語は殺人事件の捜査本部に倉島が派遣されるところから始まる。
なぜその捜査本部に自分が派遣されるのか明確ではないが、彼の専任である「ロシア」に関わることだけはなんとなく感じる。

彼は独自のルートを使って調査を始める。
そのうちに更に殺人事件はおきる。全部同じ手口であることから、これらの関連性が疑われるが、いわゆる、刑事部の捜査員たちの手法では難しい事件であり、そこに公安部と刑事部のいわゆる争いがおこる。

そうこうしているうちに倉島は犯人に近づく。

とまあ、話は続くのであるが、ロシアの陰謀というのがよくわからない。
そして、その陰謀というか情報漏洩を防ぐために4人も殺害するというのもよくわからない。しかも、まったく同じ手口でである。

日本をバカにするのもいい加減にしたらどうか、と思うのである。

従って、こういう物語のなかで柱となる事件の謎解きは「なんだかなあ」というかたちで解決されるのである。

警察内部の争いとか、公安部の刑事たちの特徴とかはよくわかる。
ただし、それが本当のことならこれも「なんだかなあ」なのであるが・・・

最後の倉島が、エリートと認められた者だけが選ばれる「ゼロ」という研修に行くことになったのが、まあご同慶というべきか・・・

この物語をよく知るためには前作「白夜街道」を読めばいいのだろうか?

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